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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻10号

1974年10月発行

文献概要

カラーグラフ

癌細胞とF小体

著者: 高橋正宜12

所属機関: 1中央鉄道病院・中検 2杏林大・病院病理部

ページ範囲:P.1050 - P.1051

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DNA結合性螢光色素としてアクリジン誘導体であるキナクリン,およびキナクリンマスタードが体紬胞分裂中期の染色体に再現性のある一定の染色パターンを示すことが確認されて以来(1969),この螢光法は核型分析のQバンド法として細胞遺伝学的ににわかに注目を浴びてきた.
DNA親和性の機序は必ずしも明らかでないが,DNA塩基組成のアデニン・チミン結合(A-T)に関与が深いらしい.Qバンドにおいて,Y染色体の長腕端における強い螢光はA-T量の多いヘテロクロマチン域を表している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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