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特集 自動化臨床検査法 化学
Po2,Pco2,pH,CO2
著者: 井川幸雄1
所属機関: 1東京慈恵医大・中検
ページ範囲:P.1247 - P.1251
文献購入ページに移動 動脈血のpH, Pco2,Po2,などの血液ガス,酸塩基平衡の検査は,それぞれの電極の開発により,測定は試料を注入すれば,ただちにアナログまたはデジタルで結果が得られるところまで自動化されている.しかし採血およびその試料の注入は手によるもので,自動器械としてはディスクリート型にはいるものである.ことに血液ガス分析のためには,IL社などの3電極系(three-elec-trode system)がようやく一般化されるに至った.これはpH電極,Po2電極,Pco2電極の組み合わせで,結果もデジタルに表わされる.動脈血の血液ガスや酸塩基平衡に関する情報が数分で得られるし,自動洗浄装置も内蔵されていて,この方面の自動器械として一応完成のレベルにあるといってよい.
またCO2については,従来Natelsonなどの検圧法によるtotal CO2 contentの測定が広く行なわれてきた.これは完全に嫌気的に取り扱われた血漿について,これに酸(乳酸)を加えて,含まれる重炭酸イオン(H—CO3−)を分解,発生したCO2を物理的に血漿中に溶存していた二酸化炭素(炭酸ガス)とともに検圧法により測定するものであった.
またCO2については,従来Natelsonなどの検圧法によるtotal CO2 contentの測定が広く行なわれてきた.これは完全に嫌気的に取り扱われた血漿について,これに酸(乳酸)を加えて,含まれる重炭酸イオン(H—CO3−)を分解,発生したCO2を物理的に血漿中に溶存していた二酸化炭素(炭酸ガス)とともに検圧法により測定するものであった.
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