文献詳細
文献概要
組織と病変の見方—肉眼像と組織像の対比
生殖器とその病変(2)
著者: 金子仁12
所属機関: 1日本医大 2老人病研究所基礎部
ページ範囲:P.221 - P.224
文献購入ページに移動卵巣病変で最も多いのは嚢腫である.デルモイドチステ(皮様嚢腫),漿液性嚢腫,偽粘液性嚢腫とある。デルモイドチステは毛髪があったり,歯があったりする.嚢腫はいずれも良性である.クルーケンベルグ腫瘍(Krukenberg's tumor)は消化管ことに胃癌が卵巣に転移したもので,両側に発生し,若い成熟婦人に多い.組織学的に印環細胞の多いのが特徴である.
掲載誌情報