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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻9号

1972年09月発行

文献概要

新しいキットの紹介

血清トリグリセライド測定キット(リパテスト)の検討

著者: 曽根淳1 福井巌1

所属機関: 1京府医大病院臨床検査部

ページ範囲:P.1032 - P.1035

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はじめに
 最近,動脈硬化症と血清トリグリセライドとの関係が注目され,測定されることが多くなった.血清トリグリセライドの測定方法としていろいろの方法が行なわれているが1),大別すると,計算によって求める間接的な方怯と,直接トリグリセライドを測定する方法とに分けられる.間接的な方法としてはAlbrink1)の方法やBragdon1)らの方法が用いられていたが,測定方法が複雑なこと,測定誤差が大きいなどの点より用いられなくなった.直接的な方法としては,トリグリセライドをケン化し,生じたグリセリンを過ヨウ素酸で酸化してホルムアルヒドとし,これに硫酸化クロモトロープ酸を加えて発色させる,Van Handel and Zilversmitの方法やCarlson and Wadström1)らの方法が行なわれていた.
 最近,ホルムァルデヒドをアセチルアセトンとアンモニァの存在下で発色させる方法1)や,グリセリンを酵素学的に測定する方法1)も行なわれるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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