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ブルセラの細菌学
著者: 伊佐山康郎1
所属機関: 1農林省家畜衛生試験場北海道支場第3研究室
ページ範囲:P.1063 - P.1068
文献購入ページに移動 ブルセラ属菌は0.6〜1.5×0.5〜0.7μ程度のほぼ球状に近い小杆菌で,グラム陰性,鞭毛および芽胞を欠き,ブルセラ症(波状熱)の原因菌であって,本症は地域によりマルタ熱,地中海沿岸熱,またバング病とも呼ばれる人畜共通の感染症である.また新しいブルセラ菌種が本属に加えられ,わが国でも動物での感染の報告があり,人体感染が問題となっているので,これらの点にも一部対応できるように要点を述べることとする.
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