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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻3号

1973年03月発行

走査電顕の目・3

ハインツ小体

著者: 小川哲平1

所属機関: 1慶大内科

ページ範囲:P.329 - P.330

文献概要

 血液をブリリアントクレシル青,ブリリアント緑やニューメチレン青などで超生体染色を行なうと,直径0.3−3μの封入体が赤血球内にまたは赤血球膜に付着しているのがみられることがある.これがハインツ小体である.
 ハインツ小体はヘモグロビンの酸化的分解産物であり,老化赤血球でNADH,NADPHの産生が低下して赤血球内の重要な物質を酸化による障害から保護する作用が失われる結果生じたものといわれている.しかし,正常人では脾臓で除去されてしまうため末梢血中にハインツ小体をはっきり認める赤血球はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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