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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻11号

1973年11月発行

文献概要

特集 自動化臨床検査法 化学

尿酸

著者: 佐藤永雄1

所属機関: 1昭和大・中央化学研究所

ページ範囲:P.1212 - P.1215

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 尿酸の自動分析法には,尿酸の還元性を利用したリンタングステン酸法1),あるいはキレート法2)と,尿酸分解酵素ウリカーゼを利用する方法が用いられている.還元性を利用する方法は試料中の他の還元性物質によって影響を受け,特異性が低い欠点があるが,ウリカーゼを用いる方法は他の物質の干渉を受けず,高い特異性を示す.
 ウリカーゼを用いた自動分析法には,1)ウリカーゼの作用による尿酸の紫外部吸収(293nm)の減少を測定する方法3),2)ウリカーゼの作用前後における還元力の差を比色測定する方法4),および3)ウリカーゼの酸化によって同時に生じた過酸化水素をペルオキシダーゼ酸化反応系と組み合わせて尿酸を測定する方法5)などが報告されている.ここではウリカーゼ・ペルオキシダーゼ法によるフロー方式と,リンタングステン酸法によるディスクリート方式について記述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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