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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻10号

1973年10月発行

文献概要

化学検査のうつりかわり・10

尿酸

著者: 柴田進1

所属機関: 1川崎医大内科

ページ範囲:P.1122 - P.1127

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尿酸定量の特性
 尿酸は下の式に示すようなbiureide(尿素NH2CONH2のHを酸基で置きかえたものをureideという)で,それはmurexide test(試料に少量の硝酸を加えて磁製の皿にいれ,重湯煎上で蒸発乾燥させ,放冷後注意してアンモニアをすこし加えるか,その蒸気をあてるかすると,残渣が深紅色に発色する)によって確認される.過マンガン酸カリウムで酸化されてC1—C6—C5の炭素結合を切られてアラントイン(allantoin)になる.もちろん尿酸を特異的にアラントインに分解する酵素も存在し,これはウリカーゼ(uricase)と呼ばれている.
 この酵素は,はじめ哺乳類の肝臓のエキス分のなかに検出されたが,その後細菌や酵母から抽出された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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