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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻11号

1973年11月発行

文献概要

特集 自動化臨床検査法

自動化の評価

著者: 土屋俊夫1 佐藤和身2

所属機関: 1日大臨床病理 2日大中検

ページ範囲:P.1177 - P.1181

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 医学における臨床検査の占める位置は,最近ますますその重要性が認識され,検査項目の増大と,検査件数の急増は目をみはるものがある.また,検査データの精度管理が普及し,臨床検査成績の信頼性も大いに向上した.迅速に多数の検体について行なうための臨床検査における方向づけは,能率化,省力化を兼ねて自動分析機器の導入が数年来,積極的に行なわれ,中・大病院のほとんどが検査のどこかの部分で利用し,日常検査に大きな戦力として成果をあげている.労働時間の短縮,患者サービスの向上の矛盾を解決するための自動化は,一般的な傾向ではあるが臨床検査においては特にめざましいものがあり,これが検査精度の保持,検査ミスの解消に大きく貢献していることは事実である.反面,これら自動分析機器はたいへん高価なものであり,導入に際しては機種の選定はもちろん,運用についても慎重でなければならない.現在市販されている自動分析機は内外20数機種にものぼり,それぞれが一長一短あり,分析項目数(チャンネル数)も1項目から10数項目同時分析可能な機種まで多種多様である.ここでは,これらの自動分析装置について,いくつかの角度から見つめてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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