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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻1号

1974年01月発行

文献概要

カラーグラフ

骨髄穿刺液中の腫瘍細胞

著者: 原島三郎1 中尾功1

所属機関: 1癌研究会附属病院血液検査室

ページ範囲:P.4 - P.5

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 悪性腫瘍患者の骨髄穿刺液中の腫瘍細胞陽性率は3〜8%程度であり,時期的には末期例に多い.骨髄転移の比較的よくみられる悪性腫瘍は,胃癌,乳癌,肺癌,悪性リンパ腫,神経芽細胞腫などである.悪性腫瘍患者で,貧血があり,末梢血液中に赤芽球,幼若好中球の出現をみた時には,腫瘍の骨髄転移を疑う必要がある.骨髄塗抹標本をみる時には,標本の引き終わりに腫瘍細胞群が存在することが多いので,引き終わりを注意深く観察することがたいせつである.悪性腫瘍細胞の中でも,癌細胞は結合して細胞群として存在し,肉腫細胞は孤立性に散在することが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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