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Auto Analyzerの不調点検の要領
著者: 野本昭三1
所属機関: 1信州大病院中央検査部
ページ範囲:P.593 - P.601
文献購入ページに移動 自動分析装置として現在一般に市販されているものは,Auto Analyzer (Technicon社)のほか30社にも及ぶといわれているが,今回は,特にAuto Analyzerを取り上げてその不調点検の要領について述べることになった.
Auto Analyzerは,Continuous flow方式と呼ばれる独特の原理に基づくもので,これまでの試験管で行なう用手法を,そのまま機械に操作させている,いわゆるdiscrete方式の自動分析装置とは,かなり異なった特色(生体の循環器系を思わせるような)を持っていて,その特色をよく理解した場合は,この方式の上に多彩な可能性を感ずることのできる装置であるが,その原理と特色をよく理解することなく,手にした場合は,とかくこの方式の弱点とされている,carry overcontamination (前後試料間の影響,コンタミと呼ばれる)とか,ノイズ(ベースラインのゆれ)などが必要以上に気にかかり,問題にされるものと思われる.しかしこれらの現象は,オペレーターのわずかな学習と留意によって解決されうるものであるから,以下,コンタミ,ノイズ,そして自動分析装置全般に共通すると思われる試料吸引チューブの‘つまり’などに関連する事項について順を追って述べ,合わせて機械の保守についても付記する.
Auto Analyzerは,Continuous flow方式と呼ばれる独特の原理に基づくもので,これまでの試験管で行なう用手法を,そのまま機械に操作させている,いわゆるdiscrete方式の自動分析装置とは,かなり異なった特色(生体の循環器系を思わせるような)を持っていて,その特色をよく理解した場合は,この方式の上に多彩な可能性を感ずることのできる装置であるが,その原理と特色をよく理解することなく,手にした場合は,とかくこの方式の弱点とされている,carry overcontamination (前後試料間の影響,コンタミと呼ばれる)とか,ノイズ(ベースラインのゆれ)などが必要以上に気にかかり,問題にされるものと思われる.しかしこれらの現象は,オペレーターのわずかな学習と留意によって解決されうるものであるから,以下,コンタミ,ノイズ,そして自動分析装置全般に共通すると思われる試料吸引チューブの‘つまり’などに関連する事項について順を追って述べ,合わせて機械の保守についても付記する.
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