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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻11号

1973年11月発行

文献概要

特集 自動化臨床検査法 血液 凝固・線溶

トロンボエラストグラム

著者: 安永幸二郎1

所属機関: 1京大・第1内科

ページ範囲:P.1345 - P.1349

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 トロンボエラストグラム(Thromboelastogram,TEG)はたしかに便利なものである.高価なことが難点であるが(実際本体はともかく,キュベットやスピンにしても,フィルムペーパーにしても驚くほど高い.心電計やそのフィルムと比べるとその高さがよくわかる.幸い保険点数には採算が成り立つほどには認められている),操作がきわめて簡単で,しかも血小板,凝固,さらには線溶の動態のスクリーニング検査としてはずいぶん有用な資料を提供してくれるから,予算さえゆるすならばぜひ備えつけたい器械の1つである.しかし異常なTEGパターンが得られた場合,単にそれのみで終わってしまっては不十分であって,さらに引き続いて,異常なTEGパターンから推測される血小板,凝固因子あるいは線溶等の異常に関する精細な分析が必要となることに論をまたない.
 本篇は紙数の関係で,TEGの原理,測定法は簡単に述べ,TEGを最近始めた人あるいは始めようとする人のために,主としてTEGの解釈について,著者の経験から気のついたことを述べたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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