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特集 自動化臨床検査法 血液 血球計算
ヘマログの検討—(全自動血液総合検査装置)
著者: 中川雅夫1 仁木偉瑳夫1
所属機関: 1京府医大・臨床検査部
ページ範囲:P.1306 - P.1310
文献購入ページに移動 現在,臨床検査自動化の趨勢として単一検査項目ごとの自動化測定機器の段階は過ぎ,これらを改良し新測定法を開発し組み合わせることによって多項目の検査を同時に処理する多種目全自動化の傾向が進められている現状であるが,この傾向は特に生化学検査方面で著しい進歩をとげている状態である.血液検査領域においても,多種多様の自動化分析装置が供給され,日常検査の主力として利用されている.なかでも多項目自動分析装置については,なおその種類も少なく,開発の困難な部分もあるが,血液検査の迅速化と省力化をもたらし,ひいてはデータ処理までの一貫した完全自動化への道を開くものとしてその将来が注目されている.
著者らは,このたび全自動血液総合検査装置ヘマログ(Technicon社製)を導入し,従来の単一項目ごとの自動化装置と切り替える目的で,血液検査12項目について検討を行なっている.設置調整以来,期間も短くなお検討を要する点もあるが,わが国におけるヘマログシステムの導入はこれが第1号でもあり,現時点において,検査の迅速化と省力化に十分その効果が期待できると考えられるので使用経験も含め検討データを報告し参考に供したい.
著者らは,このたび全自動血液総合検査装置ヘマログ(Technicon社製)を導入し,従来の単一項目ごとの自動化装置と切り替える目的で,血液検査12項目について検討を行なっている.設置調整以来,期間も短くなお検討を要する点もあるが,わが国におけるヘマログシステムの導入はこれが第1号でもあり,現時点において,検査の迅速化と省力化に十分その効果が期待できると考えられるので使用経験も含め検討データを報告し参考に供したい.
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