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特集 自動化臨床検査法
自動化のための試料の前処理
著者: 玄番昭夫1
所属機関: 1群大・中検
ページ範囲:P.1182 - P.1184
文献購入ページに移動 検査がいかに自動化されようとも,被検者が人間の体液である以上検査の全自動化はまず不可能である.たとえば自動機器のサンプラーチューブの先端に針(注射針)をつけ,これを静脈と接続させて血糖値の経時変化をオートアナライザーで測定した試みはあるが,このようなことは例外であり,自動機器分析を行なうためには,始めにin vitroの検体(血清,尿など)が用意されなくてはならない.このような検査のための試料の前処理は,なにも自動法に限らず用手法でも同じことであるが,自動法の場合にはこの前処理をさらに厳密に実施しなければならないという点が異なる.その理由は,自動機器のサンプラー上に検体を並べてしまった以後においては,その検体が適当なものであるかどうかの識別を機械は行なわないからである.
たとえば赤血球とか,凝固物が混入していたとしても,その識別を機械はしてくれない.
たとえば赤血球とか,凝固物が混入していたとしても,その識別を機械はしてくれない.
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