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特集 自動化臨床検査法 化学
デンシトメトリー
著者: 土屋俊夫1 小林富男1
所属機関: 1日大臨床病理
ページ範囲:P.1279 - P.1283
文献購入ページに移動タンパク質はその物理的,化学的,生物学的に非常に複雑な性質を持った成分であるために,古くからこれを定量的に分析しようとして考え出された多くの方法は,いずれも近代医学に満足を与えるものではなかった.電気泳動法によって,タンパク質をいくつかの成分に分画し,定量することができるようになったのは,1937年にTiselius法が考案されてからであり,医学の研究や診断に大きな力を与えるところとなった.しかし理論的にいかにすぐれた方法であってもその操作の複雑さ,条件維持のむずかしさ,時間の必要さ,処理能力の小ささなどが大きな隘路となった.これをカバーするように発展してきたのがペーパークロマトグラフィーであり,これと電気泳動とを組み合わせた形の‘支持体による電気泳動法’である.その主流をなしたのが濾紙法や今日隆盛のセルローズ・アセテート膜(以下セ・ア膜という)法といえよう.
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