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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻11号

1973年11月発行

特集 自動化臨床検査法

化学

CPK—クレアチンホスホキナーゼ

著者: 金井正光1

所属機関: 1信州大病院中検

ページ範囲:P.1266 - P.1271

文献概要

 血清中クレアチンホスホキナーゼ(Creatine phospho-kinase, CPK)活性は原発性筋疾患,心筋硬塞,甲状腺機能低下症,手術・外傷などにより上昇することが知られ,特に前2者の診断・治療上に重要視されているが,その用手測定法には図1のように各種の方法が考案されている.順反応を利用する場合はクレアチン(C)とATPを基質として生成クレアチンリン酸(CP)またはADPを測定するが,CPの測定には酸水解後モリブデン青として発色させる江橋ら1)の方法があり,ADPの測定にはピルビン酸キナーゼ(PK)系と共軛させ生成するピルビン酸をジニトロフェニルヒドラゾーンとして発色させる方法2)とPK-LDH系と共軛させNADHの減少を測定する紫外部法3)などが発表されている.また逆反応を利用する場合はCPとADPを基質として生成するCまたはATPを定量するが,Cの定量にはdiacetyl-α-naphthol反応を用いる比色法4)とニンヒドリンとの反応により螢光測定する方法5,6)があり,またATPの測定にはhexokinase-Glucose-6-phosphate dehydrogenase (HK-G-6-PD)系と共軛させ,NADPHの生成を測定する紫外部法7,8)などが考案されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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