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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査18巻5号

1974年05月発行

雑誌目次

カラーグラフ

RPRカードテストとTPHAテスト—新しい梅毒血清反応

水岡 慶二

pp.484-485

 どんな血清学的反応でも同じことであるが,反応の結果を正しく読むということは臨床検査の第一歩である.ことに梅毒の検査では陽性,陰性の結果が影響するところ大である.したがって,梅毒血清学的検査に携わるものにとって,結果を正しく読むということは特に重要なことである.ここには,STSの簡易検査法として代表的なRPRカードテストと,トレポネーマ抗原による反応の代表としてTPHAテストの読みを掲げてみた.実際には,ここに示した典型的な凝集像の中間的なものにしばしば遭遇すると思うが,この写真を参考にして,正確な読みを習得したいものである.

技術解説

リンパ球のT cellとB cell

岩永 隆行 , 天木 一太

pp.487-496

 リンパ球が免疫反応の主役をなす細胞であることはよく知られているが,近年,これらリンパ球には機能および由来の異なる2っのsubpopula-tion,T cellとB cellがあることが明らかになった.T cellおよびB cellはともに骨髄にある幹細胞から生じるのであるが,T cellは幹細胞が骨髄から胸腺にはいり,胸腺上皮細胞の影響下で分化成熟し,末梢リンパ性臓器に分布したリンパ球,すなわち胸腺由来リンパ球で,B cellは胸腺の影響を受けることなく,直接骨髄から末梢リンパ性臓器に分布したリンパ球,すなわら骨髄由来リンパ球である.T cellとB cellはいずれも抗原に反応し,分裂増殖するが,B cellは免疫グロブリンを産生するリンパ球あるいは形質細胞となって,体液性免疫に関与し,T cellは活性化され,種々のlymphocyte-mediatorを放出し,主として細胞性免疫に関するとともに,抗体産生の補助的役割をも果たすのであるが,また免疫学的記憶細胞にもなると考えられている.

 T cellとB cellはそれぞれ異なった特徴ある性質を有している.T cellはヒツジ赤血球とロゼットを形成し,phytohemagglutinin(PHA),concanavalin Aに反応して芽球化をし,抗リンパ球血清に感受性があり,ヒトでは胸腺リンパ球抗原を,マウスではθ抗原を有している.

RPRカードテストとTPHAテスト—新しい梅毒血清反応

水岡 慶二

pp.497-502

 ここに述べるRPRカードテストもTPHAテストも,新しい梅毒血清反応と呼ぶには,もうかなり年月もたち,広く知られるようになってしまった.しかし,臨床検査がだんだん簡易化されていく傾向にある現在,いわゆる簡易検査法としてRPRカードテストはSTSの,TPHAテストはトレポネーマ抗原を用いる方法のそれぞれ代表的方法となってきた.したがって,われわれはこういった反応をこれからの梅毒血清学的検査に縦横に利用していくべきであり,従来からの固定観念にとらわれることなく,新しい考え方で検査に対処する必要がある.こんな意味をこめて,新しい考え方という観点に立って,ここにあえてRPRカードテストとTPHAテストを取り上げてみることにした.

総説

血液像の検査

塚田 理康

pp.503-508

 血液検査室で行われる検査のうちで,最も重要な検査は血液像の検査であるといっても過言ではないだろう.1枚の標本から赤血球,白血球,血小板の数的異常が推測できるだけでなく,血球1個1個の病的状態が見出されるからである.たとえば血液像検査でアウエル小体を持つ芽球が発見されれば,その他の血液検査成績のいかんにかかわらず急性骨髄性白血病と診断されるし,また奇形赤血球,異形リンパ球,巨大血小板などの出現は血液像検査によってのみ見出される。このようにたいせつな血液像の検査であるが,標本作成の方法,細胞め鑑別点などは各検査室により異なっていて,病院間での症例検討会などで細胞診断に困惑を感じることがある.したがって私も血液像検査の標準化を切望する者の1人である.

 血液像検査の問題点については,本誌の特集"血液検査の問題点"の中で伊藤1)により詳しく述べられているので,それらの点につき現在虎の門病院で行っている方法を示しながら,標準化へのアプローチについて私見を述べてみたいと思う.

臨床化学分析談話会より・9<関東支部>

臨床医へのアプローチ—測定法と臨床的評価

菅野 剛史

pp.509

 分析談話会は日本臨床化学会の教育プログラムの一環として,北海道,関東,東海,大阪,山陰の5つの支部より構成され,支部単位で例会,講演会が持たれている.

 関東支部でも,3月で171回を重ね,4月以降については"測定法と臨床的評価"というシリーズによって,分析中心に,またその評価を中心に講演していくようなスケジュールがたてられた.このようなシリーズが組まれた理由は,臨床医が十分に測定法を理解しないで結果を利用している現象が各所で見られるために,検査室で十分にこの点を理解しておこうという配慮からと考える.例を血糖にあげると,現在ではOTB法が普及し,ほとんどの施設で,静脈血でかつ血漿を試料として血糖を測定している.臨床家がこの点を十分理解して測定値を評価しているかどうかは問題である.測定法間に差があるのだろうか,試料のサンプリングにはどのような差があるのだろうか.検査室はいつも臨床医との対話のうえに測定法を吟味しているのだろうか.これらの問題点がこのシリーズで明かにされればよいと考えている.

座談会

血液像の検査

塚田 理康 , 小沼 哲 , 秋山 淑子 , 新谷 和夫 , 天木 一太

pp.510-517

 形態観察ほど見る人の主観に影響されるものはない。血液像もそのひとつで,血算やヘモグロビンに比して標準化への道はまだ遠い.そこで,標本作成法とともに,血液細胞をどう読むか──細胞鑑別のめやすを検討する.

私のくふう

ボールペン筒を使ったCRP判定器

福田 邦昭

pp.517

 毛細管沈降法によるCRP検査において,液底に沈下した沈降物の量(高さ)を測定して判定する際,反応を起こさせた毛細管の後上方に少し離して光源を置き,毛細管の下部後方に黒いボール紙などを置き,落下光線で見ると読みやすいとされている.

 身近にある不要になったクリスタルボールペンの筒を利用して簡単な判定器を作った.筒にmm単位の目盛りを刻みつけ,色を塗り込み,抜きとった芯のあとに毛細管を入れて測定する.クリスタルを使用しているので体温計の目盛り判読と同じように少し角度を変えてやると毛細管が倍の太さとなり沈降物が見やすく便利である.

異常値の出た時・17

GOT,GPT

上野 幸久 , 遠藤 了一

pp.518-524

 GOT,GPTの活性の測定がわが国において臨床に導入されてからすでに約15年を経過しており,肝・胆道疾患をはじめとして心疾患その他日常の診療において最もひんぱんに行われる生化学的検査のひとつとなっている.特に肝・胆道疾患を取り扱ううえにGOT,GPTは不可欠の検査として認められており,その地位は血清ビリルビンとアルカリホスファターゼとともに確固たるものとなっている.肝障害時に血中に活性が増加する酵素としては乳酸脱水素酵素(LDH),イソクエン酸脱水素酵素(ICD)をはじめとして,グルタミン酸脱水素酵素(GLD),オルニチンカルバミルトランスフェラーゼ(OCT),グアナーゼなどかなりのものが診断上有用であるとして提唱されてきた、しかしながら,測定の容易さ,鋭敏度,特異性などを総合してみると,GOT,GPTにとってかわるほどのものではなく,いわば補助的役割を果たすに過ぎないといってよい(最近普及しはじめたγGTPは特にアルコール性肝障害に著しく上昇するなどユニークな面を持っており,かなり役だつ検査であるが).GOT,GPTの肝・胆道疾患における診断的価値が高く評価されている反面,それがあまり過大であり,その値にのみ依存したり,他の検査があまりに軽視されているような傾向もみられる.

論壇

中央検査部における研究

松原 高賢

pp.526-527

 中央検査部に勤務するようになって頭を悩まし続けているのは,技師の皆さんにいかにして研究の時間を浮かしてあげるかということです.毎日残業を続けても検体をさばき切れずに外注せざるを得ぬ状態ですから,研究に手の回る余裕はほとんどありません.かといって同一操作の機械的なくり返しである日常業務に追われるだけでは,仕事の質の向上も望まれず,仕事の楽しみも生まれません.この悩みの根本的解決は定員増加という政治的配慮と作業の全自動化という学問の進歩にまつほかはありませんが,その日がいつ来るやら心細いものです.

 かように悔やんでいるだけでは何の足しにもなりませんので,知恵を絞って活路を見出そうと努めなければなりません.その実例をお話ししましょう.受け売りや又聞きでは実感が湧きませんので私の経験を申します.自慢話になって聞き苦しいかもしれませんがお許しください.

臨床検査の問題点・63

アルカリホスファターゼの測定—酵素活性度測定法の展望

降矢 震 , 加藤 徳太郎

pp.528-533

酵素検査のなかでアルカリホスファターゼはごく一般的な項目でありながら,そのMe-thodは検査室によりさまざまである.代表的なKind-King法とBessey-Lowry法の比較検討,最近の速度分析の現状からこれからの測定法のありかたをさぐる.(カットは酵素測定専用の自動分析器)

特別寄稿

日本臨床病理学会総会のあゆみ—第20回総会を終えて

斎藤 正行

pp.534-536

 初日の午前11時に,用意されてあった1,500人分のプログラム,カバンが出つくすといううれしい悲鳴のもとにスタートした第20回日本臨床病理学会総会(48.11.23〜25)は,幸運にも晴天にめぐまれ,2,021名の参加登録を記録し,一般演題の6会場はもちろんのこと,シンポジウム,特別講演の体育館も1,000個のいすでは足りない場面がしばしば展開し,とにかく大成功裡に3日間の全日程を終了した.今回は20回記念ということで国際臨床病理学会会長のDr.Peter I.A.Hendryをご招待し"Patient's Day to Day Test Results and lnter-Laboratory Standardization"という有益なお話をうかがったほかに,緒方富雄先生に"臨床病理学—その過去と将来"という記念講演を,当学会長に"臨床細菌学の将来"という教育講演をお願いした.シンポジウムは日ごろあまりなじみのない新しい分野を勉強する意味で,会員外のその道の権威の方々に多々お願いし"リンパ球細胞の形態と機能に関する新知見","神経・筋疾患の形態と機能"という2つをとりあげた.また,私たちにとって日常の大きな問題である"検査成績を攪乱する生体因子とその対策"を大シンポジウムとして,3日間にわたり会員間で思う存分論じあってもらった.

研究

Alkali Azobilirubin Blue法に基づく血清ビリルビン測定法について

大場 逸見

pp.537-539

はじめに

 血清ビリルビン測定は溶血性黄疸とその他の黄疸の鑑別に重要な検査法であることは言うまでもない.また最近では先天性体質黄疸症(小児科領域)の診断に有力な手段となっている.

 測定法としてはEvelyn-Malloy法,Loth Ruthven White法があるが病院の多くは前者の方法が用いられている.この方法は溶血による影響,共存タンパン質による吸収曲線の変動,また,使用するメタノールの純度などによる影響があると言われている.一方Alkali Azobi-lirubin Blue(以下AAB法と略す),Jendrassik graf法,Michaelson法などはその点安定しており,特に溶血の影響が少なくすぐれている方法とされている.今回ビリルビンキット-Nとして市販されている方法を検討する機会を得たので報告する.

新しいキットの紹介

ビリルビン測定法の検討—アルカリアゾビリルビンブルー法について

玉田 妙子 , 谷田 忠久 , 井谷 舜郎 , 村中 日出夫

pp.540-543

はじめに

 血清ビリルビン測定は臨床医学において,体質性黄疸,溶血性黄疸,潜在性肝障害の診断に欠くべからざるものである.また最近小児科領域で重症新生児黄疸の際,交換輸血が盛んに行われ,著しい治療効果を上げているが,この場合には血清ビリルビンの超微量かつ迅速な定量法が要求されている.そのために古くから行われているジアゾ試薬を用いる血清ビリルビン定量法に対して種々の変法が発表され,微量化の努力もなされている.また迅速,簡易化のために2波長測定による分光光度計法1)(Direct Spectro Photometry,以後2波長法)も検討され,臨床検査に取り入れられつつある.

 従来最もよく用いられ,検討されているEvelyn-Ma-lloy法では血清試料が多く必要であり,またMichael-son変法2-6では高ビリルビン血症の場合には容易に測定できるが正常値付近ではその測定に種々の問題がある.

血清GOT,GPT活性の簡易紫外部測定法の基礎的検討

荒明 洋 , 佐々木 禎一 , 大水 幸雄

pp.544-547

はじめに

 わが国では血清中GOT, GPT活性の測定は,実際的便宜を強調して多くはReitman-Frankelの比色法1)(以下R-F法)によっている.しかし酵素化学的に考えると反応初速度の解析によるべきで,したがって外国の病院検査室で広く用いられているように,紫外部測定法(以下UV法)2,3)が最も適正であると考えられる4,5)

 それにもかかわらず,従来UV法が臨床検査の分野でそれほど普及してなかったのは,測定には比較的高価なUV測定用光度計を要すること,あるいは測定操作が繁雑であったなどが原因としてあげられている5)

直接法による不飽和鉄結合能(UIBC)検査法の検討

河喜多 龍祥 , 佐竹 幸子

pp.548-551

はじめに

 血清鉄(SI)測定は,血液疾患および肝疾患などの鉄代謝異常疾患の診断に必要不可欠の検査である.しかし,無鉄試薬の調製,器具の脱鉄,保管,管理や測定操作中の鉄混入を防ぐなど細心の注意を必要とするため,日常,臨床化学検査においては比較的繁雑な検査のひとつである.また総鉄結合能(TIBC)や,不飽和鉄結合能(UIBC)測定は,トランスフェリン量を間接的に測定することが可能で,血清鉄と同様に鉄代謝疾患の診断鑑別,予後の経過を知るうえで,その必要性は十分認められている.その鉄結合能測定の中で現在,最も繁用されている炭酸マグネシウム(MgCO3法は,血清に過剰の塩化第二鉄を加え,不飽和トランスフェリンを飽和させ,残存する鉄をMgCO3で吸着遠沈後,上清を血清鉄と同様に除タンパクして測定を行う.この操作は非常にめんどうである.また,最近59Feを用いるRI法が,操作が簡単で,鉄汚染をMgCO3法ほど配慮しなくてもよい点で,臨床化学検査室で用いられるようになってきた.しかし,この方法も放射能測定装置を必要としコストが高く,まだ一般に普及した方法に至っていない.ところが今回,血清UIBC測定に吸着剤や除タンパク剤を使用せず,UIBC測定を比色法で行う簡易迅速な測定法が開発され,検討する機会を得たので報告する.

霞が関だより・24

ある実態—定員配分と業務量

I K

pp.552

 病院や診療所というように医療施設に区別が設けられているが,これは「医療法」によっていることはすでにご存知のとおりである.この分け方は20床以上の入院設備(病床)を有する医療施設を病院,19床以下の入院設備(病床)である医療施設を診療所としているが,診療所には入院設備を全然有しない施設があることも当然のことである.1972年12月末現在におけるわが国のこれら医療施設数は,病院8,143か所(精神925,結核126,らい16,伝染29,その他(一般)7,047),診療所70,734か所(一般有床診療所30,032,無床診療所40,702)となっており,このほか歯科診療所30,504か所がある.病床数は病院1,105,403(精神261,527,結核155,691,らい14,261,伝染22,120,一般651,804),一般診療所の病床数258,924となっている.

 これに対する医療従事者は,医師125,362,歯科医師40, 293,診療放射線技師8,220,同エックス線技師4,761,臨床検査技師15, 352,衛生検査技師4, 303,看護婦152,478,准着護婦185,388となっている.

質疑応答

血糖値の季節的推移について

K生 , 佐々木 禎一

pp.553

 問 同一患老の年間の血糖値を追跡調査の結果,夏低く冬高い値を示しました、これは検査データの直読であり,臨床側のインスリン治療作用を考慮に入れてありませんが,血圧との関係で冬期高値を示したものでしょうか.コレステロール値は夏低く冬高値を示すそうですが,血糖値についても同様なことが考えられますか.お教えください.

日常検査の基礎技術

補体結合反応—緒方法およびウイルスCF反応

長田 富香

pp.555-562

 試験管内抗原抗体反応の形式のひとつである補体結合反応(Complement fixation test,(CF反応と略す)は,沈降反応や凝集反応のように反応の結果を直接沈降物として眼で見て証明することがでぎない場合に,補体および溶血系の関与により間接的に抗原と抗体の特異的結合を証明するきわめて鋭敏な方法である.

 その原理は図に見るように第1段階において抗原と抗体を反応させると,両者が対応するものであった場合には抗原抗体複合体が作られる.抗原抗体複合体は補体を結合するという特性を持っているために,これに補体を加えると補体は結合される.したがって第1段の抗原と抗体が同種のものであるか,異種のもであるかは,補体が結合されたか否かで判定することができる.これを肉眼的に証明するために第2段階で別の種類の抗原抗体複合体として,ヒツジ赤血球(抗原)とこれに対応する溶血素(抗体)を一定量結合させた溶血系を作り,これを第1段階に加える.溶血系はこれに一定量の補体が作用すれば完全に溶血が起こるが,補体が第1段階の抗原抗体複合体にすでに結合されていれば,その程度に従って溶血は阻止される.したがって第2段階の反応の溶血度を判定して遊離補体の有無と程度を知り,第1段階の抗原と抗体とが同種のものであったか,異種のものであったかをCF反応の陽性あるいは陰性として知る.

検査と主要疾患・17

心筋硬塞の心電図による部位診断・1

佐藤 利平

pp.564-565

1.心筋硬塞の原因

 心筋硬塞の特徴は心筋の生存に十分なだけの血液の供給が得られないために,心筋の一部に壊死が起こることである.最も多い原因は冠動脈硬化の病変部に冠動脈血栓を生じ,冠動脈の一部が完全に閉塞する場合である.硬塞はほとんどすべて左室に生じ,右室のみの硬塞はきわめてまれである.

検査機器のメカニズム・29

水平振盪器

鈴木 武雄

pp.566-567

 梅毒血清反応ガラス板法は,血清への抗原浮遊液の滴下が終わったら,反応板を1分間120回振幅50mmで5分間回転して反応を起こさせるが,手動でこの回転を行うことは,なかなかたいへんであり,また不正確になりやすいので,たいていの検査科では電動機による水平振盪器を使用している.現在市販されている水平振盪器は,自在腕による載物板回転振り止め方式,あるいはスプリング柱による載物板回転振り止め方式などがあるが,一般的には前者が多く用いられているようであるので,ここでは自在腕による載物板回転振り止め方式について解説する.

検査室の用語事典

常用病名

伊藤 巌

pp.569

35)糸球体腎炎;glomerulonephritis

 両側腎の糸球体に同時に起こる非化膿性炎症性病変である.急性糸球体腎炎は通常上気道およびその付近の感染症から1〜2週間を経て発病し,浮腫・血圧亢進・血尿・タンパク尿を呈する.慢性糸球体腎炎は急性糸球体腎炎から移行することもあるが,多くは徐々に発病し,知らず知らずの間に進行する.

血清学的検査

伊藤 忠一

pp.570

36) Fab

 免疫グロブリン(特にIgG)をパパインで処理することによって得られる画分で,抗原と結合する活性を有しているのでこう呼ばれる.IgGをタンパク分解酵素で処理したり,還元アルキル化したりするとFabのほかにいろいろの画分が得られるが図にそれを模式化して示した.IgA,IgMについても同様の画分が得られる.

走査電顕の目・17

膀胱腫瘍

木下 英親 , 田崎 寛

pp.571-572

 膀胱腫瘍は尿路腫瘍のうらで最も多く,重要な疾患である,60〜70%は肉眼的血尿を初発症状として起こり,大部分は無症候性血尿である,頻尿,残尿感,排尿終末痛などの膀胱炎症状を起こす場合は,膀胱炎治療により症状が軽快してみすごされ,しばらくしてまた再発が起こるようなことも多い.難治あるいは再発性の膀胱炎では膀胱腫瘍の存在を頭に人れておく必要がある.

 診断法としては,膀胱鏡検査が最もすぐれており,多くの揚合これにより確診される.尿中細泡診は,職業性膀胱癌(染料工場など)のスクリーニング,膀胱鏡検査不能の症例,膀胱鏡的に診断不能な上皮内癌(Carcinomain situ),潜伏期癌,膀胱腫瘍治療後のフォローアップには不可欠な診断法である.

シリーズ・一般検査 穿刺液検査

穿刺液検査の注意点

猪狩 淳

pp.573-574

 胸水,腹水,関節腔液,陰のう水などの穿刺液の一般検査はおもに比重,タンパク量,リバルタ反応であり,採取液を浸出液か漏出液かを区別するのが大きな目的である.この鑑別は原因疾患を知る手がかりを与えるたいせつな検査である.このほか穿刺液の細胞診,細菌検査なども疾病診断には欠かせない.

私たちの検査室

新しい検査法にも積極的!—高知市立市民病院臨床病理検査科

pp.575-578

 高知市立市民病院は南溟の地、土佐は高知の中心街にあり,明治維新,自由民権運動史上に由緒深い高知城の西隣の一角に位置する.

 明治31年開設とあるので70有余年の貴重な医療の歴史と伝統を誇りながら発展してきた中規模の総合病院である.

付・私たちの検査室

"臨床"とのコミュニケーションが課題

田中 立夫

pp.579

 私たちの病院は歴史は古く,すでに明治26年に設立された高知市立伝染病隔離病舎に端を発し,昭和24年に一般病科として,内科,外科,産婦人科の新設を契機に総合病院としての一歩を踏みだした.昭和44年市立潮江市民病院を統合するとともに,新館も増設し各種の最新医療器具を導入しほぼ現在の姿となった.

 ベッド数は500床にやや満たないが,当時地方病院としては数少なかった臨床検査,病理検査の各専属の医師と独立した麻酔科を配し,全22科,医師40余名,検査技師26名を擁するに至った.特に循環器と検査部門の充実に留意し,当時の地方自治体病院としては有数の近代的設備をほこるものであったといえよう.

Senior Course 生化学

自動化学検査・5—LDH活性測定

中 甫

pp.580-581

 乳酸脱水素酵素(LDH)の測定にはピルビン酸を基質としてNADHの減少を340nmで測定する方法(UV法),反応により残存したピルビン酸を2,4DNPHとヒドラゾンを形成させ測定する方法(比色法),乳酸を基質として生成したNADHを340nmで測定する方法(UV法),可逆反応のいずれかを用い生成されたNADHまたは残存したNADHを中間電子伝達系としてPMSを用いて酸化還元指示薬で測定する方法(比色法),NADHの螢光を測定する方法(螢光法)などがある.これらの測定法のうち測定条件さえマッチすれば,いずれの方法も自動分析機に応用が可能となる.しかし機種の特性により必ずしも原法を直接自動化できないことも起こりうる.酵素反応においては,測定条件を任意に変更してはならないことは前号でも述べたが,LDH測定においても基質濃度,緩衝液の種類およびpH,反応温度,反応時間により活性は著しく変化する.本来ならば,その酵素に対する至適条件は一定であるはずであるが,血清中のLDHのように種々のアイソザイムが含まれている場合には,至適条件もアイソザイムの比率によって異なる.したがって測定法によって基質濃度,緩衝液の種類,濃度,pHなどが異なるということが起こる.

Senior Course 血液

溶血の存在する時

中島 弘二

pp.582-583

溶血とは

 赤血球は骨髄中の赤芽球が成熟し網赤血球となり末梢血に供給される.末梢血中網赤血球は24時間以内に成熟赤血球となり120日間血管内を循環したのち寿命がつきて網内系に取り込まれていく.溶血とは何らかの原因により血管内での赤血球の寿命が正常より短くなった状態をいう.正常の骨髄が貧血に対て造血能の亢進ができるのは少なくとも正常の3倍にはなれる(ときに6〜10倍にもなる)ため赤血球の崩壊が正常の少なくとも3倍以上にならなければ貧血は現れない.もし赤血球の崩壊が正常の3倍以下で貧血が存在すれば溶血だけでなく他の原因も関与していると考えられる.すなわち溶血が存在しても骨髄の代償的造血亢進により貧血を現さない場合,溶血性疾患と呼び溶血が正常の骨髄代償能を上回る時,貧血が起こり溶血性貧血と呼ぶ.

Senior Course 血清

ウイルスの血清学的検査

中村 正夫

pp.584-585

中和試験

 ウイルス性疾患の血清学的診断法として用いられる検査法のうち,中和試験は最も特異性の高いものと考えられ,ウイルス感染症における中和抗体価の上昇は,血清学的診断としての意義も大きい.しかし,中和抗体はウイルス感染後長く血中に認められるので,この抗体の存在が直接疾患とは結びつかない場合もある.したがって中和試験を行う場合には,一般の血清検査におけると同様,急牲期,回復期のペア血清について抗体価上昇をみることが必要である.

 ウイルスの中和反応の原理については,まだ不明の点もあるが,ウイルスの外側にあるタンパク抗原に抗体が結合するために起こる感染力の喪失で,ウイルス粒子の溶解ではないと考えられる.したがって,中和後,アルカリ,酸あるいはフロロカーボンなどの処理により,ウイルス活性を取りもどす例も知られている.

Senior Course 細菌

尿路感染症の細菌検査

松永 清輝 , 三輪谷 俊夫

pp.586-587

 尿路感染症とはurinary tract infectionを直訳したことばで腎・尿路系つまり腎,腎孟,尿管,膀胱,尿道の感染症のことであるが,慣用として細菌性の腎孟腎炎,腎孟炎,膀胱炎を総称した病名であり,通常,結核,性病およびウイルスや真菌による感染症は尿路感染症という病名では呼ばれていない.

Senior Course 病理

臨床病理学的立場よりみた電子顕微鏡学・5—電子染色法およびネガティブ染色法

相原 薫

pp.588-589

 今回は主として組織の電顕観察に不可欠な電子染色について述べる.これは非特異的に重金属塩溶液中で試料のコントラストを高める一般電子染色と試料および乾燥したMediumとの電子密度の差異を利用してコントラストをつけるネガティブ染色法があり,それぞれ広く利用されている.まず電子染色法の代表的試薬については表3に示したとおりで特に酢酸ウランと塩基性鉛が賞用される。鉛類染色の代表的手技は表2のごとくであり,現今では酢酸ウランと鉛類染色を併用した方法が広く用いられるに至っているので,この二重染色法を表1に示した.ネガティブ染色の具体的応用例については表4を参照されたい.

Senior Course 生理

末梢神経伝導速度

中西 孝雄

pp.590-591

 末梢神経は,多くの場合,運動神経線維と感覚神経線維とが混合した神経の束から成っている.このうち,運動神経線維は筋を支配しており,筋が興奮すると数mVの活動電位を発生するので,その伝導速度は,あとに述べるような方法で,比較的容易に測定することができる.しかし,感覚神経線維は,運動神経線維のように,その支配下に大きな活動電位を発生する器官を持っていないので,その伝導速度の測定は,従来たいへん困難なこととされていた、というのは,感覚神経線維は多くの場合,運動神経線維と一緒に走っており,神経自体の活動電位は,皮膚表面で測定した場合,筋の活動電位の約千分の1にあたる数μVにすぎないからである.数μVの活動電位は普通のブラウン管オッシロスコープのnoise levelに相当する大きさなので,1回刺激で神経を興奮せしめ,その活動電位を記録することはたいへん困難なことであった.しかし,電子計算機の発達に伴って,活動電位を加算することが容易になったため,現在では感覚神経線維の伝導速度を測定することも容易となった.

日本衛生検査技師会から

臨床検査技師の採血

田立 耕蔵

pp.592-593

 臨床検査技師の採血をめぐって,病院や保健所などの現場でいろいろの問題や,トラブルが起きており,混乱があると伝えられ,そうしたことが,いくつか私どもの団体にも照会などの形で持ち込まれたり,当該の方からの問い合わせなどもあり,私どもとしてはこうしたことを少しでもなくすることのために,この法律の改正当時の検討や国会の審議の経過を振り返りその真意を再確認してみたいと思う.

 "人間社会の総ての組織が人の生命を尊重する目的のために組み立てられるのを理想とし,医学は直接的に人の肉体的故障の治療と予防にかかわるため古来から最高の人間愛と科学知識の上に立っている"といわれている.そうした前提に立って医療関係者は何としても患者を中心とした体制を作らなければならない.検査技師は迅速に正確に検査を実施してその成績を同様に報告することである.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

今月の特集1 AI医療の現状と課題
今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

64巻6号(2020年6月発行)

今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例

64巻5号(2020年5月発行)

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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