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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査18巻4号

1974年04月発行

雑誌目次

カラーグラフ

造血幹細胞

平嶋 邦猛 , 川瀬 淑子 , 大谷 正子

pp.370-371

 "Today's research becomes tomorrow's routine"ということばが,米国NIHのClinical Centerの案内書の冒頭に書かれている.人間の造血幹細胞の形態をこのカラーグラフにあげられないのは残念である.それは,幹細胞の追求が,いまだにもっぱら機能的な検索法によってなされている現状だからである.目下のところ研究は,マウスを主とする実験動物を用いて行われている.しかし,これらの実験成績とか最近発展してきたin vitro培養法とをヒト骨髄細胞にも応用することにより,人体の幹細胞の形態・機能の全貌が明らかにされる日も近い.ここでは,総説に述べた実験法に対応する標本を示した.

技術解説

室内塵のダニ検査法

大島 司郎

pp.373-382

 室内塵に多くのダニが存在し,そのうちチリダニ類Pyroglyphidaeがアレルギー性の気管支喘息や慢性鼻炎に対して主要な抗原になることがわかってから1,2),室内塵性ダニの生態研究がさかんになった3〜8).また,室内で発生する原因不明の皮膚掻痒症の一部にこれらのダニが関係している場合がある9,10).さらに室内環境における衛生指標,特に清掃状況の客観的検査対象として,これらのダニが考えられている11)

 室内塵は主として室内の床面に推積している塵埃で,これを構成するものは,屋外から侵入・搬入されたもの,建築材・家具の破片,衣類・寝具から離脱したもの,人間の生活によって産生された残渣,および人やペットのフケや体毛のような脱泌物である.そして,カビやダニのように家屋内で発生する動・植物も含まれる.これらは毎日の掃除によって除去され,人や物に付着して外部に持ら出され,あるいは換気とともに外部に散逸する.そしてこれらの収支は人為的要因で大きく変動し,またその組成も大きな影響を受ける.

人工呼吸と心臓マッサージ—検査時の救急処置

清原 迪夫 , 花岡 一雄

pp.383-387

 最近,臨床検査法の著しい進歩展開のかげに,予期しない事故の発生が増加していることが注目されている.この寸刻を争う救急事態は,現場に居合わせる医療従事者が早期に状態変化を発見し,迅速に適切な処置を施せば十分救命しうるものだけに,臨床検査技師をも含めてすべての医療担当者が平素からその訓練をつんでおくことが要請されている.そのためには,救急事態の症状を熟知し,その対策として必要な器具を常備し,かつその知識と方法をくり返し体得しておくことが望ましい.わずか数分間の処置法の適否が患者の生死,また植物人間にしてしまうか否かを決定してしまうので,ことの緊急重要性を認識して,その対策を体に覚えこませておくことがたいせつなのである.

私のくふう

オートアナライザー試料チューブのつまり警報装置

宮島 良通

pp.388

 オートアナライザーで血清または全血を用いる場合,サンプルキャタピラーの先またはそれに続くチューブの途中でフィブリンがつまって閉塞することがあり,たびたび頭をいためる.そこで考案作成した装置がこれである.

 原理は脱イオンが高抵抗(電気が流れにくい),血清が低抵抗(電気が流れやすい)であることを利用したものである.

電子レンジの検査室での利用

大竹 敬二

pp.408

 培地を作製する過程で,最初に粉末乾燥培地を溶解しなければならない.そのほかカンテンを加えた培地でもそうであるが,この溶解は意外に時間と手間のかかるものである.沸騰水に30〜40分おいたり,電熱器上で溶解したりするが,ときに,コルベンの底に島状の不溶解性部を残したりすることもある.この溶解作業に,市販電子レンジを利用すると,秒,分単位で失敗なくできる.忙しい検査室ではかなり役だつのではないかと思う.

総説

造血幹細胞

平嶋 邦猛

pp.389-395

造血幹細胞とは

 われわれが日常診療活動で観察するギムザ染色骨髄塗抹標本では,各血球系の種々の成熟段階の細胞が混在し,あたかもひとつの人間社会を鳥瞰するような感にうたれる.しかも,これらの細胞の形状・分布が,疾病の存在によって種々の修飾をうける様相は,生命活動の神秘を感じさせるのである.しかし,これらの複雑な細胞の集まりも,整理して観察してゆくと,造血細胞は,赤血球系,白血球系,血小板系の3系統に分類され,また細胞質,核の変化,細胞の大きさなどを基本として,未熟な段階から成熟したものに至るまでを,形態学的に分類することが可能となるのである.各血球系で,われわれが形態から識別可能な,最も未熟な段階の細胞は,赤血球系では前赤芽球,白血球系では骨髄芽球,血小板系では巨核芽球である5).しかし,ここで考慮にいれなければならないのは,塗抹標本で観察する状態は生体の造血活動の瞬間停止像であるということである.末梢血液中の赤血球は120日,白血球は6〜20時間,血小板は5〜10日間で崩壊し,それぞれ骨髄中の芽球の成熟によって補われている11).前赤芽球,骨髄芽球から成熟血球になるまでは,数日間のうちに数回の分裂を重ねるのである9).人体は,赤血球を考えても,1日に2×1011個の赤血球を新生しており,そのためには,1010の桁の前赤芽球が新生される必要がある.

臨床検査の問題点・62

抗核抗体

東條 毅 , 岩田 進

pp.396-402

難病のひとつSLEの診断に欠かせない抗核抗体の検査が最近,検査室でも注目されつつある.その方法として最も普及している螢光抗体法をとりあげ,抗原やラベル抗体の選び方,利点・欠点さらに臨床面との関連を検討する.(カット写真は螢光抗体間接法による抗核抗体)

異常値の出た時・16

ブドウ糖

大森 安恵

pp.403-408

 ホメオとは同一の意であり,スターシスとは状態を表すギリシャ語であるが,私たちの身体の中にはhomeostasis (恒常性)と呼ばれる機構が存在し,生体は常にそれ自体一定の存続を維持するための自動調節が行われているものである.

 血中ブドウ糖すなわち血糖にもこのhomeo-stasisがあり,常に一定の値に保つような機構が働いている.つまり血糖は,血中にブドウ糖を増加させる機構と,血中からブドウ糖を消費する機構の2つのバランスによって一定に保たれているもので,血糖が低下した時血中にグルコースを増すものとして,むろん糖質摂取は血糖を上昇させるが,このほかに肝臓に貯蔵されたグリコーゲンが,再びグルコースに分解して放出され,またはタンパク質や脂肪からグルコースが新たに合成されて血中に放出される.血中からグルコースが消失する機構としては,体の組織,筋肉,脳,脂肪組織においてブドウ糖が利用され,過剰のブドウ糖は肝でグリコーゲンとして合成貯蔵される.そのため,健康者では,1日の血糖値の動揺はごく狭い範囲に制限されて,異常な高値や低値をとるものではない.空腹時血糖は65〜95mg/dlで,24時間中最も血糖の低いのは午後3時で最も高いのは午前4時であるといわれ1),もちろん食事をすると血糖はただちに上昇するが,次の食事まではほぼ空腹時の値にかえり,160mg/dl以上には上昇するものではない.

追悼

橋本寛敏先生のご逝去を悼む

小酒井 望

pp.409

 日本臨床病理学会名誉会員,前会長橋本寛敏先生のご逝去に対し,衷心より哀悼の意を表します.

 顧みますと,わが日本臨床病理学会が昭和26年11月,橋本寛敏,坂口康蔵,加藤勝治,緒方富雄の4先生を発起人として,臨床病理懇談会の名称で発足して以来,昭和46年まで,実に20年の長きにわたり会長として,会の発展のためにご尽力いただきました.会員数2,500名の大学会となり,国際臨床病理学会(WASP)の重要な構成メンバーとなりました本学会の,文字どおり産みの親であり,育ての親であります.学会長を退かれた先生を,昭和46年8月の第18回総会(札幌市)において名誉会員第1号にご推薦することが満場一致で可決されましたが,当然のことと申せましょう.

論壇

超音波診断法と臨床検査

和賀井 敏夫

pp.410-411

 超音波という周波数が非常に高い音波を利用する新しい診断法,すなわち超音波診断法といわれるものが,いろいろの電子技術を取り入れながら急速な進歩を示し,一方では臨床的にもかなりの普及がみられるようになってきた.この理由として,超音波診断法は臨床的にいろいろのメリットがあること,その適応が非常に広くなってきたこと,装置の面でもかなりすぐれたものがみられるようになったこと,さらに最近社会保険点数が改訂されたことなどによるものと思われる.特に超音波診断法の研究の歴史や研究の実績からいってわが国は常に世界のトップレベルにあり,現用装置ではその機種の多いことや性能の点で世界に誇れる状況にあることは喜ばしいことである.

 このような情勢の中で,超音波診断(検査)のいわゆる"臨床検査化"が考えられるようになってきた.すなわち,超音波診断法が普及するにつれて検査件数の増加,診断対象の拡大がみられるようになり,これに伴って"臨床検査化"が考えられるようになるのは当然である.具体的には何科で,またはだれが検査を担当するかということである.これはすでに世界各国でも問題になっており,その傾向は各国における研究の取り上げ方や,病院の制度の相違などによりまちまちである.

座談会

—第5回臨床検査自動化研究会調査結果から—自動化学検査のコントロールサーベイ

高原 喜八郎 , 春日 誠次 , 石井 暢 , 大森 昭三 , 茂手木 皓喜

pp.412-418

現在,血液化学検査を中心に自動化機器の普及はかなり進んだが,その分析精度の検討はまだまだである.今月は,昨秋9月東京(経団連ホール)にて行われた第5回臨床検査自動化研究会の中から"自動化学検査のコントロールサーベイ"を取りあげ,調査にあたられた諸先生に検討していただく.

研究

結核患者の喀痰から分離された緑膿菌とその近縁菌について

杉山 武喜子 , 松井 晃一 , 山本 美智子

pp.419-422

はじめに

 近年,細菌検査においては,臨床材料から緑膿菌を中心とするブドウ糖非発酵性グラム陰性杆菌が多く検出されるようになり,それらの菌の種類,検出頻度,同定法については,すでに報告されている1-4).私どもは特に長期にわたる抗生物質の投与を受ける入院結核患者を中心に喀痰中の緑膿菌とその近縁菌の検出状況,種類,性状などについて調べたので報告する.

新しいキットの紹介

ノナン,イソプロパノール混液(抽出液)を用いる血清トリグリセライド測定法(TRI−25TM)の検討

田畑 勝好 , 富田 仁

pp.423-426

はじめに

 血清トリグリセライド(TG)は動脈硬化症,糖尿病など高脂血症において,その測定は重要である.従来の定量法にはクロモトロープ酸を用いたVan Handel Zil-versmit法1)やその変法2,3),アセチルアセトン(Hantz-ch)4)反応を用いたFletcher法5)などがある.しかし,これらの測定方法はリン脂質や糖を除去するために吸着剤を用いなければならず,また,操作も煩雑である.そのために測定誤差も大きかった.酵素法6)は高い特異性を有するが,多数の検体を処理するには少々困難である.

 われわれは今回,吸着剤を用いないで,n-ノナンを用いてTGを特異的に抽出し7,8),操作も簡単で,しかも25分間で測定できるDade社のTRI-25TMという血清(血漿)トリグリセライドのキットの提供を受けた.このキットは抽出剤としてイソプロパノールとノナンを用い,リン脂質や糖を除去してTGを抽出し,これにけん化液を加えてけん化し9),遊離したグリセロールは酸化液によって,ホルムアルデヒドに酸化され10),そしてHantzch反応によって呈色する.われわれはこのキットについて検討し,満足すべき結果を得たので報告する.

Indocyanine Greenによる肝機能検査法の検討

葛西 真一 , 佐藤 雄民 , 玉置 明

pp.427-430

はじめに

 肝臓はきわめて複雑な機能を有する臓器であり,臨床的検査法も多数実施されている.そのうちで,肝の生化学的スクリーニングテストとして,従来より色素排泄機能を表現するBSPテストが広く施行されており,有用な肝機能検査法であることは周知のとおりである.

 しかし,BSPテストが正確な肝の色素排泄能を示すか否か3),あるいは種々の副作用がまれではあるが認められるなど11,13,16,18),実施に際し,種々の問題点がある.

血清タンパクのセルロースアセテート膜電気泳動による微量,迅速分画定量法

久城 英人 , 高野 圭以 , 筒井 伸子 , 西野 圭子 , 福井 巌

pp.431-436

緒言

 血清タンパクの分画法としては,その物理化学的性状を利用して,沈殿法,電気泳動法,クロマトグラフィー,等電点分画法,ゲル瀘過法,超遠心分析法,免疫学的方法などが行われているが,臨床検査としては電気泳動法が最も広く行われている.

 電気泳動法は泳動の場の違いにより自由電気泳動法と支持体電気泳動法とに大別される1).支持体電気泳動法では瀘紙,セルロースアセテート膜,カンテンゲル,デンプン,デンプンゲル,ポリアクリルアミドゲルなどが支持体として用いられている.

臨床化学分析談話会より・8<関東支部>

基礎と臨床のふれあい—アミラーゼの多様性

菅野 剛史

pp.437

 169回の関東支部例会(48.12.18)は東大薬学の記念講堂でアミラーゼの多様姓(アイソザイム)を中心に,東大医科研の竹内利行先生と新潟大学中検の小網悦子先生の2人の話題提供で行われた.寒い中にもかかわらず約100人以上の出席者があり,熱のこもった討論が行われた.

 まず医科研の竹内先生は以下のようなまとめをしてくださった.

霞が関だより・23

後継ぎ—技師の新人育成

I K

pp.438

 毎年のことながら4月は新しい事業年度の始まりである.事業年度はまた会計年度とも言われるが,事業を行ううえで,財政的裏付は欠かせないことであるから,どのように呼んでも意味としては同じであろう.会計年度については国の場合は財政法第11条によって毎年4月1日から翌年の3月31日までと決められている.国が補助金などを交付して行う事業で地方公共団体が実施する事業に,河川や港湾の改修などがあるが,地方によっては気象条件の関係から,国の会計年度をずらして欲しいという意見もかなり前からあるようである.これは国の会計年度を毎年1月1日からとすれば,事務手続きを経て実際に事業に着手できる時期も,気象条件のよい時期に行うことができるというところにあるようである.

 さて,この事業年度(会計年度)に歩調を合わせて人々の動向に変化が訪れるのもこの時期である.病院や診療所などの医療機関に長く勤務していた人が退職して新しい人がその後を埋めるというパターンの多くがこの時期に集中するのはご承知のとおりである.新しい人という見方は先人(先輩)から見た場合であるが,これはもちろん退職した人の穴埋めというより,"後継ぎ"としてそのポストに着くというほうが適切であると思う.このパターンは医療機関の検査室(検査部)の中でも見ることができるが,受け入れ側にとっては言わば"新しい酒"の注入とも言える.

質疑応答

化学検査の時間的ファクターについて

K生 , 石渡 和男

pp.439

 問 PSPBSP,血糖値などでは時間的ファクターが検査成績に重要な意味を持ちますが,各臓器の排泄機能によるものと思われます.たとえば血糖値の空腹時,1時間,2時間,3時間値は理論的に計算されたものか,経験的なものなのでしょうか.

日常検査の基礎技術

希釈法

稲垣 克彦

pp.441-448

希釈操作は定量分析の基本であり,もちろん臨床検査には欠かせない操作の1つである.これは比較的簡単であり,一般におろそかに考えられがちであるが,多くの臨床検査の第一歩ともいうべき操作で,これに誤りがあると以後の操作をどんなに正確にしても正しい測定結果を得ることはできない.

正確に希釈するためには正確に容量を量り取る器具が必要になってくる.ここに計量器の正確性に対する例をあげてみると上皿天秤に匹敵するものは駒込ピペット,フラスコであり,毒薬天秤に対してはメスピペット,メスシリシダー,化学天秤にホールピペット,メスフラスコを用いた場合が対応する.希釈法は目的によっておのずから異なるので,たくさんの種類があるが,大別して次のように分類してみた.

検査と主要疾患・16

特発性血小板減少性紫斑病

野村 武夫

pp.450-451

1.特発性血小板減少性紫斑病とは

 皮膚や粘膜の溢血斑と点状出血を主症状とする病態を一括して紫斑病と呼んでいる.紫斑病は,①血小板の量的ないし質的異常,②血管壁の構造上ないし生化学的な欠陥のいずれかによって,血液が血管外へ漏出しやすくなった場合に発生するが,これらの中で血小板数の減少に基づいたものが血小板減少性紫斑病である.血小板減少は各種の疾患に際してみられ(表1),また,放射線やある種の医薬品ないし化学物質によっても起きることが知られている(表2).このような既知の原因が見当たらない症例で特発性血小板減少性紫斑病という診断が下されている.

 特発性血小板減少性紫斑病という長たらしい病名の代わりに,ITPの略称がよく使われる.これは,idiopathic thrombocytopenic purpuraのイニシァルを並べたものである.ちなみに,特発性idiopathicというのは,原因不明の意である.

検査機器のメカニズム・28

自動包埋装置

初鹿野 浩

pp.452-453

 自動包埋装置といっても,実際は組織切片の脱水とパラフィン浸透までを行うのであって,そのあとは人がやらなければならない.しかしこれが組織検査室へ与えた恩恵は大きく,現在ではミクロトーム研磨器とともになくてはならないものとなっている.

 脱水とパラフィン浸透を行うだけであるので,装置の原理は簡単である.脱水用の液を入れる容器10個程度とパラフィン溶融槽2〜3個を輪形または横一列に並べておき,組織切片を入れたカゴをタイマーと連動させて順送りにするだけのものである,しかしこのほかにカゴを振盪して液の浸透を早める装置,自動送りの開始を遅らせる装置などが付いている.前者の効果は大きく,後者は休日をはさんで脱水を行いたい時などに重宝である.

検査室の用語事典

常用病名

伊藤 巌

pp.455

27)高血圧症:hypertension

一般には最大血圧が150mmHgを越えるものを収縮期高血圧症,最小血圧が90mmHgを越えるものを拡張期高血圧症,両期高血圧を単に高血圧症と呼ぶ.明らかな原因の認められないものを本態性高血圧症と称し,そのうち緩慢な経過をとるものを良性高血圧,すみやかに進行するものを悪性高血圧と呼ぶ.原因が明らかであるものを2次性または続発性高血圧と呼び,そのうち腎動脈狭窄,アルドステロン症,褐色細胞腫,大動脈縮窄によるものは,手術的に治癒せしめうる.

血清学的検査

伊藤 忠一

pp.456

26) Cellular Immunity (Cell-mediated Immunity):細胞性免疫

体液性抗体で説明することができない免疫現象のうち感作細胞(おもにT—細胞)の関与によって起こるものをいう.細胞性免疫の関与している免疫現象としては,①移植免疫②腫瘍免疫,③ある種の感染症に対する抵抗性(2度かかりなし免疫),④遅延型アレルギー反応,⑤ある種の自己免疫現象などがあげられる.

走査電顕の目・16

尿道分泌物—淋菌

木下 英親 , 田崎 寛

pp.457-458

 最近,淋菌性尿道炎(淋疾)は爆発的流行はないが散発的流行をくり返しつつ年次増加の傾向にあり,非淋菌性尿道炎に対する割合も増加している.感染機会(性交)後,2〜8日間に,尿道の痒感,外尿道口の軽度の発赤,粘液性の分泌などの症状の時期より,外尿道口の発赤,腫脹が著明になり,分泌物も膿性となり排尿時に激痛を訴える,いわゆる膿漏期になる.診断は,このような感染機会と現症のほかに,尿道分泌物よりの淋菌(Neisseria gonorrhoeae)の検出が重要である.粘性あるいは膿性の分泌物中には好中球が多数認められ,その細胞の内外に,腎臓形の淋菌が2つ対になっている双球菌としてみられる.淋菌はグラム染色で,グラム陰性菌としてさらに明らかになるが,多くの場合,メチレンブルーによる単染色で,白血球,上皮細胞の核は薄く青染されるのに対して,深い青色に染まり,大きさがそろっている双球菌を示すので,臨床症状とあわせて,淋疾の診断が可能となる.

 患者は,39歳男子で約2週間前に感染機会があり,来院3日前より外尿道口より膿性の分泌物を認め,痒感があり,排尿痛は軽度であった.この外尿道口よりの分泌物をスライドグラス上に塗布し,メチレンブルー単染色を行ったところ,好中球多数を認め,淋菌もまた認められた.同時にグラム染色を行い,グラム陰性であることを確認した.

シリーズ・一般検査 髄液検査

髄液検査の要点

猪狩 淳

pp.459-460

 髄液検査は脳,脊髄疾患の診断,治療,予後の判定に欠かせない検査である.髄液は尿やふん便とは違い,手軽に採取できないし,採取に当たっては患者に相当の苦痛を与える.したがって,検査室へ提出された髄液は貴重なのであり,検査の失敗は許されないし,おろそかに取り扱ってはならない.そのうえ取り扱いが悪かったり,保存法を誤った場合には検査成績も不正確となる.検体が届いたら,ただちに検査に取りかかり,慎重に検査を進めるよう心がけよう.

組織と病変の見方—肉眼像と組織像の対比

内分泌器とその病変(1)

金子 仁

pp.461-464

内分泌臓器のうち,下垂体および松果体につき記載する.下垂体は前葉,中葉,後葉と分けられ,前葉に嫌色素細胞(ACTHの産生).好酸性細胞(成長ホルモンGHを産生),好塩基細胞(性腺刺激ホルモンを産生)があり,中葉は色素細胞刺激ホルモンを出すといわれ,後葉からは抗利尿ホルモン.血圧上昇ホルモンなどを出す.

松果体の機能は明らかでないが,中葉ホルモンと拮抗するとの説がある.

付・組織と病変の見方

生検

金子 仁

pp.465

 生検とは,生きている患者の病的部分を外科的に摘出し,病理組織学的に診断することで,プローベまたはバイオプシーとも呼ぶ.

 病理学的診断は決定診断であり,それにより手術,投薬による治療が臨床医によって行われるのであるから,誤りは許されない.

Senior Course 生化学

自動化学検査・4—酵素活性測定(総論)

中 甫

pp.466-467

 自動分析機で測定される検査項目は,機能検査別にみても検査件数の多い項目からみても血清酵素が必ず含まれる.中でもGOT,GPT,LDH,Al-Pは自動化が望まれる検査項目の首位にあげられるであろう.それぞれの酵素の各論については,次号以下にゆずり,ここでは酵素活性を自動分析機で測定する場合の基本的な考え方について述べる.

 周知のごとく,酵素は他の成分分析と異なり生物学的活性を測定することになるので,測定結果に影響を与える因子が多く用手法においてもしばしば問題となる.一般に酵素活性測定法には,反応初速度を測定するrateassayと一定時間後における基質あるいは生成物の変化量を測定するone point assayがあるが,rate assayについては反応速度測定装置(reaction rate analyzer)がすでに数種市販されており,これも自動分析機の範疇にはいる.最近,Dr.N.G.Andersonの考案による遠心方式自動分析機が出現しているが,この種の機械もrate assayが可能である.しかし一般の自動分析機,特にマルチチャンネル自動分析機ではrate assay方式を採用しているものはほとんどない.したがって多くの自動分析機ではone point assayによる測定が余儀なくされているのが現状であろう.one point assayにも測定の形式としてはUV法と比色法の両方が応用されている.

Senior Course 血液

巨赤芽球のみられた時

中島 弘二

pp.468-469

 正常骨髄において幹細胞からエリトロポエチンの刺激により分化した赤芽球は分裂をくり返し,形態学的にも,機能的にも分化成熟し,やがて核は濃縮し脱核し網赤血球として末梢血に供給され,末梢血赤血球数は保っている.このように末梢血の正常赤血球数を維持するためには,骨髄より十分な赤血球が供給されることが必要であるが,骨髄においては赤芽球より分裂増殖および成熟が順調に行われて初めて正常赤血球となる.巨赤芽球性貧血は,この赤芽球の分裂成熟過程において,核の成熟障害により赤芽球がスムースに赤血球とならないために起こる貧血である.骨髄での細胞分裂,そのための核分裂の前段階としてのDNA複製は,正常造血に必須の過程である.DNA複製にはDNA合成系の酵素による核酸前駆物質の合成が必要であり,ビタミンB12や葉酸がその生合成に関与している.ゆえに,ビタミンB12または葉酸の欠乏によって核の成熟が障害されて巨赤芽球症を引き起こす.胃内因子の分泌異常によるビタミンB12吸収障害によって起こる巨赤芽球性貧血は悪性貧血としてよく知られている.

 ビタミンB12欠乏および葉酸欠乏によらなくても,他の原因により核酸合成,核の成熟が障害されれば,巨赤芽球症が引き起こされる.

Senior Course 血清

ウイルスの血清学的検査

中村 正夫

pp.470-471

赤血球凝集(HA)反応および赤血球凝集抑制(HI)反応(2)

 アデノウイルス:血清学的に31型のヒトアデノウイルスが知られているが,株によって凝集を起こす赤血球の種類が異なる.すなわち,サル(アカゲザルまたはミドリザル)およびラット血球に対する凝集の態度から3つの型に分けることができる.表に示すように,Ⅰ亜群はサル赤血球を,Ⅱ亜群はラット赤血球を凝集し,Ⅲ亜群はラット赤血球を不完全凝集する.この場合,Ⅲ亜群内の他のウイルスに対する抗血清を加えると完全凝集を示す.

 アデノウイルス粒子のタンパクには3種類が知られている.すなわち,A抗原(CFで検出されるアデノウイルスに共通な抗原),B抗原(抗原的には型特異性と共通抗原性がある),C抗原(HIやNTで検出される型特異抗原)に分けられる.A抗原はヘクソン,B抗原はペントン,C抗原は線維に相当する.このC抗原に赤血球凝集性がある.

Senior Course 細菌

ふん便の検査法—特に下痢症患者

前島 健治 , 寺本 忠司 , 三輪谷 俊夫

pp.472-473

 微生物検査の結果によって起病菌が決められ,治療方針がたてられる以上,より迅速に適格な検査成績が得られることが望まれる.しかし,微生物学検査では,より精度をあげようとすればするほど,手間も時間もかかり,検査の迅速さと精度はある程度裏腹の関係にあるといえる.たとえば,法定伝染病の疑いがある症例の検査では,防疫対策上からいっても,少なくとも法定伝染病であるかどうかの決定が最優先し,検査の迅速化に伴い,法定伝染病原因菌以外の菌種同定検査の精度が多少犠牲になることはやむを得ない.ふん便の検査も例外ではない.ここに示す検査法が最良の方法であるといっているのではない.日常しばしば遭遇する既知病原菌について,より高いレベルの検査施設ではもっと詳しく,広範囲の菌種について検査するのは当然のことである.

Senior Course 病理

臨床病理学的立場よりみた電子顕微鏡学・4—生物試料の作成法—超薄切片法を中心に

相原 薫

pp.474-475

 今回は超薄切片法による試料作製法の概要について述べる.電顕用組織処理過程については図に示すごとくであり,生検材料,病理解剖材料あるいは血液,浮遊細胞などを採取後2〜2.5%グルタールアルデヒド固定を行い,緩衝液でよく洗浄する.この洗浄を十分行うことは,コントラストのよい電顕写真を得るうえでの必須条件である.次にオスミウム酸による固定に移るわけであるが,この時間は生物試料では1時間くらいが適当である.緩衝液はグルタールアルデヒド前固定液とオスミウム酸と同一のものを使用するのが原則である.病理解剖材料を電顕検査に活用できるか否かについては従来から議論の分かれるところであるが,最近は数か月ホルマリンに保存した組織から電顕的検索を行い,十分検討にあたいする知見を報告した例も一,二にとどまらないので,十分試みる価値がある.ただこの場合,人工産物あるいは死後変化を十分除外する必要があろう.固定,脱水の過程は図に示したとおりで,この過程は光顕のそれと同一で,光顕標本を作成した読者なら容易に理解できよう.次に酸化プロピレン,QY−1などにより置換を行う.これらの薬品は引火性にとみ揮発性が著しいので取り扱いに留意する.次にエポン系樹脂に包埋するわけであるがこれには種々の製剤が市販されている.表2にみられるように大別して一次元重合構造をとる樹脂と三次元重合構造をとる樹脂がある.前者の代表例はメタクリレイトレジンで1960年代によく使用された.

Senior Course 生理

ベクトル心電計と通常心電計

鈴木 文男

pp.476-477

 心臓の洞結節に発生したインパルスは,心臓内伝導系を介して心房および心室の各心筋細胞に伝達され,心臓全体の興奮を惹起するが,この興奮により発生した心臓の電気現象は身体各表面に伝達されている.この電気現象は一心周期中その方向と大きさ,すなわち数学でいうベクトルの時間的変化として体表面に投影されるが,難解な理論は別として,通常心電図もベクトル心電図もこの体表に伝導されている心起電力ベクトルの時間的変化の記録であることについては,基本的に同一である.しかし図1に示したごとく,通常心電図とベクトル心電図とではその波形が全く異なっている.これは誘導法が異なるための相違であるとともに,そこに両者それぞれの特色が含まれているわけで,以下にこれらの誘導法の原理について述べる.

Senior Course My Planning

私の現場訓練観

松崎 廣子

pp.478-479

 現在,臨床検査は自然科学の高度な進歩と相まって,その知識や手法を広範囲に利用し応用しながら急速度に発展している.たとえば,以前医学の世界では,記載的な,すなわち形態的な学問が主流であったが,物理や化学の発達により生命を物理化学的に追求する傾向に変わり,分子生物学の発達と並行した病態生化学的解明がなされるようになった.一方生体物質の解明も分子構造レベルで行われるようになってきたことは周知のとおりである.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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バックナンバー

64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

今月の特集1 AI医療の現状と課題
今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

64巻6号(2020年6月発行)

今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例

64巻5号(2020年5月発行)

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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