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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻10号

1974年10月発行

文献概要

検査と主要疾患・22

神経筋疾患

著者: 高柳哲也1

所属機関: 1名大・第1内科

ページ範囲:P.1134 - P.1135

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 神経筋疾患とは,脊髄前角,運動神経根,末梢神経,神経筋接合部および筋の疾患を総称するもので,多くの疾患が含まれ,難治性のものが多く,最近の厚生省の難病対策としての特定疾患からでも,重症筋無力症,皮膚筋炎および多発生筋炎,筋萎縮性側索硬化症などのごとく,それぞれ神経節接合部,筋肉,運動ノイロンに病変がみられる疾患に,さらにスモンのような末梢神経および脊髄に病変をみるものまで多岐にわたっている.すなわち,脊髄前角から遠位部へ筋肉まで解剖学的な連なりに従って,おのおのの部位に多くの疾患がみられる.その病因についても,原因のまだ解明されていないもので,遺伝例もみられる筋萎縮性側索硬化症,進行性筋ジストロフィー症などをはじめとして,外傷,中毒,感染あるいは腫瘍によるものまで包括されることかある.神経筋疾患の病変分布は,脊髄から末梢へと筋に至るほかに,さらに高位の脳にまで及ぶものもみられ,筋萎縮性側索硬化症(アミトロ)はその例であり,病変は大脳前中心回のBetz巨細胞にはじまり,運動ノイロン全体にみられるが,ここでは,脊髄から末梢へ筋に至る各部についての検査法を図に従って解説する.神経疾患では,医師の診断に最も重要なものは改めて述べるまでもなく,視診,打診,聴診のほかに,問診と運動・知覚・反射などの神経学約診察法であるが,ここでは補助診断法に限って述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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