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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査17巻8号

1973年08月発行

雑誌目次

カラーグラフ

アスペルギルス症

奥平 雅彦 , 久米 光 , 大谷 愼子

pp.826-827

コウジカビ科に属するアスペルギルス(Aspergillus)による感染症をアスペルギルス症と呼ぶ.アスペルギルスは空中,土壌中,食品中などに広く分布しており,ヒトに対する病原性は非常に弱い.白血病,癌などの基礎疾患による全身衰弱,抗生剤の使用による正常菌叢の攪乱,抗癌療法やステロイド療法による細胞性,ならびに液性抵抗力の低下,さらには治療による延命のための感染機会の増大などにより,多くは末期感染症としてみられる.剖検例でその頻度をみると,カンジダ症とともに最も多くみられる.

技術解説

大量新鮮血小板搬出法—Plateletpheresis

西村 昻三 , 二宮 恒夫 , 小山 郁代

pp.829-837

 白血病や再生不良性貧血などの患児における血小板減少由来の大出血の対策としては,大量の新鮮血小板輸血にしくものはない1-4).しかしながらどのようにして新鮮な血小板を大量に確保するかは,なかなかむずかしい問題であった.従来からわが国で行なわれてきたように銀行血から分離する方法では,1人の供血者が提供しうる血小板量はきわめて少ない.すなわち,1回量についても少ないのみならず,全血採血のため長期にわたり提供しうる量もつよい制限を受ける.大量の新鮮血小板の確保には,1人の供血者からより大量の血小板を採取する方法を確立することが必要で,そのためには,分画採血すなわち,血小板のみを分離採血することが望ましい.これを,最も安全に,簡単にかつ経済的に行なう方法が,ここ数年来米国の小児がん治療施設を中心に行なわれているPlateletpheresis法(血小板搬出法)ないしはPlasmapheresis法(血漿搬出法)である5,6)

 筆者は財団法人‘がんのこどもを守る会’より本法をわが国の小児がん患児のために実用化するよう研究の委託を受け,フェレーシス用バッグを自ら考案,メーカーに試作させ,改良に改良を重ねて,実用に耐えるバッグシステムの開発に成功したので,本稿では今後わが国でも普及するものと思われる本法の技術面の解説を行なうことにする.

マイクロ法による補体結合試験

井上 栄

pp.838-847

 ここに述べる補体結合(CF)試験のやり方は米国CDC (Center for Disease Control)の標準法1)の一部に変更を加えたもので,現在予研ウイルス中央検査部で用いられているものである.従来のCF試験法においては,補体(C)の力価は100%溶血単位で測られ,その2単位が用いられてきた.しかし,100%溶血で測られる終末点は不正確であるという難点があった.ここに述べる方法では,50%溶血を起こす補体量を1CH50単位とし,5CH50単位を用いる.溶血素とCの力価の測定は,全反応液量4.5mlで試験管にて行ない,CF本試験では全反応液量を1/30の0.15mlに縮少しマイクロプレートで行なう.CF試験の全操作を図解するのは限られた紙面では不可能なので,血清診断のための血清CF抗体価測定の部分を主として写真で図解した.CF試験法の原理,C(新鮮モルモット血清)の調製法などに関しては成書2,3)を参照されたい.

第1回樫田記念賞受賞論文・2

血清検査成績における‘血清’と‘血漿’の違い

上尾 八郎 , 天鷲 三千三 , 田中 時子 , 稲本 キヨ

pp.848-854

 血清中に含まれている抗体の検出を目的とする血清学的検査では,全血を試料として用いることはきわめて稀である1).ほとんどの場合血清を試料とするが,ときに血漿が用いられる場合もある2).しかし血漿採取に使われる抗凝固剤に含まれる薬剤が,大なり小なり抗原抗体反応の障害を起こす原因となることも十分考えられる.そのため抗凝固剤の選択その他の諸条件により,検査結果に重大なミスを起こす可能性が推察される.そこで検体の取り扱い方として,血清と血漿の違いについての意図のもとに2,3の抗凝固剤を用いた血漿で,血清反応を試み血清との比較検討を行ない,いささかの知見を得たので報告する.

私のくふう

フートスイッチで吸引とプリントを同時に—比色計

中嶋 精一

pp.854

 トーアデータコンバーターと比色計を接続することにより,一応の合理化はできるが,セルはフローシステムでないために陰圧の作動とプリントのスイッチ作動と,少し手がかかり不自由さを感じることが少なくないため,これを少しでも解決した,コールマン型比色用セルのふたをすると,スイッチがはいりプリントするようにもセットできるが,これでは少し非能率的であるし,また陰圧吸引器よりのスイッチも手で押さなければならない.私は1つの操作で,プリントおよびセル内容吸引と2つの作動を試みた.

エアーポンプによる検査時間短縮—固定,脱水,脱灰,中和など

椎津 稔

pp.855

器具(いずれも熱帯魚屋で購入)

(1)エアー・ポンプ 800-1500円

(2)三方活栓 250円

臨床検査の問題点・54

市販試薬キットの使い方

茂手木 皓喜 , 中村 健三

pp.856-861

最近,特に自動化検査機器の発展とともに,試薬キットはその信頼性など問題点も多くなっている.キットは大きく分けると自製が不可能なもの,たとえばアイソトープ関係,免疫関係,酵素を何種類も加えたものなどと,自製の可能なものとの2つに分けられるが,今回は自製可能なものについて,試薬キットのじょうずな使い方,メーカーへの要望などを含め問題点を探ってみた.(カットは試薬の調製)

異常値の出た時・8

無機リン酸の高い時,低い時

藤田 拓男

pp.862-865

 血清無機リン酸はいわゆる血清中の電解質の一つであって,陰イオンの一部を代表し,さらにまた骨の鉱物質(ミネラル)の重要な部分として骨代謝の様相を表現する.骨成長の過程と深い関係があるために年齢によって明らかに正常値が異なり,また各年齢において種々の代謝疾患で異常値を示すので,診断のうえにきわめて重要である.リンは有機物の中にも無機物の中にも広く見られる元素であり,リン脂質その他の有機成分にもかなり含まれているが,臨床検査に重要なのは無機リンことにリン酸塩である.血中の総リン値のうち無機リン酸のレベルは約半分であるという.測定法はトリクロール酢酸瀘液(除タンパク液)にFiske-Subbarrowによって報告された測定法,またはその変法を用いることが大部分である.今回は主として結果の解釈について述べる.

ひろば

検査技師と医療器機

大竹 敬二

pp.865

 ME診断士・医学電子科など医療器械に関する専門職が,医療の進歩とともに必要とされだし,検査室も年々検査内容の充実と細分化により,多くの記録計・測定機・分析機が導入されているが,今までのように,仕事のあい間に簡単に修理できる器械は少なくなり,医療器械専門の整備員が,定期的に巡回し点検修理してくれることを願うようになったが,電話で修理を依頼するだけでは無関心過ぎないだろうか.

 ともに協力するということで,今まで以上に医療器械に関心を示し,同一故障なら自分で修理するくらいの勇気と技術を身につけたいものである.毎回同じ個所の修理で専門職の方を呼ぶことは双方で大きな損失をすることになる.検査技師である以上,検査室使用の機器はよく理解し,記録計・測定機なり分析機の機能が持っている,機力・分析力・性能をフルに発揮させ,じようずな利用と精密で正確な結果を出させる努力を惜しんではいけない.

論壇

緊急検査をいかに行なうか

宮武 光吉

pp.866-867

問題の所在

 交通事故による外傷患者に対する医療を中心とした救急医療体制の整備が,近年になって政策的,計画的に推進され,1972年度までに全国に111か所の‘救急医療センター’が設置され,運営されてきた.しかし,この‘救急医療センター’の受診患者の実態を調査した資料によると,交通事故を含む外傷の患者よりも,いわゆる急病の患者が圧倒的に多く,しかも,患者は救急車やパトカーによるよりも,タクシーそのほかの方法によって来診する場合の多いことが明らかにされている.また,患者の受診時間をみると,病院の診療時間あるいは職員の勤務時間外が多く,ことに夜間に集中していることがわかる.このことから,救急医療は交通事故による外傷患者の診療とともに,夜間もしくは休日の急患の診療にも重点を置くことが必要であり,厚生省としても,この面の対策を検討し,実施の可能な地域から夜間休日急患診療体制の確立のために,必要な予算の補助を実施しつつあるところである.

 病院は,入院患者および外来患者に対する診療を,科学的,組織的に実施する使命をもち,しかも原則として,その能力にあまり変動のないことが理想的な姿であると考えられている.

化学検査のうつりかわり・8

インスリン

島 健二

pp.868-878

 インスリンをはじめ種々のペプチドホルモンの血中濃度はほぼ10−10M程度ときわめて微量である.この濃度から計算すると,インスリンが血中タンパク中に占める割合は1/7×107あるいはそれ以下ということになり,いかに微量であるかがうかがい知れる。インスリンは血中にこのように微量であるためと,その抽出,精製の困難さのために,これを化学的に測定することは不可能で,現在の測定法は主としてその生物学的活性を指標として測定する生物学的測定法と免疫学的活性を利用した免疫学的測定法に分けることができる.これまで開発された測定法の種類およびその感度は図1のごとくである.

 インスリンの測定もインスリン製剤の力価検定など比較的高濃度の場合には家兎の血糖下降法やマウス痙攣法などin vivo系を用いる比較的感度の低い方法でも十分であるが,血中インスリン濃度の測定にはさらに高感度の測定法が必要となる.in vivo法も被検動物の内分泌腺機能を修飾(副腎や下垂体摘出,アロキサン処置など)することによりいくらか感度を増し,一部血中濃度測定も可能であるが1),必ずしも十分ではない.一方,筋,脂肪組織がインスリンに感受性を有することより,これらの組織を用いて開発されたin vitro系のインスリン測定法は著しく感度が良く,最少10μU/mlのインスリン検出をも可能にした2)

研究会報告 臨床化学検査の精度に関する研究報告・1

尿酸測定をめぐる諸問題—臨床検査精度研究会

臨床検査精度研究会 , 舟木 正明 , 玄番 昭夫 , 林 長蔵 , 菅野 剛史 , 北村 元仕 , 丹羽 正治 , 大場 操児 , 尾辻 省悟 , 佐々木 禎一

pp.879-882

はじめに

 精度管理(quality control)は,検査データの信頼性の維持・改善をその目的としている.したがって,x-R管理図法にしても同一試料の同時測定による精度調査にしても,その結果は精度管理の出発点に位置すべきものである.実験的調査で示された結果によって,目標値からの誤差を把握し,要因分析によって誤差の原因を推定し,その因果関係を実験的に証明した上で,日常検査工程のなかから誤差因を除去し,現実のデータの信頼性を向上させる,という道すじをもつものでなければ,精度管理の名に値しない.

 同一試料による臨床化学検査の測定値調査は,国際的にも,わが国においても,きわめて精力的に実施されている.わが国では,1962年に雑誌「臨床検査」編集室が全国141病院検査室を対象として,はじめて広範な調査を行なったが,そののち日本衛生検査技師会臨床化学研究班の全国調査をへて,現在,日本医師会,あるいはCol-lege of American Pathologists主催の年次調査には数百の検査室が積極的に参加するに至っている.それらは,各施設のデータを評価し,現実の検査成績のバラツキを明らかにしているけれども,精度管理の立場から見れば依然として出発点にすぎず,これをもとにして要因分析や実験的な検討作業に進んだ報告にはほとんど接しない.

パネルディスカッション

緊急検査はいかにあるべきか—第11回全国自治体病院学会臨床検査部会

中山 隆市 , 佐伯 甫明 , 大塚 哲 , 長阪 幸也 , 水田 亘 , 阿部 正和 , 鳥海 純

pp.883-892

演者発表要旨

外科医と臨床検査技師の協力で

 外科医の立場からみると緊急検査は,その検査成績が直接患者の術前・術中・術後管理ならびに手術術式の選択などにつながることからしてその重要性は明らかである.平塚市民病院では1971年1月より新病院として発足したが,同時に神奈川県平塚交通救急センターを併設しているため,一般外科患者に加えて交通事故患者が少なくない.

レポート

自動器械の稼動状況などに関する研究(第2報)

佐藤 乙一 , 篠崎 幸三郎 , 下杉 彰男 , 丹羽 正治 , 柴田 久雄 , 星野 辰雄 , 中橋 勇次郎 , 吉沢 藤平

pp.893-898

自動器械稼動量増加状況

 臨床検査業務は好むと好まざるとにかかわらず年々著しい増加を示している.

 本班は調査客体中の全般について過去の実績を知ることには困難性があったので,国立病院の年報による年次推移からいわゆる自然増を求めた.

研究

Chromogenic法のアミラーゼ測定法におけるタンパクの影響

稲垣 美津 , 井口 健次 , 中根 清司 , 高阪 彰

pp.899-901

はじめに

 アミラーゼ測定法で近年Chromogenicな基質がCe-ska1,2),Babson3,4),Klein5,6)らによって合成されて以来,わが国でもこれらの測定法が広範囲に検討され,報告されてきた7-10)

 これらの報告の中で,血清アミラーゼ測定においては問題点も少なく,日常検査に適した方法と考える.しかし,われわれは,尿,唾液膵液などの測定に関してタンパクが大きな影響を与えることを見い出し,その対策と,注目すべき知見とをここで報告する.

順天堂医院中央臨床検査室における1年間の染色体分析について

只野 寿太郎 , 千葉 晶子 , 蠣崎 郷子

pp.902-904

 染色体検査が臨床医学の分野で重要視されるようになったのはごく最近のことである.いままでにモザイクを含めると100種類以上の染色体異常が報告されているが,染色体異常と臨床像との対比関係が明らかにされているものは,常染色体としてはDown症候群,D・Eトリソミー症候群,およびCri du chat症候群の4疾患で,性染色体ではTurner症候群,Klinefelter症候群およびXXX個体の3つに集約される,このほかの染色体異常は臨床像との関係が明確でなかったり,細胞学的に再検討の余地のあるものが多く,今後の解決をまたれている.

 現在,臨床検査室で染色体分析を行なっているところはまだ少ないが,診断的価値は高く,臨床医側からの要求も多いので,将来はもっと多くの検査室で採用されることになろう.当中検では1971年7月に染色体分析をルーチン化したが,今回1か年の成績をまとめたので資料として報告する.

新しいキットの紹介

Phospholipids測定法の検討

大場 逸見

pp.905-908

 最近脂質代謝動態を知ることが重要視されてきており,Phospholipidsの測定が日常検査に盛んに取り入れられてきた.代表的な測定法としてはKing1),Beve-ridge2)などがある.King法,Beveridge法は,有機溶媒でリポタンパクの形で存在しているリン脂質を抽出し,湿性灰化に硫酸および過塩素酸還元剤としてアミノナフトール,スルホン酸や硫酸ヒドラジンなどが用いられ,モリブデン酸で呈色比色定量を行なう.いずれにしても従来における測定法は煩雑さと再現性が必ずしも十分とは言えない.一方簡易化された測定キットにHoe-flmayr-Fried変法4)(以下H-F変法)があり開発されていたが,今回HF変法の酸化分解温度(酸化試薬),還元剤の点でさらに改良されたPLキットNが開発された.PLキットNは三塩化酢酸でリン脂質を沈殿させ硫酸過マンガン酸塩を加え煮沸水浴中で加熱(湿式灰化)を行ない,有機物は酸化分解に伴いリン脂質より無機リンまで分解される.灰化により生成した無機リン酸にモリブデン酸アンモニウムと還元剤NaHSo3を加えることによりモリブデンブルーが生成され青色調を呈色し,比色することによりリン脂質の量が求められる,今回従来のHF変法とPLキットNを比較検討する機会を得たので報告する.

試験管内単純拡散法(Oudin法)による免疫グロブリンの定量法

青木 紀生

pp.909-913

はじめに

 抗原あるいは抗体のどちらか一方,あるいは両者をカンテンゲル,デンプンゲル,セファデックスゲル,ポリアクリルアミドゲルなどの支持体内で拡散させ,沈降反応を観察する方法が免疫拡散法(immunodiffusion me-thod)である.この場合,支持体は均一な多孔を有し,しかもタンパクの吸着あるいはタンパクと反応を生じないものが良く,一般にカンテンゲルが用いられている.

 カンテンゲルの中に一定力価の抗血清を含ませ,その中に抗原を拡散させる免疫拡散法には,試験管内で一次元の方向に拡散させる試験管内単純拡散法(Oudin法1))とゲル平板内で二次元の方向に拡散させる平板内単純拡散法(Mancini法2),Fahey法3))がある.

新しい機器の紹介

ACCU-STATの使用経験

林 康之 , 小林 一二美

pp.914-917

はじめに

 ACCU-STATは,臨床検査の簡易化,迅速化と同時に従来行なわれてきた用手法による定量値を求めようとする一つの器械,試薬のシステムで,米国Becton-Dick-inson社グループのClay-Adamsで開発されたものである.最近,われわれはこのシステムを使用する機会を得たので,主として中検における日常検査法と比較した成績を述べ,システムの紹介,使用上気づいた点などを報告する.

臨床化学分析談話会から・1

分析談話会とは………

菅野 剛史

pp.918

 臨床化学分析談話会は昭和32年春以降,東京都内の臨床化学分析に従事する関係者を中心に抄読会という形で会合が持たれたことに端を発し,10年前より全国組織とし,関東,大阪,北海道,東海,山陰の5つの支部を中心に支部単位で例会および講演会が持たれてきた.そして昭和46年以降は日本臨床化学会の教育活動を行なう機関であると位置づけられ,支部単位での活動はさらに活発となってきている.関東支部においては,1月,8月を除き年に10回の例会を持ち48年3月には161回を数え,例会の内容も46年12月以降は,酵素,脂質,タンパクと3回ずつのシリーズによって分析法,評価の二面性を持つ組み合わせで内容を堀り下げていくような企画がなされている.

霞が関だより・15

医療関係予算の胎動期

I K

pp.919

 6月の中旬から始まった来年度予算の見積額算出の事務も,8月にはいると計数整理の時期にはいる,つまり峠を越したわけである.国がその存立に必要な経済的裏付をすべき範囲をどこまでとするか,その判断の結果が予算額となって現われてくるが,そこまでに至る過程での取り扱いは非常にむずかしいところである.どの場合でもそうであるが,目標を高く掲げると非現実的といわれ,実現しやすくするために目標を下げると理想がないといわれがちだが,いずれにしろ結果をみて判断されることが常である.

 新聞その他で報道される政策といったものは,何か遠いところのもので,あまり身近かに感じないような場合が多いであろうが,社会福祉あるいは社会保障政策の第一線は,医療機関となる場合が多いから,遠くのカミナリとばかりいってはおれないところである.たとえば難病・寄病といったもの,あるいは老人や3歳未満の幼少児の医療費の無料化といった政策が進むに従い,医療需要のみならず,質の変化も伴ってくるはずであるから,関係者はこれに対処する措置も考えなければならないであろう.また,ごく近いうちに実施されるであろう週休2日制の問題もある.医療機関勤務者も週休2日制を例外としないとされるならば勤務形態,治療形態(手術予定曜日,集中検査日など)も改めて検討しなおす必要もあろう.

走査電顕の目・8

急性骨髄性白血病

小川 哲平

pp.921-922

 急性骨髄性白血病は,本邦において最も頻度の高い白血病である.発熱出血傾向,貧血などの症状をもって医師を訪れる場合が多いが,ときには抜歯の際に激しい出血が持続したり,また虫垂炎様の腹痛があり白血球数の異常な増加により発見される場合もある.

 白血病の診断は,白血球数の多少にあるのではなく,白血病細胞の出現にある.その特徴としては,大小不同,形や核の不整,大きな核小体,核と細胞質の発育が並行しないこと,アウエル小体や異常顆粒の出現などがあげられる.定型的な場合は末梢血および骨髄穿刺液の塗沫ギムザ標本で,異常な細胞が優位を占め,その細胞が骨髄系の幼若細胞であることにより確認される.骨髄芽球をいきなりリンパ芽球や単芽球と区別することはむずかしい場合もあるが,アウエル小体の存在,前骨髄球などの未熟な骨髄系細胞との間に移行像が認められれば,比較的容易に骨髄芽球を識別できる.さらにペルオキシダーゼ反応を行なうとほとんど鑑別できるが,鑑別不能の場合は超生体染色,位相差顕微鏡による観察,墨粒貧食能,運動性検査,ズダン・ブラック染色,PAS反応,非特異的エステラーゼ反応などの細胞化学的な反応,電顕所見,リソチーム値などを行なう必要がある.

シリーズ・一般検査 尿検査・2

尿の比重測定

猪狩 淳

pp.923-924

今回は尿の比重を測定する際に気をつけなければならない点を2,3あげて解説を加えてみよう.

尿比重は腎機能,特に腎の濃縮力を知るためには欠くことのできない検査である.現在,広く一般的に用いられている尿比重測定法は浮秤比重計による方法と屈折率から比重を測定する(尿比重用屈折計による)方法であろう.

私たちの検査室

検査データの判定に電算機を駆使!—小倉記念病院検査診断科

pp.925-928

当院検査室は検査診断科と呼び検査によってより正確な診断を目ざす考えを表わしている.山口大学医学部柴田教授(現川崎医大主任教授)のご指導下に設計し各部門間の隔壁をできるだけなくし,互いに一目で状況を把握し連帯感を持つのに役だっている.ルーチンのスクリーニング検査データをテレックスを通じ宇部コンピューターセンター(山口大中検と直結)に送り可能診断名と病態の判定の返信をうけている.これによって医師の個人差をなくし読み落としを防ぐ特色ある方式である.ガスクロマトグラフによる尿中ホルモン分析,アイソザイム,染色体,免疫電気泳動などの他機能検査部門を主に拡張計画の検討にはいっている.

検査と主要疾患・8

白血病・悪性リンパ腫

中島 弘二

pp.930-931

 正常骨髄では図1-1のごとく正常顆粒球,赤血球,血小板の増殖,成熟が行なわれ末梢血中に供給される.慢性骨髄性白血病では異常に増殖した骨髄球は骨髄内で過形成となり末梢血中に出現,白血球増加症を呈す。染色体分析でPh1染色体がみられる.白血球増多症,Ph1染色体,骨髄過形成,好中球アルカリホスファターゼ低下,ときに尿酸血症,血清リゾチームの増加がみられ貧血,血小板増加がみられる.急性転化は骨髄中に未熟芽球が出現,増加することにより図1-3の急性白血病と同様の像を呈するがPh1染色体は急性転化後にもみられる.急性転化により急激に症状は増悪し治療法は急性白血病に準じ,治療が全く異なる.急性転化の早期発見,早期治療は非常に重要であり,慢性骨髄性白血病診断後,治療中は検査の主力を急性転化の早期発見に重点をおき,定期的な骨髄穿刺,末梢血検査が必要である.急性白血病では図1-3のごとく骨髄内での寿命の比較的長い白血病細胞の異常増殖,末梢血への出現増加により診断に当たっては白血病細胞の同定による.特殊染色が役だつ.骨髄は白血病細胞に占領されて正常の造血機能は営めず結果として末梢血中において赤血球減少,正常顆粒球減少,血小板減少がみられ,そのための貧血,感染発熱,出血傾向が起こり症状は重篤となる.

検査機器のメカニズム・20

デンシトメーター

小峰 仙一

pp.932-933

構造

 現在市販されているデンシトメーターはほとんどが自記式である.その基本的な性能は吸光度(Optical Density;OD)およびその積分を自記することであるが,各分画峰に対応するODの積分値や,各分画の百分率まで自動的に算出,印宇するものもある.

 機構(図1)をその機能から分けると,4部に分けられる.すなわち,①光学系,②試料送り装置,③受光部(泳動図を通過した光の強さを対数噌幅して,ODおよびその積分を求める),④演算記録部(③の結果を記録し,さらには各分画比を算出し,表示や印字を行なう)である.

検査室の用語事典

自動化学分析

北村 元仕

pp.935

38) Module;モジュール

自動分析計を構成するチューブ系以外の機械装置をいう.サンプラー,加熱槽,比色計などがこれに相当する.AutoAnalyzerでは,各モジュールとマニホルドが結合することによって,その完全な機能を果たしている.

細菌学的検査

坂崎 利一

pp.936

46) K antigen;K抗原

K抗原は原則として,菌体の表層をおおう抗原で,莢膜として認められる場合もある.K抗原が菌に存在するとふつう生菌ではO凝集反応が起こらない.チフス菌のVi抗原やクレブシエラの莢膜抗原はその代表的なものである.

Senior Course 生化学

自動分析における精度管理

内田 壱夫

pp.937

 精度管理の間題点として克服の困難なバイアスの問題がある.バイアスとは,先入観念によって分析値に及ぼす有形無形の影響である.このバイアスは,不思議なことに完全自動検査項目においても起こり,その可能性としてオートアナライザーのサンプラーフェイジングが報告4)されている.このやっかいなバイアスの解消には図のごとく広い領域での精度管理を行なって解消をはかる以外にはないとされている,つまり,標準精度管理法(X-R管理法)に加えて内部精度管理法(Hoffmann法,同一患者検体の二重測定法,度数分布曲線の比較など)および利用側である臨床家からの苦情処理などであるが,たいせつなことは,最初にしっかりしたシステムを作ることである.以下,世界最大の完全自動分析機Au-toChemist (AGA)で23項目同時測定の場合の精度管理例を述べる.現在使用しているソフトは最近開発された4MIACHシステムで,精度管理プログラムとしては多重測定のCV値計算,正常者平均値法のための統計表作成,異常値出現率の算出,X-R管理法(3濃度),度数分布曲線の作成が組み込まれている.これに加えてCusum法を実施している.

Senior Course 血液

Senior Course 血清

白血球混合培養試験—Mixed Leucocyte Culture:MLC

伊藤 忠一

pp.939

 リンパ球を試験管内でいろいろの刺激物質とともに培養すると,リンパ球は幼若化し,細胞分裂を起こすようになる.このような観察はNowell (1960年)によってファイトヘモアグルチニンを添加したヒト末梢白血球の培養の際に初めて観察された.次いでPearmainら(1963年)はツベルクリンで感作された動物のリンパ球をツベルクリンの存在下で培養する時にも同様の現象がみられることを認めた.

 一方,SchrekとDonelly (1961年)は単独の白血球を培養しても起こらないのに,遺伝的に異なる2人のヒトより,それぞれ採取した白血球を一緒にして培養すると,リンパ球の幼若化が起こり,DNAやタンパク合成が活発になり,細胞が分裂してくることを見出した.このように二つの異なる個体由来の白血球を混合して培養することを,白血球混合培養試験(MLC)と呼び,リンパ球の幼若化現象の起こり方を定量的に観察して本反応の程度を表現している.本反応には赤血球や血小板などは関係しない.一卵性双生児同志では本反応は陰性であるが,全く血縁関係のない人同志のMLCは強く起こる.血縁関係にある人(二卵性双生児や,兄弟姉妹など)の多くはその中間の反応を示すことから,この反応に関与するものは遺伝的に規定されているものではないかという当然の推測が成り立つ.

Senior Course 細菌

非発酵性グラム陰性杆菌を再同定する時の注意事項(1)

藪内 英子

pp.940

 臨床検査のどの分野でもいえるが,患者由来の検体は臨床細菌学にとって宝庫である.新しい重要な事実はこの宝庫を注意深くていねいに取り扱う人によって見出されるはずである.そこで非発酵性グラム陰性杆菌の再同定をしようという人たちのための注意を述べてみたい.

 1)保存菌株ノートを作る.それにはその菌株の分離年月日,患者名,カルテ番号,診療科名,検体の種類,その検体から純培養状に検出されたかどうか,同時に検出された菌があればその種名やおおよその菌量を記入しておく.おもな性状を簡単に記録しておけば一層便利である.おのおのの菌株はその歴史がわかっていてこそ意味がある.必要に応じて検査室での記録,臨床各科でのカルテによって患者の病名,臨床症状,検体採取時の状況,臨床経過,治療剤の種類と効果などについて検討するための手がかりを記録しておかねばならない.

Senior Course 病理

多糖類と脂質の染色

堀 浩

pp.941

1.多糖類

方法

 過ヨード酸を用いた方法(PAS法)を紹介する.ホイルゲン反応に似た方法で同じシッフの試薬が使え,失敗のない方法である.

Senior Course 生理

心臓ペースメーカー

堀 原一

pp.942

 内科的薬物治療を主とする不整脈治療の進歩のなかにあり,薬物によっては予防・治療が困難か不可能な場合とか,あるいは時間的余裕がない場合に,近年,有力な方法として心臓の電気刺激(ペーシング)が普及しつつある.そのための電気刺激装置をペースメーカーという.

Senior Course My Planning

技師の教育について

吉田 陞

pp.943

 技師法の改正(昭45)による臨床検査技師制度の誕生とともに,学校の修学年限も2年から3年に延長となったが,いよいよその最初の卒業生が来春,第一線に出る.3年制がどういう成果となって現われるかが関心のもたれるところだ.私自身,前号の清水一枝氏と同様に検査業務のかたわら技師学校で教えている一人として,技師の教育について‘学校’‘卒後’の両面から考えてみた.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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バックナンバー

64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

今月の特集1 AI医療の現状と課題
今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

64巻6号(2020年6月発行)

今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例

64巻5号(2020年5月発行)

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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