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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻3号

1973年03月発行

文献概要

研究

システインを用いたMichaëlsson変法による血清ビリルビン定量法の検討

著者: 尾辻省悟1 小園時夫1 黒木辰雄2

所属機関: 1鹿児島大病院中検 2鹿児島市医師会臨床検査センター

ページ範囲:P.319 - P.322

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はじめに
 Jendrassik-Gróf-Nosslin1,2)の血清ビリルビン測定法を改良したMichaëlsson変法3)は特異性が高く,溶血による影響が少なく,試料による濁りや試薬間の呈色反応を除外できる点などにおいて,前者にまさるものであるという.しかし,著者らの経験によればMichaë-lsson変法におけるジアゾ反応停止剤アスコルビン酸の安定性に問題があり,これがブランクその他に影響を与え,日常測定結果にしばしば少なからぬ不定の負誤差を引き起こしていることがわかった.そこでアスコルビン酸のかわりにシステインを用いて検討を加えたところ,この問題が解決されるとともに,より安定した測定が可能となり,ヘモグロビンの影饗をさらに排除できるなど良好な結果を得たので報告する.
 以下,血清総ビリルビンをTB,直接ビリルビンをDB,システインあるいはアスコルビン酸を用いたMi-chaëlsson変法をそれぞれ‘C’および‘A’,Malloy-Evelyn法4)を‘ME’と略す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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