文献詳細
研究
文献概要
リウマチ様関節炎の患者血清中に存在するリウマチ因子の検出には,日常検査では,ポリスチレンラテックスにヒトγ-グロブリンを吸着させ着色をした試薬,いわゆるラテックス凝集反応のスライド法ともいえるRAテストが一般に用いられているが,現在市販されている国産,外国製品の試薬の性能についてのさまざまな批判が指摘されている1).また用いる試薬の差よりは,むしろ検査者の判定基準,なすわち判定時の眼を問題にすべきであるともいわれている2).最近著者らはRAテストの精度と再現性を高める目的で,RAテストの毛細管による検査法を開発したので,同一患者血清について従来のスライド法との比較試験を行ない,また毛細管法で陽性を示した慢性関節リウマチ患者血清の一部について,ロイマスライドとの比較も行なった.ロイマスライドはRFを特異的に検出する検査法の1つといわれている間接凝集反応によるローズ簡易法である.
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