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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査17巻5号

1973年05月発行

雑誌目次

カラーグラフ

内分泌細胞診

石束 嘉男

pp.466-467

 癌の細胞診は,細胞質の核あるいは細胞の個々の性状の変化を基礎とした純形態学的な根拠のもとに診断が行なわれ,したがって,その解容はかなり明快なものである.

 それに対して内分泌細胞診は,個々の細胞よりもむしろその集団を定量的に,かつまた定期的,連続的に観察して初めて診断に到達しうるということがその特徴である.

技術解説

一般肺機能検査

谷合 哲 , 斉藤 和子

pp.469-479

 現在一般の病院の検査室中において肺機能検査が占める位置は必ずしも大きくはなく,スパイロメーターを1台置いて生理関係の技師がほかの検査とかけもちでまかなわれているのが実状ではないかと思われる.したがって一応の知識は持っていてもスパイロメーターの使用にあたって,何か疑問にぶつかった時は,自分で調べて解決するしかなく,また呼吸生理学的観点からさらに詳細な検討を要する場合は,全然お手上げの状態になることも多い.

 そこでまず一番標準的なベネディクト・ロス型スパイロメーターの使用の実際と,異常者をどのようにスクリーニングするかにつき述べ,次にベネディクト・ロス型以外の装置で一般肺機能検査に使用されるものについて触れ,さらに高度の検査に導くための考え方についても述べることにする.

無菌検査と滅菌効果の確認

古橋 正吉

pp.480-488

はじめに

 病院の細菌検査室には毎日各種の検査試料がもちこまれてくる.患者の血液,尿,体液,消化液の細菌検査はいうまでもないが化学療法剤の感受性テスト,耐性菌検査などで多忙をきわめていると思われる,これに加えて,手術室や中央材料滅菌室,薬剤室などからも各種ディスポーザブル器材や病院で滅菌した器材や薬品の無菌試験の要求もかなりあるだろうから,滅菌効果の確認は細菌検査室の業務のうちでもかなりウエイトがおかれている問題である.

 滅菌効果確認に用いられる‘無菌試験法’は薬事法第41条に基づく日本薬局方(第8改正)1)に載っており,細菌および真菌試験とに分けて,培地と調製法,操作法,培養法および判定法につき具体的説明がある.しかし,この規定は,主に薬剤や生物学的製品を対象とした取り決めなのである.ところが,滅菌済ディスポーザブル製品の製造基準に関する厚生省告示を見ると,これら器材の‘無菌試験法’も薬局方に基づくか,あるいはこれに準じた方法で行なうようにと定められている.いうまでもなく,ディスポ医療器材の大部分はプラスチック製品で材質,形状がさまざまである.これらの器材に‘無菌試験法’を応用する場合には,実施上のいろいろな問題点が指摘されている2)

内分泌細胞診(カラーグラフ参照)

石束 嘉男

pp.489-498

 細胞診といえば癌を連想するほど,わが国では癌の細胞診は一般化しており,またこれにより癌の早期発見,早期治療が可能ともなったことは衆目の一致するところである.しかし細胞診の歴史的背景を考えると内分泌細胞診こそ,細胞診の主流であり,癌の細胞診はむしろ副産物的なものであったといえよう.実際,欧米各国の細胞診,特にその教育面をとってみると,いかに内分泌細胞診を含めた良性細胞の細胞診が重要視されているかがわかる.このような観点よりすれば,わが国の細胞診の教育は悪性細胞診に偏りすぎたきらいがあり,今日のように,国際化が盛んになってくると,医師あるいは細胞診技師の教育面で,もっと癌以外の細胞診を徹底させなければ片具の細胞診医師あるいは技術者を生み出し,国際的な趨勢についていけないのではないかと憂慮されるに至っている.

 そこで昨年の日本臨床細胞学会秋期大会では教育講演として内分泌細胞診が取り上げられたことは当然のことであり,むしろ遅きに失したきらいがあるくらいである.そこで本稿では,その教育講演の内容を抄録化することにより,いっそうの理解を得るように努めた.なお,個々の項目については十分に記述しつくされているとは思えないが,足らないところは著者らの「Practical Cyto-diagnosis」(医学書院,1972)あるいは「細胞診の実際」(医学書院,改訂版,1973)を参照されたい.

総説

低温生物学(Cryobiology)

根井 外喜男

pp.500-504

 低温生物学(Cryobiology)という新しい学問分野がある.新しいといっても,最近になって急に生まれてきたものではない.関連の問題は昔からあって,それを研究する研究者の数も少なくはなかったのだが,動物学とか植物学とかいった領域にそれぞれ埋もれていて,あまり目だたなかった.それが比較的最近になって—ここ10年か20年のことだが—かなり研究者人口がふえ,ひとつの学問分野として体系づけられるようになったのである.

 その研究の対象として取り上げられるのは,動物,植物を問わず,すべての生きものそれ自体,あるいはそれから取り出されたものであるから,学問の範囲としては,いわゆる狭い意味の生物学といわれる動物学,植物学にとどまらず,医学,薬学をはじめとして,農,水,畜産から化学工学の分野にまたがるところの広範な境界領域なのである.従来の縦割りの学問分野に対して,横につないだ領域ともいうべきものである.自然科学はこうして一方には細分化を他方には総合化をくり返しながら,発展を続けているのである.

臨床検査の問題点・51

血小板算定のポイント

糸賀 敬 , 熊谷 崇

pp.506-512

血小板は他の血球に比べて形が小さく,不定形でかつもろいため,取り扱いがむずかしい.そのため血算には,血小板の特質や機能を理解するだけでなく,ゴミの混入防止や希釈のしかた,抗凝固剤の使用に特に注意することが肝要である.誤差の許容限界や正常値にも言及して血球のポイントをさぐる.(カットは赤血球中に混在する血小板)(↓印)

異常値の出た時・5

ビリルビンの高い時,低い時

川出 真坂

pp.513-517

 ビリルビンはヘモグロビンの代謝終末産物で肝から胆汁中に排泄される.健康人の血清は炎黄色を示すが,これは大部分ビリルビンによるものである.ビリルビンの高い時,すなわち高ビリルビン血症があると,皮膚,粘膜の黄染が肉眼で認められるようになる.この状態が黄疸である.最近ビリルビンの代謝機構がかなり詳しくわかるとともに,より合理的な黄疸の分類が報告され,特殊な体質性黄疸の発生機構も明らかにされてきた.しかし黄疸の鑑別診断は単なる理論的興味だけでなく,実際の診療上患者の生命にもかかわるきわめて重要な問題である.

 ビリルビンの低い時は血清の黄色調が少なく水っぼくみえる.タンパク,脂質なども低下している.これは栄養不良や悪性腫瘍,慢性炎症の末期にみられ,死期の近い場合が多く診断的意味は少ない.ゆえにここではビリルビンの高い時,すなわち黄疸の鑑別につき述べることにする.

私のくふう

尿試験紙・判定台

大竹 敬二

pp.517

 最近尿の定性反応検査法での試験紙法が,かなり広範囲に使用されるようになった.また平行して試験紙の種類も年々増加し,多項目検査のいろいろな組み合わせの判定も,試験紙のむだなく使用でき,検査室の負担も軽減するようになった.

 外来患者の検尿に対しては,迅速に検査結果が提出されており,同時に一連の仕事に必要な多くの器具も現われ,尿検査セットとして販売されているが,試験紙を置いておく判定台のないのが不便でならない.特に製品,試験紙の性質により判定時間が異なり,それぞれの定められた時間に比色表と対応させなくてはならないが,30秒以内60秒間という反応時間を必要とするので,その間不用白紙上に並べておき,まとめて判定しているが,外来患者が多くなると,この方法は順番に尿に浸しながら並べていっても,とばして判定したり,前の尿を再判したり,気のつきにくい誤りを認めるので,このようなまちがいを起こさないように,不用白色プラスチック箱を活用して,くふうしたものである.

論壇

臨床検査技師のための学校教育と実習病院のあり方

広明 竹雄

pp.518-519

 臨床検査技師法が制定され,従来の衛生検査技師法では高校卒業後2年(全目制)であった技師学校の教育年限が3年に延長されて,いよいよ最初の卒業生が誕生し第一線に活躍しようとしているが,教育年限が延びた成果が,どのような能力の差として示されるであろうか.

 延長された1年間の教育に,あまり多くを期待するのは無理かもしれないが,しかし採用者側としては当然多くの関心を持っており,それだけに学校でのカリキュラムの組み方や実習病院での指導方針が問題になってくると思われる.

座談会

ME技術者の将来

江部 充 , 山田 和美 , 小沢 友紀雄 , 桜井 恵美子 , 北村 清吉 , 新谷 鐵郎 , 樫田 良精

pp.520-526

 一昨年に発足した「臨床検査技師,衛生検査技師等に関する法律」により,生理検査が臨床検査技師の正式な業務となったが,同時にそれまで生理検査に従事してきた熟練技師(無資格者)は,法的には仕事に従事できない日陰の存在となった.今月は,これからの検査業務にMEの知識・技術が不可欠であることからME技術者の教育,将来を語っていただいた.

化学検査のうつりかわり・5

タンパク分画

青木 紀生

pp.527-533

 血清タンパク質に関する最近の進歩には目ざましいものがあり,血清タンパク分画法は今日臨床医学の領域では広く日常検査として行なわれている.血清タンパクの分画法は,タンパク成分そのものがもつ多種多様な物理学的,化学的および生物学的性質が利用される.このような性状を利用した分画法のうちで,医学的方面に比較的よく用いられている方法を表1に示す.

 血清タンパク分画法は,あるタンパク成分を分離し,その成分の性状や機能を明らかにし,それによって得られた知見を基にして臨床医学における診断ならびに治療に役だてるために行なわれている.タンパク分画法の変遷をこの限られた紙面に述べつくすことはとうてい不可能であるため,ここでは血清タンパクに焦点をしぼり,その分画法の歴史の概要を述べ,ついで個々の分析法についてその進歩を解説し,タンパク分画法の発展をふりかえってみたい.

ニュース

「日本衛生検査技師会史」発刊—20年の歩みとこれから/「日本衛生検査技師会史」のこと

丹羽 正治

pp.534-535

 日本衛生検査技師会が総力をあげ,全国的な組織を利して昭和44年から始めた大事業「日本衛生検査技師会史」が昨年11月ついに発刊の運びとなった.

 昨年11月28日,東京・上野の精養軒でこの事業を記念する出版記念会が地方からの来訪者も含め臨床病理関連の医師,検査技師3百余名参加のうちに盛大に行なわれた.

研究

131I-BSPの日常肝機能検査法への応用

土田 龍也

pp.536-540

はじめに

 肝機能診断検査用試薬である131I-BSPは肝・胆道系スキャニングに使用される場合はその排泄動態を形態と機能の2方向より追跡できるため高く評価されている.

 一方,色素排泄能としての狭義の日常肝機能検査に用いられる場合をみると従来のBSPと同様に使用でき,しかも測定はより簡単であり,副作用もほとんど起こらないなどの利点があるにもかかわらず一般化してはいない.131I-BSPはBSPが131Iによって標識化されたことにより,BSPのもつ欠陥をほとんど解消した別個の新しい肝機能検査用色素となったものと考えられ,その適用範囲は大いに拡大した.それゆえ,肝機能の一面である色素排泄能を131I-BSPによる血中停滞率R%および消失率kによって示し,その測定法を述ベルーチンワークとしての有用性と価値について検討してゆこうと思う.

エヒノコックス症の間接赤血球凝集反応

熊谷 満 , 上田 正義 , 中村 律子

pp.541-545

緒言

 Boydenにより考案された間接赤血球凝集反応(以下IHAと略す)は,広く血清学的検査に応用されている。エヒノコックス症(以下包虫症と略す)の血清学的診断においても,Garabedianら9)によって紹介されて以来多数利用されているが,そのほとんどが単包虫症に関するもので,ヒツジ単包虫胞内液などの自然感染中間宿主動物より得た胞内液を抗原として用いて行なわれている11).しかし,多包虫抗原については,胞内液は得がたく,しかもIHAでは抗原性が弱く,鋭敏ではないと言われている1)

 われわれは,山下ら2-4)やKaganら5)の方法により,Cotton rats腹腔内に多包虫チステを作らせ,そのチステを材料としてKaganらの方法6)により抗原を作成し,それを抗原とする多包虫症のIHAによる診断を試みたので報告する.

Streptozyme Testの臨床的価値

成田 揚煕 , 熊谷 直秀

pp.546-550

はしがき

 リウマチ性弁膜症がリウマチ熱の後遺症であり,リウマチ熱が溶連菌感染症のあとで抗原・抗体反応の結果惹起されることが明らかとなるとともに,リウマチ熱の診断に関するJonesの規準も再改訂1)されて,先行溶連菌感染症の証明がほとんど不可欠のものとなった(表1).鼻咽頭粘膜よりの菌の検出では,保菌者(carrier)との鑑別が不可能であり,かつ陽性率は手技の巧拙にもかなり影響されるため,再改訂規準では先行溶連菌感染症(Precedant Streptococcal lnfection)の証明としては,血清学的証明のほうをすすめている.そして,従来一般に行なわれてきた抗ストレプトリジンO値(Anti-streptolysin O,以下ASO)の測定では,発症後2か月以内の急性リウマチ熱の症例の約20%では抗体価の上昇が認められないとして,ASO以外の溶連菌性菌体外酵素に対する抗体の測定を併用することがすすめられている.溶連菌性菌体外酵素には,表2のごとく多くのものがあり,溶連菌感染症の際には,これらに対する抗体が患者血清中に証明され,抗体価の上昇することは古くより知られていた.

ひろば

‘ひろば’のなかの私

村田 徳治郎

pp.550

 私事で恐縮だが,私はよく‘ひろば’へ投稿する.わずか四百字詰めの原稿用紙2,3枚程度であるが,それでも書きたい問題を頭でまとめるまで少なくとも1週間ほど,断片的にメモし,下書に2,3日,そこで原稿に書く段になると下書と異なった方向に筆がいってしまう.その結果自分自身はむしろ下書のほうがよいと思うくらいだから,おして知るべしである.多忙な臨床検査室で最後まで完了できないのは当然である.ある時は1枚の原稿を書くのに4,5日かかったこともある.読み返せば返すほど改めて初めから書き直したいと思うのだ.結局それでは頭だけで足のほうは永遠に書き上げることができない.それで投稿してしまうことがままある.

 思い上がったいい方と思われるかも……と思うが,下準備なく書こうとする人が存外多いのに驚かせられる.あるプロの小説家が書けない日が何日もあるとも,また資料なくして考えはまとまらないとも言っていたことを記憶している.何事でも共通することだが,常々書くという習慣をつけることが肝要だと思う.ことばでも幼児からいやでも会話しているから思うことが言えるようになるのだろう.その意味から気がすすまない時でもできるだけ書くようにして,練習することがたいせつに思う.それとおっくうという気持を追放する努力はなくてはなるまい.

新しいキットの紹介

カオリン加PTT試薬の使用経験

竹中 道子 , 田口 和枝 , 浦岡 三江子 , 鈴木 益美

pp.551-553

 出血傾向の第一次スクリーニングテストとして,出血時間,毛細血管抵抗,血小板数,全血凝固時間が検索される.凝固能を調べる全血凝固時間は特別の試薬を必要とせず,ベッドサイドでも簡単に検査でき,凝固の全体像を観察できるという利点があるが,鋭敏ではなく,軽症血友病や,肝機能障害などによる軽度の凝固因子活性低下例は,正常範囲にでてくる場合がある.

 部分トロンボプラスチン時間(PTT)は第Ⅶ因子以外の凝固因子のスクリーニングテストとして優れたもので,軽症血友病も,軽度の因子低下も異常値を示すことが知られている.しかし正常値の幅が広いこと,再現性があまりよくないこと,終末点の読み方がみにくいという難点がある.部分トロンボプラスチン試薬の中に一定濃度のカオリン,セライト,エライジン酸などを加え,第ⅩⅡ因子および第ⅩⅠ因子の活性化(ただしセライトは第ⅩⅡ因子の活性化と第ⅩⅠ咽子の吸着を行なうとされている)を行なって凝固時間を測定する活性部分トロンボプラスチン時間(Activated PTT)がくふうされ,製品化されているものもある.活性部分トロンボプラスチン時間は,部分トロンボプラスチン時間に比し正常値幅が狭くなり,再現性がよくなるという利点がある一方,軽症血友病などが正常値を示す可能性が懸念されている.

新しい機器の紹介

日立M400,500自動分析機およびM181分光光度計のコンピューター接続によるシステム化について

松井 朝子 , 中村 明 , 小網 悦子 , 屋形 稔 , 猪俣 博

pp.554-557

はじめに

 臨床検査における機器の自動化は多くの利点1)を有するものとして世界的に普及してきた.一方コンピューターをこれに導入してデータの処理,業務の能率化を目的とした検査全般の自動化も,欧米では早くから実施の段階を迎え,本邦でも数年前より着目されてきた2).しかし,最近に至っても,多大な努力にかかわらずなお種々の問題点が指摘されるにとどまり,完成した姿を迎えるには至っていない3).まして終局の目標である病院全体の自動化という近代診療形態の合理化達成では道遠い観がある。しかし一歩ずつ,これに近づいている流れは正当であり,種々の問題点を克服して1日も早く,すぐれたシステム化を実現することは臨床検査に関係するものの現時点の努力目標であろうと考える.それには多方面の力を結集して進める必要があると思われる.

 本邦でも,日立M400という自動分析機器が長い間の努力の末に実用に供されるに至ったが4),最近またM500が追加されたので,われわれはIDを装着したM400,M500およびM181分光光度計にHITAC−10(4+65K語)をつないで,特殊検査を除いた血清を検体とする生化学検査の分析,およびその検査に随伴する検体分離後の業務のシステム化を試みた.

霞が関だより・12

制度あれこれ

K.I.

pp.558

 去る11月7目第3回臨床検査技師,第20回衛生検査技師国家試験の合格発表があった.これを数のうえで区分すると次のようになる.

質疑応答

PSP試験の解釈について

K生 , 柴田 久雄 , 丸茂 文昭

pp.559

 問 腎疾患の患者(18歳男,入院2か月)から次のようなデータを得ました.

 PSP試験:15分50%(27ml),30分20%(5ml),60分10%(15ml),120分3%(81ml)

走査電顕の目・5

骨髄

小川 哲平

pp.561-562

 骨髄というと骨髄穿刺液の塗抹標本を見なれているせいか,液状の組織のように思われる人が多いようである.しかし骨髄は骨質にかこまれ一部には骨梁がはよいり込んではいるが,肝臓などのほかの臓器と同様に形をなした臓器である.したがって,骨髄穿刺液の塗抹標本ではその正しい理解は得られない.たとえば脂肪成分は塗抹標本の固定時になくなってしまっていることなど,造血巣の状態で把握しにくい点があり,また塗抹標本一様に細網細胞といわれているものは,骨髄にある動脈や静脈あるいは静派洞などの内皮細胞や,その血管周辺にある辺縁細胞,網状構造を作って造血細胞を支持している細網細胞,赤芽島中心にある細網細胞などが,その位置点関係を失って見られるためきわめて複錐となる.

 今回は骨髄中の静脈洞を中心にながめてみたい.

シリーズ・一般検査 寄生虫卵検査・5

日本に多い吸虫

鈴木 黎児 , 三瓶 孝明 , 鈴木 了司

pp.563-564

組織と病変の見方—肉眼像と組織像の対比

生殖器とその病変(3)

金子 仁

pp.565-568

 男性器の疾患は精巣(睾丸)の腫瘍が最も重要である.良性は少なく,悪性が多い.その中で一番多いのがセミノーマ(精上皮腫)である.‘精巣腫瘍を見たらセミノーマと思え’といわれるゆえんである、組織像は特有で,円形細胞の集合を弱い間質結合組織がとり巻き,この上に,リンパ球が散在している.時にセミノーマに胎児性癌が合併することもある.また胎児性癌のみの場合もある.いずれも悪性である.良性腫瘍の代表は奇形腫で,骨,軟骨,皮膚,筋など種々の組織を有する.前立腺肥大症は量も多い疾患で,一種の老人性病変と見てよい.排尿困難を主訴とするのが多い。前立腺癌は骨に転移することが多く,女性ホルモンが有効で血清の酸ホスファターゼの高い特殊な癌である.陰茎癌は包茎に多く,ブレオマイシンがよく効く.

検査と主要疾患・5

腎不全症

畠山 茂

pp.570-571

 腎臓は,体液の量と組成を一定に保って,内部環境を維持するために重要な働きをしている.腎の機能は,腎を流れる血流量および毛細血管内圧に依存し,また下垂体後葉ホルモン(ADH)や副腎皮質の電解質コルチコステロイドなどの作用で調節されている.

 腎は,数百万のネフロンという機能単位からなり,ネフロンの二大区分,すなわち糸球体と尿細管によって,尿生成過程は2つの相に分けられる(図1).第1の相は血漿の濾過で,糸球体で行なわれ,血漿タンパクを除くほとんどすべての成分が濾過される.第2の相は尿細管で行なわれる尿の再吸収であって,その選択的再吸収性によって,濾過液の修正が行なわれる.またある物質,たとえば,アンモニア,クレアチニンのほか,PSPなどの薬物は尿細管上皮から分泌される.

検査機器のメカニズム・17

オートクレーブ

中村 正夫

pp.572-573

 オートクレーブと一口にいっても,大きさ,使用目的などにより,多くの種類,構造を持ったものがあり,また各メーカーにより,それぞれ特徴を持ったものが市販されている.ここでは主として,細菌検査室などで利用されている小型のものを中心に述べてみたいと思う.

 型式として横型と縦型があるが,検査室では27cmカスト2-3個収容程度といった縦型のものが広く用いられていると思う.図1はその1例であり,主な点を図に示した.

検査室の用語事典

自動化学分析

北村 元仕

pp.575

23) Drift;ドリフト

 測定器の指示する値が,測定対象や条件を一定にしておいても,しだいに一定方向にずれていく現象,またはそのずれの値.時間とともに起こる光源の輝度変化,増幅器の特性変化,受光部(光電池など)の疲労現象,あるいはフローセルへの反応液の吸着などによって発生し,誤差の原因となる.driftによる誤差は,基線または0濃度の値を結ぶことによってチェックでき,補正することも可能である.

細菌学的検査

坂崎 利一

pp.576

27) Cotton swab;綿棒

 のど,生殖器,直腸などからの検体採集に用いられる.しかし,脱脂綿には殺菌作用があるので,これを用いた綿棒はブイヨンや緩衝液にひたし,滅菌したものを使用すべきである.最近では,菌に対する有害作用のないアルギン酸カルシウム綿やポリエステル線維の綿棒の使用がすすめられている.

Senior Course 生化学

血清酵素活性測定の問題点(1)

正路 喜代美

pp.577

 国際生化学連合(IUB)酵素委員会は,酵素活性測定に関して‘基質濃度,pH,補酵素や補助因子の濃度を最適条件とし,30℃における1分間の基質変化が1μmolの時,1国際単位とする.’と勧告しているが,臨床検査において酵素活性の測定法は種々雑多で,手法,自動分析とも零次反応は守られるが,温度(30℃)は,採用した測定法や装置によりまちまちである.温度が高いと反応速度が速くなり,零次反応の条件が早く,くずれてくる.その他種々の因子が酵素活性測定値を左右する.昨年シカゴで開催された"パネルディスカッション:酵素学における国際セミナーとワークショップ"における討論の記録を参老にして問題点を考えてみたい.

 たとえば,血清アルカリホスファターゼを種々の測定法で得た値をそれぞれ国際単位に換算すると事実上一致しない.このことは,血清酵素が組織由来により性状を異にしていること,すなわち基質の種類,pH,緩衝液の組成や反応温度に対する活性の態度が異なる点にあると思われる.これら活性値を左右する原因は,各検査室で,手持ちの測定装置を用いて酵素活性を測定する場合,条件設定に種々の制約が起こり,さまざまな活性値を与える結果となる.このような混乱を避ける方向で,臨床的測定意義の高い,最適な反応条件による測定法が規準化されることを望むが,規準化することは大変なことのようである.

Senior Course 血液

骨髄像の見かた考えかた(5)—塗抹標本のライト・ギムザ染色による骨髄像の見かた・1

桑島 実

pp.578

 個々の細胞形態と細胞分画法については後述することにし,今回は標本のどのような点を,どんな順序で観察するか,われわれが日常行なっている方法について紹介する.以下の項目についてチェックしながら観察すれば所見を見落とすことが少なくなる.また白血病などで芽球様細胞にのみ目を奪われ他の所見を見失うこともなく,主観にとらわれず総合的観察ができる.

Senior Course 血清

Lymphocyte Mediators (2)—リンパ球幼若化現像について

伊藤 忠一

pp.579

 末梢血の小リンパ球は形態学的に安定であり,代謝活性もほかの細胞に比較してきわめて低いことから,長い間,個体における細胞分化の最後のすがたであろうと考えられていた.すなわち,小リンパ球はこれ以上分裂増殖することはないとされていた.ところが,1960年,Nowellはこれらのリンパ球をフィトヘマグルチニン(PHA)とともに培養すると,リンパ球は全体として大きくなり,特に核および核小体の肥大とともに核は網目状の構造をとり,リンパ芽球(lymphoblast)のように変化することを偶然に観察した.この現象は‘リンパ球幼若化現象(blast transformation)’と呼ばれている.

 その後,(1)このようなリンパ芽球の出現は感作動物のリンパ節の胸腺依存領域(paracortical area)にも認められること,(2)ツベルクリン反応陽性者のリンパ球をPPDの在存下で培養すると同様の現象が観察されること,(3)本現象に関与する細胞はT細胞であることなどが明らかにされてきた.もちろん,本現象が生体内に実際に起こっている細胞性免疫をどの程度反映するものかどうかの解明はまだ完全にすんではいないが,細胞性免疫と密接に関連していることは明らかであり,現在,細胞性免疫のin vitroの検査法のひとつとして,かなり広く利用されている.以下に実際の術式について簡単に記してみよう.

Senior Course 細菌

緑膿菌の同定(4)

五島 瑳智子

pp.580

5.グルコン酸酸化試験(Gluconate oxidation test)

 緑膿菌はグルコン酸を酸化して,2-ケトグルコン酸を生成する.この反応はPseudomonas属の中では緑膿菌のほかには陽性を示す菌種は少なく,P.cepacia,P.Fluo-rescens,P.putidaなどの一部が陽性である.陽内細菌科の中ではKlebsiella,Serratia,Citrobacter,Proteusなど,その他Vibrio,Aeromonasも陽性を示す.

 緑膿菌の陽性率は他の試験に比べてやや低く,近年分離報告のふえているムコイド株も陰性を示す株が多い.

Senior Course 病理

凍結法の実際(2)

堀 浩

pp.581

2.新鮮組織の凍結法(前号より)

 必要なもの:通常の顕微鏡標本作製に用いるアルコール系列上と下,ヘマトキシリン,エオジン液など.その他細胞化学に必要な染色液.

 封入剤2種.1つはテトラクロロ・エチレンに溶いたHSR.ほかはグリセリン・ゼリー.

Senior Course 生理

非観血的血流測定法

伊藤 寛志

pp.582

 血液流量の測定は血圧測定とほぼ同じ,あるいはそれ以上に臨床的意義がある.しかし日常の診察にはほとんど血圧測定だけが行なわれ,血流測定はごくまれにしか行なわれていない.その最も大きな理由は一般に流量測定が圧測定に比べ非常にむずかしく,しかも非観血的に行なえないことである.ここでは体に傷をつけたり,針を刺したりしない,血流測定法を取り上げ簡単に説明する.

Senior Course My Planning

われわれは臨床検査の総合管理をこうして行なっている

S生 , 大久保 政興

pp.583

正しい検査データは,必ずしもサンプルが検査室へ提出された以降の管理だけでは十分でない.検査項目によっては,患者自身の管理,医師,看護婦らの多大な協力を必要とする.それでは検査室として‘検査室以前’の管理はどうしたらよいのか……

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

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今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

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今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

今月の特集1 AI医療の現状と課題
今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
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64巻6号(2020年6月発行)

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64巻5号(2020年5月発行)

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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