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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻1号

1974年01月発行

文献概要

研究

γ-GTPの微量測定について

著者: 松尾武文1 瀬合秀昭1 山本勝一郎1

所属機関: 1兵庫県立淡路病院臨床検査部

ページ範囲:P.68 - P.70

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はじめに
 γ-Glutamyl transpeptidase (γ-GTP)は,肝疾患の診断に最近注目されている酵素検査の一種である.本酵素は,腎・膵・腸・肝などの臓器に広く存在しているが,肝疾患や胆道系病変や膵疾患などに対して特異的に流血中に増加することが知られている.
 特に肝細胞のマイクロゾームの損傷に対して鋭敏に反応し,たとえばエタノールの摂取やある種の薬剤(phe-nytoinなど)の常用によってマイクロゾームの損傷が起こると,血中のr-GTPの増加が起こることから,本酵素は肝細胞のマイクロゾームの損傷の度合を知る鋭敏な検査であると考えられている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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