icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻7号

1973年07月発行

Senior Course 生理

分娩監視装置

著者: 木村雄治1

所属機関: 1三栄測器㈱

ページ範囲:P.818 - P.818

文献概要

 最近,胎児心音,陣痛強度など胎児情報を中心にした分娩監視装置の活用が盛んになってきているが,CCU,ICUなどの分野に見られる監視装置がその測定精度をあげ種々の情報処理を行ない判断機能を加えて臨床検査・診断などに役だってきているのに比べて本装置はいまだに測定結果の記録にとどまっている状態である.長時間記録したものを見て分娩の経過とその後の進行状態を予測することは必要なことであるし,さらには母体心電・胎児心電などを加えて適確な判断を行なうことも重要なことは当然である.それゆえにこの種の装置が年々増加し活用の度合を深めているのである.
 しかし,ここで問題にしたいのは,これをより有効な方向に発展させるためにどのようなことを考えたらよいかという点である.成人の心電・心音・血圧・脈波などの計測では信頼性の高い信号が得られその上に立って情報処理が行なわれているが,いまさらと思われるかもしれないが胎児情報の計測技術はまだ十分確立されたとはいえない.たとえば次のようなことがあげられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら