文献詳細
文献概要
特集 自動化臨床検査法 化学
総コレステロール
著者: 中甫1
所属機関: 1三井記念病院中検
ページ範囲:P.1232 - P.1234
文献購入ページに移動 コレステロールの測定は,臨床化学検査の中でも件数の多い項目であるが,自動化の最も困難なものの一つにあげられている.その理由は,現在用いられている測定法が,いずれも強い酸を用いて発色させているので,分析機に用いている材質が,長時間使用することにより変性すること,および最終反応液の粘性が高く持ち越し誤差(キャリーオーバー)が大きくなることが最大の原因となっている.現在,一般に採用されている発色反応は,Liebermann-Burchard反応,塩化鉄—硫酸反応,o—フタルアルデヒド反応などがあげられるが,いずれの反応も自動化測定法としての応用が試みられている.ここでは,特に2種類の測定法について,その特徴および注意点を中心に解説する.
掲載誌情報