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霞が関だより・17
医療関係者の身分法・2—‘ことば’の背景
著者: K.I
所属機関:
ページ範囲:P.1142 - P.1142
文献購入ページに移動 前回は,現在制度化されている医療関係者の身分法のうち,職種に関しての定義と,その職種の業務とする範囲について述べるとともに,特に医師については,WHOの資料の一部を掲載するなどして,この分野における世界的な傾向も紹介してみた.今回は少し角度を変えてその続きを記してみることとした.
医療関係者と言えば,普通の場合には医師をはじめとするいわゆる西洋医学の従事者を指す.そのうち,診療の補助部門を担当する職種のことを,一部ではアンダーメディカル(Under Medical)ということばで表わしているが,大部分はパラメディカルスタッフ(ParamedicalStaff)あるいは単にパラメディカルということばで表わしているのが現状であろう.このパラメディカルということばは,いわゆる合成語であって,英語辞典にも載つていないのはご承知の方も多いのではなかろうか.さてこの合成語は,いろいろ誤って解釈されるというところから,WHOでは,医学に関する各種保健業務の中での用語としては使わないとなったということである.WHOというところは,社会制度の異なった世界各国の集まりであるところから,1つのことば(この場合は用語)にしてみても,受け取り方に様々のものがあることは十分想像できるところから,けだし当然のことと言ってよいと思う.
医療関係者と言えば,普通の場合には医師をはじめとするいわゆる西洋医学の従事者を指す.そのうち,診療の補助部門を担当する職種のことを,一部ではアンダーメディカル(Under Medical)ということばで表わしているが,大部分はパラメディカルスタッフ(ParamedicalStaff)あるいは単にパラメディカルということばで表わしているのが現状であろう.このパラメディカルということばは,いわゆる合成語であって,英語辞典にも載つていないのはご承知の方も多いのではなかろうか.さてこの合成語は,いろいろ誤って解釈されるというところから,WHOでは,医学に関する各種保健業務の中での用語としては使わないとなったということである.WHOというところは,社会制度の異なった世界各国の集まりであるところから,1つのことば(この場合は用語)にしてみても,受け取り方に様々のものがあることは十分想像できるところから,けだし当然のことと言ってよいと思う.
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