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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻7号

1973年07月発行

文献概要

異常値の出た時・7

カリウムの高い時,低い時

著者: 鈴木潤1

所属機関: 1日大第2内科

ページ範囲:P.758 - P.763

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 カリウム(以下,K)はナトリウム(以下,Na)が細胞外のおもな陽イオンであるのに対し,細胞内に総K量の98%が存在し,細胞外液(血清)中には2%しか存在しないので血清K濃度変化と総K量の過多,過少とは必ずしも一致しないことはいうまでもない.K代謝異常の臨床症状出現に際しては細胞内外のpH,Kその他血清,Na,Ca,Mgなどのイオンの影響もあり複雑であるが,血清K濃度の変化による影響も大きい.そこで細胞内K濃度が簡単に測定できない現状では血清K濃度を中心に血清,尿pH,尿中K排泄量,心電図変化などを参考にしてK代謝異常の病態を把握しなくてはならない.本稿ではまずK代謝の概要を述べ,次にK測定上の問題,測定した血清K値の評価すなわち異常値が出た時いかなる疾患を考えるかについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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