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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻10号

1974年10月発行

文献概要

Senior Course 生化学

自動化学検査・10—血糖

著者: 中甫1

所属機関: 1三井記念病院中検

ページ範囲:P.1142 - P.1143

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 従来,行われてきた臨床化学検査としての血糖測定法は原理に基づいて大別すると1)ブドウ糖の還元力を応用する方法(還元法),2)酵素反応を応用する方法(酵素法),3)縮合反応を応用する方法(縮合法)となる.用手法においては還元法に属するSomogyi-Nelson法が比較的普及していたが,この方法も酵素法,縮合法へと変移しているのが現状である.なかでも縮合法に属するoトルイジン・ホウ酸法(oTB法)は測定法の簡便性も相まって近年著しく普及し,上記測定法の中で優位を占めている.自動化測定法についてはその歴史的経過からみてもAuto Analyzerへの導入が最も早く,還元法の応用が試みられた.還元法はフェリシアン化カリウムをフェロシアン化カリウムに還元させ,残存したフェリシアン化カリウムを測定するHoffman法,およびCu2+を還元させ生成したCuをネオクプロインで発色させるBittner-McClear法が応用されている.また最近では用手法と同様oTB法(またはoT法)も広く導入され発表論文も多い.以上はフロー方式であるAuto Analyzerについて述べたが,ディスクリート方式自動分析機では除タンパクを行わない直接法が主流となっている.したがって試料も血清(または血漿)が用いられ,測定法も酵素法,縮合法が応用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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