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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査17巻12号

1973年11月発行

雑誌目次

カラーグラフ

白血球の変動から見た病態生理・1—顆粒球系

古沢 新平

pp.1444-1445

白血球数の算定および白血球形態の観察は最も日常的な血液検査であるが,白血球系の病態がきわめて鋭敏に反映される.しかし,白血球の変化が同じであっても成因の異なる場合があり,また同じ疾患でも変化の現われ方が異なる場合もあり,成因を知るためにはさらに骨髄穿刺,細胞化学など数々の特殊検査の助けが必要である.顆粒球系の変化は,その病態生理がことに多彩であるが,ここではその代表的なものを示す.(技術解説参照)

技術解説

LDHアイソエンザイムの測定法とデータの読み方

嵯峨 実枝子 , 菅野 剛史

pp.1447-1455

 LDHアイソエンザイムの分画法としては①電気泳動1)によるもの,②カラムクロマトグラフィー2-4)によるもの,③物理的5),化学的6)阻害によるもの,④免疫学的方法7)によるものなどがあげられる.

 しかし多くは電気泳動によるものが簡便であり分画後の濃度計によるデンシトメトリーも可能であるので広く用いられている,電気泳動法に用いる支持体はカンテンゲル8),セルロースアセテート膜9),濾紙10),デンプンゲル11),ポリアクリルアミドゲル12)などがある.染色はWieme13)によって開発され,Van der Helm14)によるNBT染色法が広く普及している.わが国では吉田ら15)の研究改良によりこれを用いたカンテンゲルによる分画法が規準化されている.

携帯型磁気記録心電計の臨床的応用

佐藤 忠一 , 平野 三千代 , 工藤 千秋 , 池田 嘉光 , 小林 舜二 , 土川 義建 , 中村 民雄 , 岩泉 紀久子

pp.1456-1465

 現在,心電図検査は循環器疾患の診療における最も基礎的な検査法として,広く利用されている.このような心電図検査法の一般化は,1つには直記式心電計の性能の向上と普及によるものであり,さらに中央臨床検査システムの発展に伴うものと思われる.実際,最近では,病院内における心電図検査の大部分は,中央臨床検査部において処理されているといっても過言ではなく,心電図検査法の普及や利用率の向上によって,恒常的に存在する心電図の異常は,早期に,確実に発見されるようになった.

 しかし安静時や肉体的,精神的な負荷に伴って一過性に出現する心電図の異常は,Masterの2階段試験や,入院患者に対する病室への出張検査によってもとらえにくい場合がしばしばある.さらに,自覚症状があった場合に心電図の異常を伴っているかどうかということは,臨床診断上きわめて重要である.しかし,心疾患患者のリハビリテーションの段階において,患者によっては自覚症状がほとんどないのに心電図に異常が認められる場合もあるので生活管理上,しばしば問題となることがある.

白血球の変動から見た病態生理・1—顆粒球系

古沢 新平

pp.1466-1471

 白血球数の算定と血液塗抹標本による白血球形態の観察は最も日常的な血液検査であるが,白血球系の病態を最も鋭敏に反映する.白血球の異常の現われ方は同じであっても成因の異なることがあり,また同じ疾患であっても現われ方が異なる場合がある.したがって,白血球異常の原因を知るためには,骨髄穿刺をはじめ数々の特殊検査を必要とする場合もあり,その最終的診断は専門医のつとめであるが,検査技師にとっても,血中白血球の変動にひそむさまざまの病態生理を知っておくことは,検査に対する興味を増すことになり,本文に与えられた目的もそこにある.しかし,このテーマについて述べることは,白血球,すなわち顆粒球,単球およびリンパ球のほとんど全病態に触れることになるが,紙数の都合で概略にとどまらざるを得ない.便宜上,今回は顆粒球系の変化について述べ,次号で単球系およびリンパ球系の変化について述べることにする.

総説

免疫不全症候群とその検査

河野 均也

pp.1472-1477

免疫不全症とは

 免疫とは経験的に"一度病気に罹った人は二度と同じ病気に罹らない"という意味で用いられていた言葉であった.確かに種々な感染症ではこの言葉本来の意味があてはまることが多く,種痘やポリオ,ジフテリア,百日咳,破傷風など,弱毒菌や死菌ワクチンを用いていろいろな病気を予防したり,病気に罹っても軽くすませようとすることが現在でも行なわれている,ところがある種の病態では,くり返して重症で治りにくい感染症に罹患する場合がある.これが免疫不全症といわれる病態で,種々の病型があることが知られている.

 免疫不全症は大別すると遺伝的あるいは先天的な不明の原因による原発性免疫不全症と,Hodg-kin病や白血病,骨髄腫など免疫組織の後天的病変や,ネフローゼ症候群など免疫グロブリンが過剰に体外に失われることなどによる続発性免疫不全症の2つに分けて考えられる.ここでは続発性免疫不全症については省略し原発性免疫不全症について主として述べる.

臨床検査の問題点・57

血清学的検体の取り扱い方—採血から検査室受付まで

鈴木 秀郎 , 堀越 晃

pp.1478-1483

検査のための採液は,実際に検査・測定をする検査技師が行なうのがベストである.しかし,現実は採血その他の手技を医師や看護婦が行なう場合が多い.そこで,検体採取から検査直前までの過程を,いかにしたらよいデータが得られるか,血清学的検査を例にとって,臨床・検査の両面から検討を加える.(カット写真は毛細管によるCRP検査)

異常値の出た時・11

尿酸の高い時,低い時

大森 清彦

pp.1484-1491

 最近ようやく,医師も一般人も痛風への関心が高まり,還元法の改良により日常簡易に安定な尿酸値も得られるようになり,加えてここ10数年来の急速なプリン代謝研究の進展に伴って尿酸の動向が種々なる興味ある代謝病態を反映することも判明するに至り,その測定は痛風のみならず多くの病態情報を提供し臨床的意義の大きいことがわかるとともにその需要が急増してきている.以下今後ますます需要増大の予想される尿酸測定が,"考える検査"として十分臨床に活用されるために基盤となる尿酸変動の機作に主眼を置き,各種病態や要因について具体的に,一部他の主要関連検査項目ないし成績もあわせて述べる.

論壇

ありきたりの検査

永井 諄爾

pp.1492-1493

 丸州大学の中央検査部に在職間,検査技師のかたたちを対象にして,講演したり執筆したりする機会が何回かありました.そうした機会のたびに思ったことは,こんなことを話したり書いたりして,はたして検査技師の皆さんが,話の内容,文章の真意をどれだけ汲みとってくれるかということでした.

 こうした気がかりに常につきまとわれたのには,いろいろの理由があります.第1にわたしが大学病院という,きわめて特殊な病院の検査部に勤めている特殊な人間であって,わたしの話を聞いたり,文章を読んでくれる人たちは,一般の普通の病院に勤めている検査技師がほとんど全部だった.したがって私自身が,一般の病院に勤めている人たちの気持を十分に理解できているだろうかという不安に,常につきまとわれていたのです.

座談会

ポラロイドカメラと臨床検査

佐藤 智秀 , 白井 美江子 , 清水 一枝 , 松橋 直

pp.1494-1499

検査データを迅速・正確に記録して,保存することは検査室のたいせつな仕事である.ポラロイド写真(Instant Photography)は,その役割を果たすものと期待されるが,臨床検査界ではまだまだ認識が浅い.そこでポラロイドの原理から使用経験さらに応用面までを話し合う.(93ページグラフ参照)

化学検査のうつりかわり・11

成長ホルモン

松崎 宸

pp.1500-1506

 内分泌学は基礎的な面においても,臨床的な面においてもまずホルモンの測定の上に成り立つものである.この意味において成長ホルモン(GH)の測定の歴史は,GHの生理的意義,病態生理の理解の歴史でもある.対象がGHというペプチドであり,筆者がPh.D.ではなくM.D.であるので,本文は本誌の読者には多少奇異に感じられる点があるのではないかと危惧している.ただ化学検査に全くのしろうとであるM.D.が臨床という立場から検査技術の推移を眺めた場合,こういう見方もあるということで,ものたりない面はお許しいただきたいと思う.

研究

パラフィン切片での軸索証明法—硝酸を用いたビルショウスキー鍍銀法変法

高屋 豪瑩

pp.1507-1509

はじめに

 神経原線維,神経細胞突起や軸索などを選択的に鍍銀するすぐれた方法としてビルショウスキー法が用いられてきた1,2).本法はホルマリン固定材料から直接凍結切片を作製し,上述の神経要素を鍍銀する方法である.

 凍結切片を用いる場合,鍍銀を左右する因子として,組織白身の固定ぐあい1),使用する器の洗浄度,アンモニア銀のできぐあい3),アンモニア銀からとり出された切片をどの程度,どのように還元すべきかを決定するまでの,大別して4因子があげられる.このうち前3者は,特別の注意を払うことによって解決されるが,最後の還元については,透徹して初めて鍍銀の良否の判定が可能であるため,技術的に困難な操作といわれ,それゆえ,ある程度の熟練者によってのみ可能とされてきた.また,本法はパラフィン切片やセロイジン切片には2,3の変法1,2)が行なわれているが十分な成果が得られないため1,2,4-6),これらの変法を行なうには,まず使用する薬品の基本的な検討から始めなければならない.

血液細胞LDH染色法の改良

鈴木 昭 , 藤崎 茂己 , 寺川 美紀 , 樽谷 賀津子 , 松山 千代

pp.1510-1513

はじめに

 解糖系の酵素であるLDHは乳酸とピルビン酸との間の反応を触媒するNAD依存性の脱水素酵素であり,生物体のほとんどすべての細胞に分布し,細胞質内に可溶性に存在するといわれている.LDH染色に当たっては細胞質内酵素の消失,酵素の拡散など人工的変化を生じやすく慎重な操作が要求される.

 現在,血液細胞LDH染色法としては,2,3の文献1,2)が知られている.それらの染色によると各種血液細胞のLDH陽性顆粒(以下顆粒と略す)は比較的に少なく,特にリンパ球および単球の酵素局在は不明瞭である.

新しいキットの紹介

HBDH-UVテストによる血清α-ハイドロオキシ酪酸脱水素酵素活性の測定

金谷 正子 , 浜田 恵美子 , 芦田 康博 , 児島 淳之介

pp.1514-1517

はじめに

 血清乳酸脱水素酵素(LDH)活性の測定は,心筋硬塞,肝疾患,悪性腫瘍など種々の疾患の診断に用いられているが,さらに臓器特異性を高める必要があり,電気泳動法その他によるアイソザイムの解析が行なわれている.

 一方,血清α-ハイドロオキシ酪酸脱水素酵素(HBDH)は種々の疾患で増加するが,GOT,LDHなどよりも心筋硬塞に対する特異性が高く,めんどうなLDHアイソザイムに替わって用いられ,肝疾患との鑑別には血清HBDH/LDH比の測定が有用と考えられている1,2).また異常値を示す持続期間が長いので,予後の判定にも役だつ.

ひろば

医療機器への不満

大竹 敬二

pp.1517

 最近の脳波計にしても,心電計にしても,使っていて全く使いにくいものばかりである.取り扱い説明書から不満で,購入機種と異なった説明書を平気でつけたり,接続部分の表現方法が全く異なったり,指導書すら波形の誤りを何年も,全く確認することなく平気で出版したり,専門に販売している測定機の計算式すら解らないで平気で販売している課長もいる.

 物のついでに医療機を作っている姿勢が,伺えてならない.こんなことをくり返していると防ぐべくすれば,防げる医療事故も逆に増加にならないかと心配でならない.

廃用性萎縮

村田 徳治郎

pp.1522

 今日道路という道路は息もつけないほど車で一杯である.過労や寝不足,急ぐあまり無理な追い越しなど交通事故が起こらない方が不思議だと思う.雑木材がまだ市内に残り武蔵野を忍ばせる私共の近くにも,光化学スモッグのために意識不明の重体になったという被害が身近に起こっている始末です.自動車の排出ガス減少装置や点火時期の調整,同装置の取り付けおよび触媒方式排出ガス減少装置の取り付けなど法的に自動車の使用者に義務づけられたのは何故であろうか?一方学校や病院では空気清浄装置を取り付けて少しでも被害の減少に努力しているのです.

 タクシーや運送業といった自動車を媒介とした職業としている人はともかくとして,一般にマイカーを使用する人は1日せいぜい千歩ほど程の歩行しかしないそうである.小学生でも少なくとも1万歩は歩くそうです.本来人間の筋肉でも骨でも,バランスのとれた訓練や運動をしていないと,‘廃用性萎縮’という組織でも臓器も退化する方向に進行することである.足でも腕でも骨折して副木などあてがっておくと1か月もしないのに驚くほど細くなっているものである.また1か月ほど入院などしてベッドにいると,心臓でも肺でも機能がずい分弱ってしまった経験をおもちの方もありましょう.

新しい機器の紹介

簡易比色システム(RaBA System)の検討

笹村 強

pp.1518-1522

はじめに

 今日,日常検査の自動化が進むにつれ,定時に提出された検体は,同一項目ごとに一括されて自動分析される傾向にある.

 しかし,緊急検査や散発的に提出された小数検体の処理が困難なことがしばしばある.これら検体の処理にはできるだけ簡易・迅速に,しかも正確・精密な成績が得られる方法が望まれる.このような場合,最近発売された簡易比色システム(RaBA System)は標準液や検量線を用いずに,またチャンネルの切り替えで多項目の検査が同時にでき,測定値がデジタルで得られるので適当な装置と思われる.本装置の性能を検討するため,本法と従来法による成績との比較,精密度,正確度,溶血およびビリルビンの影響などを吟味した1).また本システムによる他施設の成績も一括して比較検討した.

臨床化学分析談話会より・4

ときにはネガティブな経験も

菅野 剛史

pp.1523

 談話会では学会と異なり,ときには失敗談とか,ネガティブなデータを報告し,お互いに同じ誤ちをくり返さないようにと心がけたりする.その一連の試みは5-7月の3か月間に3回(163-165回)にわたって行なわれた自動分析機の問題点シリーズであった.

 今月はその中より東大病院中検の正路喜代美さんより話題提供されたフローシステム多チャンネルの問題点を中心に述べてみたい.

霞が関だより・18

数字とのなじみ

I K

pp.1524

 数字にはどうも弱い,なじめないという人が少なくないが,数字ほど仕事のうえでも私生活のうえでも身近で重要な意味をもっているものはないといってよいであろう.病院や診療所の業務内容が過去から現在に至るあいだにどのように変化してきたか,将来どのように変化していくであろうか,また,そのような将来の変化にどう対処していくべきかなど,過去の事実を忠実に教えるとともに,将来の方向づけを示唆してくれるのが「数字」であることは今さら言うまでもあるまい。この種の数字は普通「統計」として使われるがこの意味は,ひとつの範囲に属する個々の現象を集めて数字計算し,その状態を表示することを指すとされている.患者数とか,業務の内容ごとの件数とかが読者にはおなじみのものであると思う.

 数字が無味乾燥のもので全く興味がない,どうもとっつきにくいなどという人には,改めて数字のもつ豊富な内容を認識してもらう必要があるが,それには身近な同種の数字を単純でもよいから比較する方法からなじむようにすることをおすすめしたいものである.身近なものの単純比較から始まった知識の積みあげがやがて発展し数字のもつ本来の意味もわかるようになるはずであるからである.

質疑応答

‘谷間の技術者’の救済は…

Y生 , 樫田 良精

pp.1525

 問 私は昭和34年より臨床検査の業務に従事していますが,当時の特例による衛生検査技師国家試験受験資格がなく,したがって臨床検査技師国家試験の受験資格もありません.

 そこで,将来とも臨床検査をやっていくためにはどうしても技師学校(養成所)を卒業して国家試験に合格しなければならないものでしょうか.私の場合(高卒,40歳,男性),今からの入学を躊躇しています.

走査電顕の目・11

骨髄腫

小川 哲平

pp.1527-1528

 骨髄腫は,浸潤傾向および腫瘤形成傾向の程度により次のように分けられる.1)孤在性骨髄腫,2)多発性骨髄腫,3)びまん性骨髄腫,4)形質細胞白血病,5)髄外性形質細胞腫の5型である.臨床症状は,これら病型,病巣の部位,範囲などにより,造血器悪性腫瘍としての症状,骨侵襲による症状,腫瘤の圧迫による症状がさまざまに組み合わされて出現する.さらに免疫グロブリン異常による症状およびそれに伴う諸臓器の機能障害が加わってくる.

 血液塗沫標本で赤血球連銭形成をみることが多い.貧血は60-90%にみられ,通常正色素性正球性である.貧血の原因は造血巣の狭隘によるものが主であるが,出血,腎障害,感染,抗腫瘍剤の影響などがこれに加わる.

シリーズ・一般検査 尿検査・5

尿の定性検査(2)

猪狩 淳

pp.1529-1530

尿の一般定性検査には試験紙法や錠剤法などのいわゆる簡易検査法が広く普及しており,従来の試験管法にとって代わりつつある.

 簡易法は操作が簡単であり,わずかな時間で比較的多数の検体処理ができ,いつどこでも容易に検査ができるという利点はあるが,簡便なだけに,いい加減に検査が行なわれがちである.案外そんなところに成績の見逃し,誤りが潜んでいるものである.検査法が簡単であればあるほど十分な注意が必要となる.

グラフ

ポラロイドカメラと臨床検査—(座談会付図)

松橋 直

pp.1531-1534

臨床検査には,得られた成績をそのまま臨床側に報告する必要のあるものがある.また,検査室としても出た成績を後の参考のためにそのまま保存したいことがある.こんな時だれしも考えることは写真撮影である.ところが,普通の写真撮影は,フィルムの現象,印画紙への焼き付けなどかなりの人手を必要とする.さらに,検査室から写真室への持ち込みが困難なことも多い.こんな時に威力を発揮するのが,インスタントフォトグラフィーであろう.ここでは,その撮影手順と作例の一部を示す.(座談会参照)

検査と主要疾患・11

出血傾向

中島 弘二

pp.1536-1537

 正常止血機構において凝固の機序が複雑なため疑固系が強調される傾向があるが,止血機構においては他の機序も重要な意義をもっていることを忘れてはならない,図1のつり革にぶらさがったダッコチャンをみると,出血は血管の破綻にょって起こるが,血管壁に破綻が起こると,まず血管壁の神経や筋線維に反射的に働き血管壁の筋肉を収縮させ,その部分の血液は減少する.また血腫や外力による圧迫により血管がつぶれたり,破綻して障害を受けた血管壁には血小板が粘着し,生じた血小板の凝集塊は血管破綻孔を充填する(血小板血栓).この際血小板はセロトニンを放出し,セロトニンの血管収縮作用により血管の収縮が維持される.またここでは接触因子(血液凝固第XI, XII,因子)の活性化により,血管内で内因性血液凝固機転が進行し,また周囲組織では組織トロンポプラスチンがVII因子,Ca++,V,X因子に作用し,外因性の凝固機転が進行し,生じたフィブリン血栓が破綻孔をふさぎ,血管の収縮が止まっても出血を起こさないほどしっかりした補修を行なう.このフィブリン血栓はだんだん収縮し,線溶現象によりフィブリン血栓は徐々に溶解除去されるとともに,破損された血管は器質化されて血管壁の修復は完了する.

検査機器のメカニズム・23

ディープフリーザー

山崎 公丸

pp.1538-1539

冷凍の原理

 大気圧下で水は100℃で沸騰するが,フレオンガス(R−12)は−30℃で沸騰する.図1はR−12が蒸発して庫内の熱を奪い庫内温度が−20℃に低下したことを示す.

 熱を奪ってガス体になったフレオンガスを再び元の液体に戻すために,図2では圧縮機で圧力を高め空気で冷却している.熱を取るところを蒸発器(evaporator)といい,熱を捨てとところをコンデンサー(condenser)と称す.循環するフレォンガスを冷媒(refrigerant)と総称する.

検査室の用語事典

自動化学分析

北村 元仕

pp.1541

58) Sample identification;試料の識別

 分析データに検体番号あるいはその患者名などを付記すること.自動分析では検体から番号などを読みとり,分析結果と同調させてプリンターから打ち出す機構が必要である.

細菌学的検査

坂崎 利一

pp.1542

65) pH indicator;pH指示薬

 溶液の酸度を調べる方法として,古典的なものにはリトマス,フェノールフタレインなどがあるが,リトマスの示す中性はpH7.4内外,フェノールフタレインではpH8.3であるために多くの不便があり,現在ではスルフォンフタレイン系の色素が用いられる.培地に常用されるスルフォンフタレイン系色素は,プロムチモールブルー,フェノールレッド,プロムクレゾールパープル,チモールブルーなどで,これらはわずかのpHの変化に対しても鋭敏に反応し,その色調の変化によってかなり正確にpHを知ることができる.

Senior Course 生化学

o-トルイジンを用いる血糖定量法

内田 壱夫

pp.1543

 o-トルイジン法(o-T法)はHultmanが開発し,Hy-värinen&Nikkilaが血糖定量法としての有用性について報告し,わが国には1963年に紹介された.1964年,佐々木らによって報告されたホウ酸を添加して感度を上げたo-トルイジンホウ酸法(o-TB法)は,現在でも広く用いられている.

Senior Course 血液

骨髄像の見かた,考えかた(11)

桑島 実

pp.1544

 骨髄塗抹標本の所見が患者の病態を把握するための有力な情報となりうる場合は,巨赤芽球性貧血,白血病ことに無白血性白血病,多発性骨髄腫,悪性腫瘍の骨髄転移,ゴーシェ病などの脂質代謝異常,末梢血が再生不良性貧血様を呈する場合,鉄欠乏性貧血と含鉄赤芽球性貧血を鉄染色で区別する場合などで,その他の病態ではむしろ詳細な患者の病歴,身体所見,他の検査成績のほうがより意義があることが多い.

Senior Course 血清

リンパ球のロゼット形成試験

伊藤 忠一

pp.1545

 T細胞,B細胞に言及しないで免疫学を語れない時代である.1971年夏開催された第1回国際免疫学会はT細胞,B細胞のオンパレードであったという印象を出席された日本人学者の1人が述べておられた.昨年暮,第2回日本免疫学会総会ではそのような世界の趨勢を反映してかT細胞,B細胞に関する演題がきわめて多かった.ところが基礎分野のみでなく臨床医学の分野にもT細胞,B細胞の研究が猛烈な勢いで応用されつつある現実を本年の臨床免疫学会総会でみせつけられた.総演題数88のうち12題にも及んでいるのである.臨床検査室で日常検査の1つとしてT細胞,B細胞のマーカーを検出する日もそう遠くはないような気がする.

 そこで今回は現在T細胞マーカーの1つと考えられているヒツジ赤血球(E)のロゼット形成およびB細胞マーカーの1つと考えられているヒツジ赤血球—抗体—補体結合物(EAC)によるロゼット形成について述べる.

Senior Course 細菌

Pseudomonas maltophiliaを同定するための要点

藪内 英子

pp.1546

 Pseudomonas maltophiliaをheart infusion agarの平板に発育させると淡いレモン色のS型集落を作る.直径は約1mmで辺縁も表面も滑らかで美しい.SS agarには発育しないがdeoxycholate agarやMc Conkeyagarでは乳糖非分解集落を作る.これらの選択培地上の集落は培養2日めぐらいからしだいに褐色味を帯び特に濃厚に発育している部分で明瞭に着色する.ウサギ血液カンテン平板に密集して増殖すると培地を強く緑変する.市販の試験紙を用いてオキシダーゼ反応を行なえば陰性かまたは遅れて弱く陽性を呈する.塗抹染色標本では菌体の一端に規則正しい波型をもった長い鞭毛を房のようにつけた細胞が多数みられる.

 TSIの高層やSIM培地が硫化水素のために黒変することはないが,TSIの斜面上に鉛糖紙片を懸垂して培養すれば1-2日で紙の下端が黒変する.インドール反応,VP試験は全株陰性である.Simmonsクエン酸塩培地にはほとんどの株が生育しないが,Christensenクエン酸塩培地には全株発育し培地を赤変する.OF培地ではグルコースからよりもマルトースからすみやかに酸を産生する.

Senior Course 病理

酵素組織化学(3)—基質特異的ホスファターゼ

堀 浩

pp.1547

1.アデノシン3リン酸脱リン酸酵素(ATPase)

イノシン2リン酸脱リン酸酵素(IDPase)

Senior Course 生理

超音波診断装置

和賀井 敏夫

pp.1548

 超音波診断と一口にいっても,その原理からみても表のごとく多種類にわたり,その診断目的も多方面に利用されるという特徴がみられる.

Senior Course My Planning

カリキュラムの組みなおし

後藤 清

pp.1549

 8月号にて,吉田先生が,臨床検査技師の教育について抽象的に述べられた.

 私も基本的には全く同意見である.特に,将来は各種学校を整理し4年制大学による技師教育にすべきと思う.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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64巻12号(2020年12月発行)

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今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

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64巻10号(2020年10月発行)

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64巻9号(2020年9月発行)

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今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

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今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

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今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

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今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

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今月の特集2 標準採血法アップデート

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今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

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62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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