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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査18巻11号

1974年11月発行

雑誌目次

カラーグラフ

ヘマトキシリン代用色素—ガレインとピロカテコール・バイオレット

山田 喬

pp.1160-1161

 ヘマトキシリン(Hematoxylin;H)は中南米にのみ産する豆科の植物であるカンペシア木より抽出して作る色素であり,その合成には成功していない.最近,このHは品不足となり入手困難な状況である.そこでわが国で,これにかわるべき合成色素があれば便利である.

ガレイン(Gallein)とピロカテコールバイオレット(Pyrocatechol Violet)はこの目的のために,再発見された合成色素である.かつて生物試料染色以外の目的に用いられていたが,現在はほとんど用いられていない色素である,これは,その分子構造の一部にキノイド環があり,アルミニウムと結合して発色し,染色性を発揮する点がHと同じである.したがって染められる細胞核の形態もHと類似であり,代用色素として用いられる.ここでは,その長所と短所を示す.(1177ページ参照)

技術解説

乳酸菌の細菌学

光岡 知足

pp.1163-1172

乳酸菌とは

 いわゆる乳酸菌と称する菌群は,糖類を醗酵して多量の乳酸を生成する細菌の総称で,分類学的には乳酸菌科(Lactobacillaceae)をもって代表される.形態学的には球菌と杆菌とに分かれ,いずれも酸素の少ない環境に好んで発育し,各種の糖から乳酸を生成する.

 この乳酸醗酵の形式は,さらにホモ乳酸醗酵(homofermentative)とヘテロ乳酸醗酵(hete-rofermentative)に大別される.ホモ乳酸醗酵は糖類から理論数100%を示す収最で乳酸を生成する醗酵で,これを行う乳酸菌をホモ乳酸菌と呼んでいる.ヘテロ乳酸醗酵はヘキソースから乳酸と乳酸以外の物質(アルコール,炭酸ガス,酢酸など)を生成する醗酵で,これを行う乳酸菌をヘテロ乳酸菌と呼んでいる.

フィブリノゲンの免疫学的定量法

川越 裕也

pp.1173-1176

 フィブリノゲンは分子量34.1万のタンパクであり,他の動物に注射することにより比較的容易に抗体を作らせることができる.こうして作られた抗フィブリノゲン血清は商品化され多数市場に出ている.抗フィブリノゲン血漿を使用してフィブリノゲンを定量することは他のタンパク体の検索と同様に行われ,ほとんどすべての血清学的方法によりなされ得るものである,紙面の関係上,ここでは沈降反応を利用した方法と凝集反応を利用した方法の二,三についてのみ紹介するに止める.

グラフ

ヘマトキシリン代用色素—ガレインとピロカテコール・バイオレット

山田 喬

pp.1177-1178

 ヘマ卜キシリンは,1972年春より不足しがちとなり,本年になっては全く輸入が止まってしまった状態である,その原因がいまだ不明であるので,明日にも大量に輸入されるかもしれないが,あるいは当分は入手できないかもしれない状態である.多年ヘマトキシリンにより細胞核染色像に親しんできたわれわれにとって,これは重大な事態である.そこで,ヘマトキシリンにかわるべく,しかも合成できる色素があれば急場をしのげるといえよう.

 しかし,色素により染め出される核の形態は複雑であり,異なる染色機構を持つ色素によって染め出される核の形態は異なってくる.たとえば,チオニン系の色素であるメチレンブルーとアズールブルーよりなるギムザ染色により染め出される核の形態と,アルミニュウムとラックさせて染色機能が発揮されるヘマトキシリン(図1)により染め出される核の形態は異なる.

総説

血清総タンパク

石井 暢

pp.1179-1184

 血清総タンパク測定は臨床検査室における日常検査として,最も数多い検査の一つである.したがってその測定法も種々の方法が開発されている.

 血清タンパクは血清成分中,最も多量に含まれる成分で,その量はおおむね6.5〜8.0 g/dl付近であるが,このタンパクの多様性が漸次明らかとなるに従って,これをそれぞれの分画に分けて測定することが臨床病理学的にいっそうの興味を引き起こしている.

臨床化学分析談話会より・15<関東支部>

足元を見なおす機会—血糖,Chol.の定量反応機構

野間 昭夫

pp.1185

 第174回分析談話会関東支部会(46.6.18)は東大薬学部記念講堂にて開催された.本年4月より始まっているシリーズ「測定法と臨床的評価」の第3回めとして「血糖およびコレステロール測定法の反応機構」について東北大薬学部の南原利夫先生の講演が行われた.

 常日ごろ,増加の一途をたどるルーチン検査に追われて,機械的に検査を行い,特に省力化の一つとしてキット使用による検査が多く行われる昨今において,その測定法の反応機構にまで目を向けることができないでいる人が多いことと思われる。そこでこの日の講演は常に前方のみを見ていなければならない人々にとって,今一度足元を見つめてみる絶好の機会を与えられ,非常に有意義なタべであった.そこで今回はこの日の南原先生の講演の要点に触れてみたい.

座談会

血清総タンパク

菅野 剛史 , 坂岸 良克 , 正路 喜代美 , 四反田 都 , 石井 暢

pp.1186-1193

N社のソケットはT社の電球をネジ込んでもうまく納まる.これは工業製品が規格化されていて互換性があるからである.臨床化学の分野ではどうであろうか.病院間のデータの偏差はマイナス面が大きい.データの互換性を高めるにはどうしても分析法の標準化が必要となってくる.

異常値の出た時・23

異常赤血球の出現

内野 治人

pp.1194-1198

 末梢血に異常赤血球が出現したことを判定するためには,まず,技術的に標本作製上のいろいろの問題が,判定に耐えるだけのものでなければならないことはいうまでもない.

 塗抹標本の引き方として十分赤血球が拡がっていることがまず前提にあり,次に染色の一定性が要求される.pHによる赤血球染色性の色の変化があることはいうまでもない.次にこのようにして,標準的に作製された条件下での標本について,顕微鏡下に,すぐ油浸を用いないで,全視野を見ることや,塗抹の引き始めと終わりとの赤血球分布の濃度差などを念頭において標本を見る必要がある.一般に若い医師にとっては,末梢血塗抹標本を見るということは,すぐ白血球分類を行うという目的が多く,赤血球の正常からの偏位を見ることを失念することが多い傾向があることは,注意しなければならない点であろう.

ひろば

緊急検査と今後

大竹 敬二

pp.1198

 昼夜緊急検査の提出件数増加に伴い,検査室側は頭の痛い難題続出で苦慮することが多くなった.平常勤務でかなり疲れている上に,休日夜間と30時間以上の勤務を連続して実施しなければならない一方,男性は年々淋しく,心労のために医療事故に巻き込まれないか心配でならない.

 技師が一度医療事故を起こすと生涯を捧に振る厳しい損害賠償が待っているし,最近の医療事故の判例からも求償権の行使は許されないとつれない解決をとりつつあるので,緊急時の医療事故は決して少なくないが,無理して危い夜の勤務をしたがらない技師の出現にも注目したい.

質疑応答

ASO値測定について

T生 , 松橋 直

pp.1199

 問(1)血球浮遊液を加えてからの試験管内の溶血変化時間を経時的にみたところ下のような結果を得ました.30分時と最終判定時(45分時)とは変化がありませんので最終判定時を血球浮遊液加後30分として判断してよろしいでしょうか.

(2)血球浮遊液作製に際し,ヒト血液の場合はO型血とありますが,他の型(A,AB, B)の使用の可否について.

論壇

病院病理解剖とその振興について

畠山 茂

pp.1200-1201

病理解剖の持つ意義

 現代医学における病理解剖の持つ意義とか重みは,ますます増大していると思われる.その原因はいろいろあるが,その一つとして最近の臨床検査の進歩に基づく診断技術の向上があろう.たとえば,現在の肝や腎機能検査はわれわれにそれら臓器の機能異常や病因について以前に比し格段に正確な知識を与えてくれるようになった.ごく軽い肝炎や腎機能異常も診断でき,生検材料との対比から機能異常と形態の相関についても,かなりのレベルまで知ることができるようになりつつあるし,また小さな腫瘍の存在の有無なども将来かなり正確に指摘できるようになるだろう。診断技術の向上には自己検証を伴うフィードバック過程を伴っていなければならないのは当然で,検証の最有力な手段が病理解剖であることはいうまでもないだろう.

 病理解剖は,生命の終着点で行うものであるから,生前の検査から推測されたすべての病態をそのままとらえることは不可能である.しかしこれまで蓄積された病理学の知識を総動員して正確な病気の診断を下すことはできよう.この場合の正確さとは疾患の総合的な把握理解であって,細部にわたった,たとえば細胞の分子生物学的な変化の解析などは,病理解剖の持っている方法論上の制約によって大きくはばまれているのが現状であろう.しかし,そのことによって病理解剖の意義はいささかも減ずるものではない.

臨床検査の問題点・68

補体の検査—定量法を中心に

稲井 真弥 , 巴山 顕次

pp.1202-1207

梅毒血清反応に適用されている補体結合反応(緒方法,Kolmer法……)には,多くの検査室が100%溶血法を使っているが,精度の高い50%溶血法の合理性はまだまだ理解されていない.補体の成分や性質など初歩的な説明を通して補体価の定量法,検体の取り扱い,さらには多くの可能性をひめた"補体"の活用法を話し合い,補体の検査を身近かなものにしたい,(カットは,正常ヒト血清のβ1c(C3)およびβ1E(C4)沈降線)

私のくふう

中検中央採血台の改良

福田 邦昭

pp.1207

 より早く,より正確な検査成績を提出するため,採血業務を中央化し,採取時のまちがいをなくし,能率化および合理化を行う.

 当中検で使用している採血台は,不用意なる患者による腕移動などによって起こりうる採血スピッツなどの容器類の落下破損防止を考慮,さらに採血者サイドの仕事がやりよいようにした,二段式採血台です.

研究

ヘモグロビン専用直読光電比色計の検定法

松原 高賢

pp.1208-1214

はじめに

 ユーザーの立場からの光電比色計の検定手技を解説した格好の成書が見当たらないので,その要領や注意事項を織りまぜつつ日本商事(株)製ヘモグロビン専用直読光電比色計(NSK Hb計と略)の検定成績を述べる.

新しいキットの紹介

溶連菌由来抗体検出用試薬スライド法および凝集法(Microtiter法)によるASO価測定—特に溶血法(中和反応)との比較および使用経験

岩田 進 , 河合 忠

pp.1215-1218

はじめに

 溶血性レンサ球菌感染症ならびにそれに関連した疾患の診断には大きく細菌学的検査法と血清学的検査法がある.細菌学的方法は,感染と発症の時期のずれや,感染の軽重,抗生物質の進歩,菌の強弱など種々の因子により検出率は著しく低い.血清学的方法は,患者血清中に認められる溶連菌の菌体外毒素に対する抗体を証明することで,代表的な方法に抗ストレプトリジンO価測定(以下ASO価)があり,このほか表に示すごとく種々の外毒素に対する抗体価測定法が開発されている.このうちで日常検査として最も広く行われているものは,毒素中和反応を利用したASO価測定ならびに受身凝集反応を利用した抗ストレプトキナーゼ価測定(以下ASK価測定)である.特に急性腎炎,リウマチ熱などにおいては,先行感染としての溶連菌感染の証明は必要であり,ASO価測定が診断上重要な根拠となっている.ASO価測定は,現在では小規模の施設にも採用され普及しているが,術式に全く問題がないわけではなく,血清希釈の煩雑さや,それに伴う誤差,血球の問題,リポタンパクの影響や判定上の問題などがある.またA群溶連菌の中には,SLO弱産生株や,非産生株が存在する1,2)ことからASO価以外の方法の併用が望ましいといわれている.したがって,限られた人員で多種目の検査を行うには,ASO価測定の簡易化は望まれるところであった.

血清分離剤Sure-Sepの検討

八島 弘昌 , 井尻 潔 , 池田 美佐子 , 松島 照雄 , 室木 邦生 , 河内 一仁 , 野中 清美 , 野村 礼子

pp.1219-1221

はじめに

 近来,臨床検査の検体数や項目数の増加により,臨床検査の自動化,能率化,省力化が考えられ,自動分析機器の導入が図られているが,その前処理の段階が案外忘れられているのではなかろうか.臨床検査の検体の多くは血清または血漿に分離されて分析されるが,この検体分離作業が一般ルーチン検査のように多数の検体を分離する場合には意外に時間と労力を要するものである.

 血清分離は遠心後血清層の分離は迅速に行うことがたいせつであるが,同時に分離に使用するピペットによる汚染もできるだけ避けることが望ましく,そのためにピペットの再生に時間と労力を要するものである.そのうえ,血清をできるだけ多く採取しようとすれば,ピペットの使用を誤って血球を吸い上げるようになり溶血の原因ともなる.またオーストラリア抗原,梅毒などの血清は特に注意が必要で,なるべく操作を簡略化し,ピペットを用いないで大量検体を処理する必要がある.このためにプラスチック製粒子の血清分離剤がE社,S社より発売されている.今般われわれはWarner-Lambert社より発売の"Sure-Sep"の使用の機会を得て,これら血清(血漿)分離剤の比較検討を試みたのでその結果を報告する.

紫外部吸収法LDH測定用キットの検討—LDH活性値に及ぼす要因について

菰田 二一 , 坂岸 良克

pp.1222-1224

 従来,臨床検査における酵素化学分析の多くは,可視部比色法によって求められてきた.この理由としては,紫外部吸収法(UV法)が,試薬として純品の助酵素を必要とするばかりでなく,分析技術ならびに分析機器の違い,さらにより厳重な温度規制が要求されることなどがあげられよう.ことにUV法は,1検体当たりの測定時間が3分前後という迅速さにもかかわらず,多数検体を同時に扱う場合に必ずしも処理時間をそれほど短縮することができず,現在,臨床検査分野の趨勢であるキット化,簡易化,スピード化という要求に応じきれなかった点にあるようである.

 しかしながら,酵素活性を国際単位で表す慣習が臨床化学に受け入れられてから久しいだけでなく,近年,酵素診断に対する期待がますます高まるにつれて,その成績に対する精度,確度の要求は,日を追って厳しさを増し,UV法が急速に採用される傾向になりつつあることも事実である.

霞が関だより・28

医療従事者の養成・教育について

K.M.

pp.1225

 これまでの医療は,医師と看護婦が中必であると老えられていたが,医療技術が高度になり専門分化してくるに従って,臨床検査技師,衛生検査技師,診療放射線技師,診療エックス線技師,理学療法士(P.T.),作業療法士(O.T.),視能訓練士などのいわゆる"パラメディカル"と呼ばれている医療従事者がチームを組むことが必要となってきた.この医療従事者はいずれも高度の専門的な知識や技術を必要とされており,その養成教育はそれぞれの法律に定められているカリキュラムに従って行われている.しかし,医師や看護婦のように歴史も古くその教育方法や指導者の養成など系統的な教育体制が確立されているものから,歴史も浅く指導者の養成が必要な段階のものまであるのが現状である.一般に医学教育ではその教育内容やカリキュラムに関する議論は活発に行われており,それぞれの専門分野で知識や技能を教えることの必要性は一般に認められている.しかし,その授業や学習の方法"HOW TO TEACH"については必ずしも重要視されているとはいえない.いわゆる初等・中等教育で行われている指導者や講師が一方的に学生に教える講義や実習の形式が使われている.また各種の教育機器を使用した視聴覚教育などの技法も必ずしも十分に取り入れられているとはいえない.

日常検査の基礎技術

溶血の検査法

三輪 史郎 , 宮地 隆興 , 米原 ヤス子

pp.1227-1234

溶血性貧血は一つの症候群であって種々の病態によるものが含まれている.したがって溶血の検査法はきわめて多岐にわたることになる.貧血・網赤血球増加・間接ビリルビン増加はほぼ必発する所見であり,また赤血球形態の観察は,ここでは取りあげないが,諸検査の前提になることをまず強調しておきたい.

先天性溶血性貧血のうち赤血球膜の異常による遺伝性球状赤血球症では浸透圧脆弱性試験,ヘモグロビン異常,特に不安定ヘモグロビンによるものでは不安定ヘモグロビンの検出,また赤血球酵素異常(欠乏)によるものでは赤血球内諸酵素活性や解糖中間体・ATP・GSH測定が病態決定の決め手となる.一方,後天性溶血性貧血のうち免疫学的機序によるもの(自己免疫性溶血性貧血など)ではクームス試験はたいせつな検査法である.また発作性夜間血色素尿症(PNH)ではHam試験やショ糖溶血試験(砂糖水試験;sugar-water test)が診断の決め手となる,赤血球形態異常の有無は上記諸疾患でもたいせつな手がかりとなることは前述したが,ことに赤血球破砕症候群ではむしろ唯一のよりどころといっても過言ではない.

検査と主要疾患・23

髄膜炎

横田 万之助

pp.1236-1237

髄液が主として問題となる

 1.採液 これは医師の役目.腰椎穿刺法と槽穿刺法と2法がある.前者には微妙なコツがあり,熟練を要するが,深すぎぬことが第一.後者は以前にいわれたような危険性はなく,むしろ容易に実施できるので試みられたい.

 2.検査 ただちに検査室へ持参,正確なオーダーを付して依頼する.細胞数と糖量はただちに実施のこと──時間をおくと狂う.

検査機器のメカニズム・35

温度計

西山 俊広

pp.1238-1239

デジタル温度計について

 温度計は原理やその用途などにより,きわめて多種多様なものが,製作されている.温度計を大別するとアナログ式とデジタル式のものがあり,前者の場合はその時の指示を示す携帯用指示温度計や過去の温度経過を記録にとる温度記録計がある.後者は直接温度値が読み取れるので,測定者の個人差による読み取り誤差は起こりえない.このデジタル式温度計も携帯用(主に1点測定)と数十点の温度を自動的に計測する多点式のものとがある.1点測定では1/100℃の測定精度のものもあるが,ここではポーダブル用で最も汎用性があり,かつ,精度もよい温度計として,デジタル式抵抗温度計(横河,形名2804)について説明する.抵抗式温度計は,一般にJIS規格(抵抗値100Ω/50Ω)で定められた白金測温抵抗体をセンサ(検温部または感温部)として,そのセンサを本体に接続するだけで,−100〜500℃間の温度を測定し,最終桁0.1℃の単位で表示するポータブルのデジタル式温度計である.図1にその外観と測定表示例を示す.センサ部の外形は用途により,それぞれ最良な測定を行うため大きさ・形状など千差万別であり,本内容では省略する.

 測定精度は本体とセンサの誤差で決まるもので,たとえば−100〜100℃の場合,本体0.2℃,センサ0.3℃合わせて0.5℃である.しかし本体と専用センサ(図2)を組み合わせて試験した場合には測定精度0.3℃である.

検査室の用語事典

常用病名

伊藤 巌

pp.1241

89)肺気腫;Pulmonary emphysema

空気の蓄積により肺が過度に拡張した状態をいう.臨床的に重要なのは慢性肺気腫で,多くは慢性気管支炎,気管支喘息に続発し,緩慢に進行する.診断にはX線所見,肺機能検査成績が重要である.換気機能低下のため低酸素血症を生じ,重症例では高炭酸ガス血症,呼吸性アシドーシス,肺性心をきたす.

血清学的検査

伊藤 忠一

pp.1242

85)Sensitization;感作

次のようないろいろな意味に用いられる.

(1)既往反応のため抗原で処理する操作,しばしば単なる免疫操作をさす場合もある.

組織と病変の見方—肉眼像と組織像の対比

癌腫

金子 仁

pp.1243-1246

今まで,臓器別の疾患を掲載し,その中にいくつか癌腫を入れたが,本篇では,今まで述べなかった癌につき示説する.

口唇癌,舌癌は皮膚癌と同じく,組織学に扁平上皮癌である.

付・組織と病変の見方

病理学総論(その2)

金子 仁

pp.1247

 炎症(inflammation, Entzundung)

 炎症を一口に定義すれば"刺激に対する組織の反応"である.生体の防御的反応と理解してよい.

 炎症の症状は昔から,発赤,熱感,腫脹,疼痛,機能障害といわれている.炎症の原因は,

Senior Course 生化学

自動化学検査・11—測定法上の問題点

中 甫

pp.1248-1249

 前号までに広く自動化されているおもな測定項目について項目ごとに解説を行ってきたが,今回はその他の自動化が試みられている数項目について自動化にあたっての測定法上の問題点について述べる.ディスクリート方式で機構上測定法に最も大きな制約を与えるのは,除タンパク操作を行わず直接測定法で行う機種がほとんどを占めることである.フロー方式においてはダイアライザーを用いているのでこれらの問題点がかなり軽減されるのに対して,ディスクリート方式では測定にあたって考慮しなければならない最も大きな因子となる.ここでは主として直接法での問題点を中心に自動化における注意点を解説する.

Senior Course 血液

NBTテスト

中島 弘二

pp.1250-1251

好中球の殺菌消化能

 好中球は生体内に侵入した細菌などに対して遊走,貧食後細胞内で殺菌消化することにより細菌の侵入に対して生体を防御している.すなわち好中球は遊走,貧食,殺菌消化の能力を合わせ持つことにより細菌感染に対して生体防御の役割を持つものであり,それらの低下により生体は容易に細菌感染にさらされる.それらの能力の低下した例が疾患または症候群として認められるようになってきた.特に殺菌能力に関しては貧食した細菌を入れたファゴゾーム(phagosome)に対して種々の酵素系を持ったライソゾーム(lysozome)が融合し細菌の殺菌消化を行う.ライソゾーム内にはリゾチームをはじめ種々の殺菌消化作用をいとなむ酵素系が存在するが,なかでもKlebanoffらはrnyeloperoxidase (MPO)系が重要な役割を果たしているという.すなわちMPOはH2O2およびCl,I,Baのハロゲンイオンの3者の協力により強力な殺菌作用を発揮する.

 殺菌消化時における好中球に起こる代謝過程の特徴はhexose monophosphate shunt (HMS)の著明な活性化にある(図).

Senior Course 血清

ウイルスの血清学的検査

中村 正夫

pp.1252-1253

新しいウイルス性疾患とウイルス学的検索

 ウイルス感染症の新しい分野を開発するためには,その基礎としてウイルス学的検索が重要な役割を持っている.未知ウイルス感染症のみならず,既知のウイルスについても,次々と新しい事実が見出されつつある.これらの研究には,ウイルス分離,血清学的検索その他,各方面からの検討が必要である.この稿では,ウイルスの血清学的検査を中心に述べることが目的であるが,一つの疾患,患者を対象として考えた場合には,ウイルス分離,血清学的検査,その他の方法を総合して判断することが当然行われるべきであるので,ここでは,ウイルス血清検査を含めた,広い意味のウイルス検査の立場から述べたいと思う.

 現在,原因不明の疾患の中には,ウイルスが原因と考えられているものがいくつかあるが,その二,三の例を述べてみよう.

Senior Course 細菌

臨床細菌検査に対する診療報酬のあり方

三輪谷 俊夫 , 前島 健治

pp.1254-1255

 本稿は1973年6月関西において創立された感染症研究会の世話人16名(臨床医,基礎細菌学者,細菌検査技師の代表によって構成)があらゆる角度から討議して得られた合意点を著者らがまとめたものである.討議のたたき台になったのは1971年7月内科系社会保険連合(内保連と略称)によって提案された「内科関係診療報酬改正案」細菌学的検査の項である.これは現行の診療報酬制度よりは多少報酬点数がよくなってはいるが,理念的には全く現行のものを踏襲したものにすぎない.ことばを換えれば,精度の高い確実な検査をすればするほど損をし,手抜き検査をすればするほど得をするたぐいのものである.そこで急遽,感染症研究会の発起人世話人会をひらき,1年近く討議して下記のような結論を得たので,内保連加盟学会である日本臨床病理学会の代表者に答申したところ,1973年1月31日の内保連提案の再度の改正案にわれわれの主張が全面的に採択されるに至った.この改正案では結果としての項目別報酬点数しか記載されていないので,その理論的背景・理念をまとめ,読者といっしょに考えてみたい.

微生物学的検査料の抜本的な改正試案

三輪谷 俊夫 , 前島 健治

pp.1260-1261

 "抜本的な改正がなぜ必要か"については本誌1254ページを参照されたい.内保連の改正案においても"各料金はその時の物価や人件費に応じて毎年改定する"必要性が強調されているが,別表の改正試案の点数は1972年に検討した当時の算定に基づくものであることをご考慮いただきたい.われわれは点数そのものにこだわっているのではない.抜本的な改正の理念をご理解いただき,改正の機運が全国的に盛りあがることを念願する.

 さて,本誌1255ページの"問題点そのⅡ"についてであるが,結論的には微生物学的検査料は前納式と後納式を併用すべきである.

Senior Course 病理

臨床病理学的立場よりみた電子顕微鏡学・11—電顕写真のとり方および資料の整理法

相原 薫

pp.1256-1257

電顕写真のとり方

 電顕像は螢光板の上で直接観察できるが,螢光板による像の観察は①おおまかな所見をつかむこと,②記録する視野を決めること,③焦点を合わせるために行うもので,詳細な電顕像の解析は電子線を感光材料に感光させ現像処理のあと引き伸ばし,焼き付けしたものについて行われる.

Senior Course 生理

腎クリアランス

小船 善弘

pp.1258-1259

 腎機能検査の中で,クリアランス試験は,腎循環,糸球体からの濾過量,腎尿細管での再吸収および排泄,水・電解質代謝調節能などを,定量的に把握しうることで,今日,腎生理学的研究面における応用と同時に,腎機能の臨床検査法として,すぐれたものであることはいうまでもない.すなわち腎障害の程度,疾患の病期,重症度,予後の判定,病気診断の補助的資料などにおけるクリアランス法の役割はきわめて重要なものであり,日常臨床医が繁用する理由もここにある.

 しかしクリアランスの持つ意義は,決して決定的証明をなされているものでなく,一般的に了解されている事がらとして取り扱われているにすぎないことも事実である.さらに腎疾患に際して,クリアランス法により得られた値からは,腎疾患の病名や病型に関する診断を期待することは適当でなく,腎の持つ現在の機能を示すだげのものであることは,銘記すべきであろう.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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