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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻11号

1973年11月発行

文献概要

特集 自動化臨床検査法 血液 染色

血液標本の自動染色

著者: 三輪史朗1

所属機関: 1山口大・第3内科

ページ範囲:P.1326 - P.1329

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 血液像および骨髄像の検査は血液学的検査の一つとしてたいへん重要であり,たとえ血球数算定成績の情報がなくても,1枚の末梢血液像をよく観察すると診断の重要な手がかりとなる情報が得られることが多い.したがって,標本の見方,読み方について医師はもちろんのこと,血液検査に従事する臨床検査技師は十分習熟している要がある.標本を見るにあたってたいせつなことは塗抹,乾燥,固定,染色が適切になされていることである.ことに染色が不良だとどうにも判読できないことがある.ところが,一般に血液検査室は毎日多数の検体をその日のうちに処理しなければならず,たいへん多忙である.ここに機械を用いて自動化・能率化できる部分はできるだけ能率化しようという必要が生ずる.自動血球計数器の導入は大いにその役割を果たしているが,自動染色装置もこの要求にこたえて登場したものである.固定および染色・水洗の過程を自動化することにより,同一の条件で多数の標本を染色することを目的としている.染色にはMay-Giemsa染色Wright染色,Giemsa染色,Wright-Giemsa染色などが用いられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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