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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻1号

1974年01月発行

文献概要

Senior Course 生理

ポケット心電計

著者: 岸田浩1

所属機関: 1日本医大第1内科

ページ範囲:P.122 - P.123

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 狭心症や各種不整脈の診断には心電図記録が必要であることはいうまでもない.これらの疾患は発作的に起きるので,そのため発作中の心電図を記録しなければ正確な診断をつけることができない.しかしこのような心臓発作は日常生活中いつ起こるかわからず,かつ短時間であるためにこれらの発作を記録するには,よほど偶然でもないかぎり心電図をとることはできない.そういう目的にかなうような心電計としては,常に患者が携行可能で,発作が起きたらただちに心電図記録ができるようなものが要求される.したがって患者自身に携行させるにはポケッタブルな超小型,軽量,操作の簡単なものでなければならない.このような心電計を患者携帯用心電計という.
 われわれは約4年前に患者携帯用超小型心電計を開発し,実地診療に供している.それに関する詳細な論文はすでに発表してあるので1,2),ここでは装置の概要と使用方法および臨床応用について述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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