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染色体検査法—標本の作り方と分析法
著者: 山田清美1
所属機関: 1東京医歯大遣伝病研究施設
ページ範囲:P.249 - P.258
文献購入ページに移動 染色体分析は最近の技術的進歩により,昔とは異なってだれにでも容易に信頼度の高い解析ができるようになった.種々の先天異常や白血病におけるこれまでの研究成果を土台として,実際に染色体検査による結果は患者の診断に活用されたり病因を正しく把握するうえに役だっており,実用化の時代にはいっている.先天異常などでは染色体異常に起因する疾患が体系づけられており,将来ますます医学の各分野において,染色体検査の必要性が増大すると思われる.
ヒトの染色体は形態的特徴から分類され同定されるが,これまでの分析法ではすべての染色体を同定することができなかった.したがって,C群やE群に属する染色体の異常というように表現されていたが,最近,新しい染色法が開発されてすべての染色体の同定が可能になり,ようやく染色体同定法が確立されたといえよう.
ヒトの染色体は形態的特徴から分類され同定されるが,これまでの分析法ではすべての染色体を同定することができなかった.したがって,C群やE群に属する染色体の異常というように表現されていたが,最近,新しい染色法が開発されてすべての染色体の同定が可能になり,ようやく染色体同定法が確立されたといえよう.
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