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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻3号

1973年03月発行

文献概要

検査室の用語事典

自動化学分析

著者: 北村元仕1

所属機関: 1虎の門病院臨床化学科

ページ範囲:P.343 - P.343

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12) Contamination;汚染
 分析値に誤差をもたらすような試料中への異物の混入をいう.自動分析の立場からすると,異物としてもっとも問題となるものは,(1)前行試料と,(2)試料に加えられる試薬,の2つである.前行試料による汚染は,各検体が連続して採取される時につねに問題となるもので交差汚染cross contaminationとよばれる.試薬による汚染は,特にdiscretesystem*におけるサンプリングのさい,diluter*によって検体が吸引され,試薬(または蒸留水など)によって希釈されながら反応容器に移されるが,この試薬(希釈液)の残液が次の検体に混入することをさし,sample diluent contaminationとよぶ.crosscontaminationは,キャリーオーバーの原因の一つとなるものであるが,用語としては混同されて用いられることが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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