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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査17巻1号

1973年01月発行

雑誌目次

カラーグラフ

螢光抗体法における観察法とその進歩

川村 明義 , 和田 計二 , 浜島 健治 , 村田 道里

pp.6-7

 螢光顕微鏡は大別して透過式と落射式に分けることができる.従来,透過式螢光顕微鏡によるUV励起方式,BV励起方式のみが用いられてきたが,最近効率よく観察できる青緑色素および赤橙色素用干渉フィルターの実用化,および落射式の観察装置の開発が行なわれ,形相を一変した感がある.しかしながら,おのおのの観察法にも一長一短があり,その特性をよく知り,観察法を選ぶ必要がある(本文参照).以下種々の観察法による写真を示す(標本はすべて直接法,フィルムはAnscochrome ASA 200とEktachrome ASA 160を使用).

技術解説

パラフィンまたはセロイジン・パラフィン包埋薄切片の電顕試料の作り方

三友 善夫 , 宮本 博泰

pp.9-18

 日常,病理組織検査においてルーチンの生検,手術摘出材料,剖検材料のほとんどは光顕の病理組織標本の作製によって処理され,その大部分はH・E染色ですまされている.H・E染色の標本による病理組織診断を確定するために,あるいは病変が複雑でH・E染色の標本では病理組織診断がつけられない場合には,ヴァン・ギーソン,アザン・マロリー,鍍銀法などの結合組織の染色,PAS,アルシアン青,ムチカルミン,トルイジン青,コロイド鉄などの粘液多糖類の染色,ズダンⅢ,オイル・レッドOなどの脂肪染色,鉄,Caなどの無機物質の染色,アメーバ,細菌,真菌などの病原微生物の染色法,内分泌腺の分泌顆粒,神経組織の染色などの特殊な染色法を行なっている.

 しかしながらこれらの特殊な染色法を用いてもなお病理組織診断を確定できない例があり,酵素組織化学的検索や電顕的観察を用いることがある.電顕的方法は特異で,試料の作製に限界があり,すべての材料に,いつでも適用されるとはかぎらない.そこで前にも述べたように1-3),特異な電顕試料の作製を何とかすべての病理組織検査の材料に応用したいとくふうがこらされてきた.

ラジオイムノアッセイ

鎮目 和夫 , 斎藤 十九子

pp.19-27

 ホルモン量の測定には,動物を用いてホルモン作用をみる生物学的測定法(Bioassay)や,化学的方法が使われていたが,血中のホルモン濃度は非常に低く,したがって,これらの方法では血中のホルモン量を測定するのはほとんど困難であった.ところが,10数年前から,タンパク性ホルモンなどの抗原性を有する物質とその抗体との結合が非常に特異的であることから,この特異性と,さらに放射能を利用すれば微量の測定が可能であることを利用して,ホルモンを測定しようとする試みが始められた.

 本法は最初,血中インスリンの測定法として,1958年,Berson,Yalowによって開発されたもので,その後数年間はそれ自身で抗原となりうるポリペプタイドホルモンの測定法として発展してきたが,そのうちにそれ自身では抗原となりえない小分子の物質についても,アルブミンその他の大分子と結合させて免疫し,その物質と反応する抗体を作ることができるようになり,現在では小分子のペプタイドホルモンや甲状腺ホルモン,ステロイドホルモンの微量測定法としても使用されつつあり,また単にホルモンのみならず薬物,酵素,ウィルス,その他種々の物質の微量測定法として開発されつっあり,今後さらにいろいろな物質の微量測定法として発展する可能性が考えられているものである.

螢光抗体法における観察法とその進歩

川村 明義 , 和田 計二 , 浜島 健治 , 村田 道里

pp.28-37

螢光顕微鏡の原理とその開発の歩み

 螢光抗体法は原則として特異的抗原・抗体結合物中の抗体に標識された螢光色素を励起してやり,その発光(螢光)を観察する方法である以上,特殊の顕微鏡(螢光顕微鏡)―高エネルギーの発生装置,励起光の選択フィルターと,螢光は通すが散乱または反射励起光はカットするフィルターシステム,特に本法の観察に有利に設計された顕微鏡(暗視野コンデンサー,対物レンズ,ステージなど)―を必要とする.そして,その結果,①視野が明るく,広く,②コントラストが明瞭で解像力にすぐれ,③操作法が簡単なうえ,種々のフィルター系を組み合わせ用いられることが要求される.

 螢光染色標本の観察とは異なり,螢光抗体法では時としてきわめて微量の螢光色素の発光をもトレースする必要があり,したがって,用いる螢光色素の特性にのっとり,すべて上記の条件を満たす装置の開発に中心がおかれた.螢光抗体法の生いたちからすでに40有余年経過した今日,おのずから用いられる螢光色素も選別され,現在ではその95%が青緑色の螢光を出すfluorescein isothiocyanate(FITC)で,残りの5%が赤橙色の螢光を用すtetramethylrhodamine isothiocyanate(TRITC)とtetraethylrhodamine(rhodamine B 200 RB 200)にしぼられている.

総説

臨床化学試薬の規格制定の意義

不破 龍登代

pp.38-42

 上記表題について依頼されたが,臨床化学試薬という語が臨床検査領域での常用語であるのか,臨床化学試薬と習慣上いいなれているのか,今回厚生省で企図した基準作成は臨床診断用医薬品についてである.臨床化学試薬とはことばの相違からいえば大同小異であるが,医薬品は薬事法的用語であるので,解釈はおのずから違ってくる.業者間でもこの点問題とされているようなので,厚生省はいずれ業者間との話合いで行政指導するであろう.ともかく臨床検査が今日のように目ざましい発達をとげている以上,臨床化学試薬も姿勢を正した意味において,臨床診断用医薬品として規制さるべきではなかろうか.

学会印象記 第4回国際組織細胞化学会議

ゆきわたった細胞化学の応用

渡辺 慶一

pp.43

 国際組織細胞化学会議(International Congress ofHistochemistry and Cytochemistry)は,その第1回会議が1960年にパリで開かれて以来,フランクフルト・アム・マイン(1964年),ニューヨーク(1968年)を経て,今回の京都の会議で第4回を数える.この第4回会議を日本に迎えるについては,西のGomoriと並び,東の高松として,アルカリホスファターゼの組織内局在の証明法を初めて考案・発表し,酵素組織化学の門戸を開き,現代組織細胞化学隆盛の基礎を築いた高松英雄教授(京大結研細胞化学部)の功績を讃える意味が含まれているといえるだろう.かくして第4回会議は,高松教授を会長として,8月21日から5日間,京都は平安神宮に近い京都会館で開催された.

 参加人員は総数745名,そのうち外国からの参加者270名(米国142名,その他138名).日本人参加者475名であった.各国から細胞化学,Cell Biology,解剖,病理学などの第一人者が集まり,予想以上の活気を呈したが,開幕演説を予定されていたSeligman (米国),Caspersson (スウェーデン)の両教授が,健康不良のため参加できなかったのは残念であった.

臨床検査の問題点・47

臨床酵素の考え方—Al-P,GOT,GPT,LDHを中心に

坂岸 良克 , 柳沢 勉 , 牧田 秀子

pp.44-49

酵素は価値の高い病態情報源

 柳沢 私どもは,日常検査で体液中の酵素の活性を測っていますが,酵素に対する基本的な考え方や活性値の増減が,どのような意味をもつかおうかがいしたいと思います.

 坂岸 まず,臨床化学の立場から見た有機触媒である酵素に対する基本的な考え方ですが,体液中の酵素は,細胞中の酵素に由来することはまちがいないと思います.ですからその細胞から体液の中に酵素がもれてくる一番の原因は,いわゆる過生産が考えられます.酵素分子はアポ酵素が10-100万ぐらいの分子量をもったグロビンタンパクですから,通常の透過では膜の外に出ないはずですが,実際にはかなり大分子でももれて血中に現われてきます.

異常値の出た時・1【新連載】

総コレステロールの高い時低い時

降矢 熒

pp.50-56

 コレステロールは血液脂質の代表的構成成分として,最もしばしば実施される日常検査種目のひとつである.実際に測定して得られる血清コレステロール値には,性,年齢,地域ないし生活環境の差による変動を伴い,そのうえに測定法による値の差異も無視できない.それゆえ,臨床検査で得られた結果の解釈に際しては測定法の特異性を理解し,それぞれの測定法による正常値を知る必要がある.ここではまずコレステロール代謝における血清コレステロールの占める位置を簡単に述べ,臨床検査に用いられる主な測定法と該測定法による正常値,さらに異常値に遭遇した場合の対処,解釈につき記したいと思う.

論壇

臨床検査の展望

熊原 雄一

pp.58-59

 現代の医療・医学において,臨床検査の重要性を今さら疑う人は誰ひとりとしてないといってよいでしょう.私が大学中検のひとりとして臨床検査について日ごろ考えていることを書いてみたいと思います.

 ある面では医学にしても医療問題にしても歴史の大きな流れに沿って動いているといいえます.その一部を背負っている臨床検査も,その動向に大きく影響されることはいうまでもありません.それでは世の中はどういうふうに動いて,それは臨床検査の面でどんな影響を与えていくでしょうか.

座談会

臨床検査の血清標準品をめぐって

河合 忠 , 安田 純一 , 寺田 友次 , 寺野 由剛 , 松橋 直

pp.60-67

 現在,各検査室で高い精度を保つため標準になる血清がいろいろ使われているが,それらは必ずしも公的なチェックを受けているとは限らない.今月は血清標準品のメーカーも混じえて,標準品の現状と正しい使い方を話し合っていただいた.

化学検査のうつりかわり・1【新連載】

血糖

佐々木 禎一

pp.68-76

 今から8年前,筆者が初めて当中央検査部に来て,まず一番初めに手がけた仕事のひとつは血糖の測定法であった.

 当時まだHagedorn-Jensen法1)が使われており,たくさんの大試験管,大型試験管立て,くびれのあるロート,濾過用の綿花,そして滴定用ビューレットなどが検査テーブルを占領し,担当者は濾過,加熱そして滴定にと忙し気に走り回っていたのを記憶している.担当技師は忙しいのをこぼしはするが,‘現在より適切な検査法はないものか’というような疑問などは念頭にないようであった.それは一見古くから伝承されてきた方法を宿命的に踏襲しているのみで,むしろ‘複雑な検査法はそれだけ高度な検査である’と思っているようにも見受けられたものであった.

研究

寄生虫卵浮遊法の改良

斎藤 功

pp.77-78

 浮遊法における集卵は糞便夾雑物の介在により著しく阻害を受ける.これを除去する下圧濾過法を試み,その成果が得られた.(1)濾過操作が試験管内において簡単清潔に行なわれる,(2)鏡検上糞便夾雑物が除かれ非常に見やすく,かつ集卵効果がきわめてよい,などである.

血清尿酸定量法についての検討—Carawayの改良法について

佐藤 松男 , 富永 房雄 , 渡辺 泰助 , 小林 稔

pp.79-81

 著者らはCaraway法の変法である簡易尿酸定量法を考案し次の成績を得た.

(1)検量線は15mg/dlまでBeerの法則が成立し感度も良好である.

(2)各種管理用血清による測定値は満足すべき成績であった.

(3)呈色は発色後40分まで安定している.

(4)回収率は良好で92.7-111.6%(平均100.7%)と従来法の欠点は改善された.

(5) Caraway法との相関も高く,相関係数(r)=0.967であった.

私のくふう

NTカッター使用の出血時間測定

中西 寛治

pp.81

 耳朶採血用ランセットは某社から発売されており,血球計算用には十分利用できるが,出血時間のおり,耳朶の裏側にスライドグラスを当て,上記で穿刺すると刃先が曲がってしまうことがあり,あまりうまくいかず何か代用になるものはないだろうかといろいろ考えていた.

 恩師,元国立東京第一病院研究検査科技師長広明竹雄先生が,臨床検査第12巻第9号の検査室メモ‘臨床検査用品売場’と題してペンをとっておられる文を読んだ時から,デパート,金物店,文房具店と暇を見つけて検査に利用できるものはないだろうかと,今日このごろも散策するしだいである.

血液塗抹標本自動乾燥器

大竹 敬二

pp.85

 血液塗抹標本作製時の注意として乾燥が長びくと,赤血球が凝集したり,コンペイ糖状になったり,熱すぎるとこげたり,白血球は萎縮したりして,内容が判定しにくくなり,よい標本が得られず,特に湿度の高い時期には注意しなくてはならない.

 近年好んで利用されているヘヤードライヤーは,便利に手軽に使用できてよいが,一方,代用品のためか,過乾燥になりやすく,鏡検時判定に苦労し,そのデータとしてはあまり感心できるものではない.あくまでも作製上の過乾燥であるから,この過乾燥を器具を用いることにより,自動的に解消し判定しやすい,すぐれたよりよい標本を得られるようにくふうしたものである.

新しいキットの紹介

E3キットによる尿中エストリオール測定について

大場 逸見 , 山田 喜三太

pp.82-85

はじめに

 Diczfalusy1),中山ら2)の研究によって胎児胎盤系におけるエストリオールの生成経路が明らかにされ,妊娠尿中エストリオールが胎児胎盤3)の機能の指標となりうることがわかってきた.

 尿中エストリオールの測定法としてBauld Cohem法およびBrown法などが行なわれていたが,操作が繁雑でかつ長時間を要し,一般病院の検査科では実施不可能に近かった.しかし神戸川4),鎌田5)が結合型ステロイドを特異的に吸着するイオン交換樹脂を用い,カラム方式で精製する方法を応用して結合型ステロイドを吸着させ,Kober発色およびIttrich抽出を組み合わせることにより,きわめて簡単で短時間に行なえる尿中エストロゲン測定法を開発報告したため,一般病院でも測定可能になり,いわゆるE3キットとして日常の検査に利用されるようになった.このE3キットを帝国臓器KKより提供を受け,この方法を検討する機会を得たので,われわれの実験成績を報告する.

血清尿酸測定の簡易化されたキットの検討

八島 弘昌 , 野中 清美 , 富浦 茂基 , 竹久 元彬

pp.86-88

はじめに

 尿酸は核タンパク代謝の終末産物で核タンパクを構成するプリンの老廃物で,その存在は古くから知られ,1776年に尿中から分離され,また痛風結節中には結晶として存在する.

 血液中の尿酸はFolin-Denisの比色法が報告されて広く測定されるようになり,一般にタングステン酸発色法とウリカーゼ法とがあり,ウリカーゼ法は操作が煩雑で一般の検査室には不向きであるといわれる.タングステン酸発色法は,リンタングステン酸が弱い還元を受けてもタングステン青を呈することを利用し,尿酸のアルカリ性での還元力による青色を比色定量する方法である.

1972年人事院勧告解説

初の4月実施!—平均10.68%アップ

佐藤 乙一

pp.89-92

 昨年から今年**にかけてわが国における経済界は国際経済のあおりを受け,大ゆれにゆれた時期であった.それだけに今年の人事院勧告がどのような形で出されるかは大きな注目を集めていたところである.

 さて,今年も8月15日に勧告は行なわれた.

シリーズ・一般検査 寄生虫卵検査

寄生虫卵検査の基礎知識

鈴木 黎児

pp.93-94

 腸管内の寄生虫の診断には,糞便中の虫卵を鑑別することがたいせつである.虫卵の鏡検・鑑別は顕微鏡の弱拡大で,少し経験をつめばできるようになる.わが国では生活水準の向上もあって,寄生虫の陽性率は激減している(1971年度東京都学童・生徒糞便検査陽性率0.24%).しかし一方,国際的な交流が激しくなった昨今,ルーチンの検査物の中に,東南アジアや開発途上国に多い寄生虫の感染例が混ざることもあるし,食生活の多様化で川魚を中間宿主とする吸虫類の陽性者も多くなっている(都内某大学病院患者676名中肝・横川吸虫陽性率1.63%).

1.虫卵鑑別のポイント

霞が関だより・9

準備はよいか—臨床検査技師国家試験のチェックポイント

I K

pp.95

 今年もまた春の国家試験シーズンがやってきた.幕あけは2月11日の第8回理学療法士作業療法士の第一次試験,やがては第4回臨床検査技師,第21回衛生検査技師の試験もやってくる.そこで今回は,受験の手続き関係についてのチェックポイントたる重要ないくつかを拾い,参考に供することとした.

 臨床検査技師試験もご存じのとおり,3年制の学校または養成所を卒業してストレートに受験する者と,2年制の衛生検査技師学校または養成所を卒業し,まず国家試験に合格したうえ衛生検査技師となり,次いで獣医師や薬剤師と同じく厚生省指定の講習会を経て受験する者などいろいろな例がある.臨床検査技師試験の場合,前者が普通であり後者は通常特例といわれている.

質疑応答

ASLO,RA,CRP,ASK,ロイマスライドなどの血清不活化について

N生 , 河合 忠

pp.96

 問 CRPについては,先に河合忠先生の研究を拝読しておりますが,聞くところによりますと,ASLOも血清不活化しないで実施しているところもあると聞きます.もちろん,β—リポなどの脂質を除去した血清で,ASLOは検査すべきですが,ASK,ロィマスライド検査には,必ず血清不活化しなさいと記載されてあるようですが,RA-テストのみ血清不活化のことは半々の文献を散見します.

 そこで,日大・臨床病理の河合忠先生に不活化の意義について,ご指導をお願いします.

走査電顕の目・1【新連載】

奇型赤血球

小川 哲平

pp.97-98

 末梢血液塗沫標本で赤血球形態を観察することはたいせつなことで,これにより診断に重要な情報が得られることが多い.

 赤血球の形態異常はいろいろな疾患で見られる.この標本は尿毒症患者のもので,奇型赤血球症(poikilocyto-sis)がみられる.これらの奇型赤血球は辺縁が不規則に突出したburr cell,赤血球がちぎれて生じたようにみえる小さな三角形(triangular cell)やヘルメット状を呈するもの(helmet cell)などがあり,赤血球断片(redcell fragment),分裂赤血球(schistocyte)とも呼ばれる.

シリーズ・一般検査 寄生虫卵検査・1

回虫受精卵と検査法

鈴木 黎児 , 三瓶 孝明 , 鈴木 了司

pp.99-100

私たちの検査室

新しい技師像を築く—北里大学病院臨床検査部

pp.101-104

 北里大学病院は患者中心をモットーに最高の医療設備をもって,1971年7月26日に相模原(神奈川県)の広大なキャンパスにオープンした.病院の総面積65,850m2,外来棟,病棟,検査棟,手術棟よりなり,病棟は地下2階,地上9階の高層建築である.

臨床検査部のホームグランドである検査棟は地下1階,地上3階で総面積8,139m2である.そこに働く美しいユニホームに包まれた若々しい検査技師の前途は明るく無限.日々の診療にぴったり呼吸の合った検査をめざして……,明日の医学の開拓を夢みて……

ある理想の検査室—北里大学病院臨床検査部

斎藤 正行 , 松村 義寛

pp.105-108

高い理想をかかげて……

 —このような完備した検査室を作るのはたいへんなことだと思います.それについて最初にずっとお考えになった理想像をお聞かせいただけないでしょうか.

 斎藤 私は今までかなり制限された場所で検査部を運営していました.それで自分で必要と思う新しい検査でも,人員や機器の制限から検査室がそれを受け入れられない.学問はどんどん進歩するのに…….こんな進歩から遅れた検査室に働く自分の職業に矛盾を感じていました.ですからそれを打破して,検査に関してだったらどんなに最先端をいくものでも可能な,そして医療の診療面はドクターが,看護は看護婦が,検査はいっさい検査室にまかせてもらう,そういうものを築いてみたいと思いました.

検査と主要疾患・1【新連載】

胃癌

畠山 茂

pp.110-111

 癌の中でも,最も日本人に多い胃癌を選んだ.現今胃の検査法の主要なるものとして,X線,内視鏡(胃カメラ,ガストロファイバースコープ),胃生検,細胞診,胃液検査,糞便の潜血反応などがあげられる.

 胃腸の不定愁訴をもった癌年齢の患者が,実地医家を訪れた場合,最初に受ける検査は,おそらくX線検査と糞便の潜血反応であろう.あるいは直接専門病院でX線,内視鏡,胃生検といったコースをとりうる場合もある.内視鏡の技術が発達し,ファイバー・スコープによる胃生検が容易になったので,一時盛んに行なわれた胃細胞診は現在あまり行なわれなくなった.

検査機器のメカニズム・13

クロライドカウンター

中島 徹

pp.112-113

 試料中のクロールイオンを共存する適当な電解液中で,銀電極に定電流を用いて電解し試薬としての銀イオンを生成させ,クロールイオンと直接反応させ,過剰の銀イオンを検出するまでに消費された電気量からクロールの濃度を測定する装置である.

 図1に装置のブロック線図を示す.

検査室の用語事典

自動化学分析

北村 元仕

pp.115

1) Acidflex tube;アシドフレックス管

 耐酸性,高弾力のあるフッ素系の合成ゴム管(Technicon社製).不透明,黒色または褐色.flow systemの自動分析で,強酸性試薬を使用するとき,タイゴン管にかわって用いられる.クロロホルム,ベンゼンなどにも強いが,弾性と耐久性はタイゴン管に劣る(*については別掲).

細菌学的検査

坂崎 利一

pp.116

1) Acid-fastness;抗酸性

 菌を石炭酸フクシンで加熱染色したのち,塩酸アルコールで洗うと,普通の菌では脱色されるのに,結核菌で代表されるMycobacterium属の菌は,この処理によっては脱色されない.菌のこのような性状を抗酸性という.結核菌にはミコール酸と呼ばれるろう様物質があり,抗酸性はこのミコール酸に基因すると考えられる.菌の芽胞も抗酸染色で染まるが,この場合に芽胞壁が容易に色素や脱色剤を通過させないことによるもので,抗酸性とは異なる.

Senior Course 生化学

濁度測定

正路 喜代美

pp.117

 濁度の測定には,混濁液に光を照射し,透過光を測光する比濁法(Turbidimetry)と,光散乱を利用して散乱光を測光する比朧法(Nephelometry)などがある.

 比濁法では普通の光学比色計を用いて,入射光をIoとし,透過光をItとすると,濁度τとの間には,

Senior Course 血液

骨髄像の見方・考え方(1)

桑島 実

pp.118

1.造血組織の発生

 ヒトの血球生成は胎生2週ごろ卵黄嚢の一部が分化し,血球のもとになる細胞の集団(血島)を作ることから始まる.胎生3週に内皮細胞が血島をとり囲み,血島からはまず原始赤芽球(primitive erythroblast)ができる.胎生初期には血球生成に必要な物質が足りないためか,原始赤芽球は巨赤芽球に似た形態で原始ヘモグロビンを作るが,脱核した赤血球にはならない.そのうち原始赤芽球にかわり,成人のと同じ赤芽球(normoblast)が増加し赤血球が作られる.胎生3か月には原始赤芽球数:赤芽球数は1:1となる.

 胎生1か月ごろから卵黄嚢にかわり肝臓,次いで脾臓での造血が始まる.これが最大になる胎生4か月ごろ血管に富む骨芽組織が骨の軟骨原基内に進入し,軟骨質を破壊吸収し原始骨髄腔を形成する.ここに血管から造血細胞が進入し骨髄での造血が始まる(図1).それに伴って白血球系細胞,巨核球などの産生も盛んになる.

Senior Course 血清

細胞性免疫

伊藤 忠一

pp.119

 今月より1年間,この欄を担当することになったので,数年来の血清学に関する本欄を通読してみた.あらためて教えられることの多きに驚き,浅学の身をかえりみず本欄の執筆を引き受けた安易さに後悔の念を禁じられずにいる.しかし引きうけた以上,書かねばならない.しかも今まで,あまり扱われることのなかったテーマを選ぼうということで,考えた末に細胞性免疫(cell-mediated immunity:CMI,cellular immunity)および自己免疫性疾患ということを中心に,いろいろなことを書こうという結論に達した.このテーマは臨床検査に携わる人々には,必ずしも直接興味ある問題ではないかもしれない.しかし現在の免疫学の最大の焦点の1つであることは衆知のとおりである.

 さて,複雑な生物学的現象としての免疫反応に関与する細胞の分化の方向は大きく2つに分けられる.1つは種々の抗体活性を有する免疫グロブリンを生合成,分泌する体液性免疫(humoral immunity)に関与する細胞への分化の方向であり,他はCMIという概念で総括されている現象に関与するように,特異的に感作される細胞(おもにリンパ球)への分化の方向である.

Senior Course 細菌

緑膿菌の分離

五島 瑳智子

pp.120

 近年グラム陰性杆菌感染症の増加に伴い,緑膿菌感染症も増加し,特に院内感染は問題視されている.一方,菌の重要な性状とされていたピオシアニン(Pyocyani-ne)という緑色色素を産生しない株,黒褐色のメラニン(Melanin)を産生する株,あるいはムコイド(mucoid)集落を示す株など,従来の緑膿菌の概念から,はみでるような株の分離報告が次々に現われるようになって,緑膿菌を直接の目標とする検索法を体系づけることが必要となってきた.

Senior Course 病理

細胞組織化学の歴史(1)

畠山 茂

pp.121

 最近の位相差顕微鏡や電子顕微鏡などの観察手段の発達は,われわれに生きている細胞構造の動きや,生体組織の微細構造を分子レベルの大きさまで知らしめてくれるようになったが,機能との関連についてはまだ知るところはきわめて乏しい.一方,構造の合一性が保たれて,初めて十分なる機能の活動や発展があることは疑う余地のないことであるから,細胞組織の機能や変調を理解するのに,構造の変化と密接した化学物質や酵素やそれらの反応機構を知ろうとする立場は,有力なる学問的方法論を提供するものである.このような立場から生まれてきたのが組織化学や酵素組織化学といった分野で,近年目覚ましい発展をとげつつあり,臨床検査の形態学部門への応用も将来大いに盛んになることが期待される.

 無機化学的手段を形態学に利用した単純明快な組織化学的成果は,鉄染色であろう.組織内に含まれる鉄には2価と3価があるが,組織内に多い3価の鉄に対しフェロシアンカリウム液を作用させ,青色の錯化合物(ベルリン青)を作り局在化することができる.すでに19世紀後半に試みられ,組織・細胞内の褐色色素中に鉄の含有される血鉄素(hemosiderin),ヘモフスチン(hemo-fuscin),類血色素(hematoidin)が同定された.

Senior Course 生理

観血的血圧測定法(1)—血管心臓カテーテル法

龍野 勝彦

pp.122

 マンシェットを巻いて測定する血圧の測定法は簡便で,ルーチン検査としてどこでも行なえる利点がある.しかしこの方法は上下肢などマンシェットを巻ける部位の末梢動脈でしか測定できないうえ,静脈圧の測定は不可能である.これに対し観血的血圧測定法は非観血的には測定できない深部の動静脈圧や心内圧を,末梢血管から細い管(カテーテル)を挿入して記録する方法であり,目的とする部位の経時的な血圧測定が可能である.

Senior Course My Planning

自動化をどう考えるべきか

S生 , 菅沼 源二

pp.123

技術革新による自動化の波は,医療界にも押し寄せてきており,検査室もその例外ではない.正確で迅遠なデータを常に要求される検査室で,自動化をどう考えたらよいのか……

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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バックナンバー

64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

今月の特集1 AI医療の現状と課題
今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

64巻6号(2020年6月発行)

今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例

64巻5号(2020年5月発行)

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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