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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査19巻1号

1975年01月発行

雑誌目次

カラーグラフ

肺真菌症の病理

奥平 雅彦 , 久米 光 , 大谷 槇子 , 新国 純子

pp.4-5

放線菌,糸状菌および酵母の感染症を一括して真菌症と呼んでいる.自然界に存在する真菌は約10万種と推定されているが,ヒトおよび動物の感染源となる真菌は約100種にすぎない.ヒトの真菌症のなかで最も多いのは"みずむし"や"たむし"などで代表される体表(表皮)の感染症であるが,最近では重篤な病気の末期にopportunistic infectionと呼ばれる型で内臓の真菌症が増加してきている.ここには,日本で多く経験される肺真菌症の代表的なものを取り上げた.

真菌症の病理学的特徴は,イ)病変が多発性に発生すること,ロ)病巣の中心部に真菌が増殖していることである.その診断は,培養による病原の同定が望ましい.

技術解説

肺真菌症の検査

池本 秀雄

pp.7-16

 肺真菌症を起こす原因菌としては,Aspergi-llus属殊にA.fumigatus,ならびにCandida属殊にC.albicansが最も多く,頻度はかなり落ちるが,Cryptococcus neoformansがしばしば問題になり,この他比較的まれながら,Rhi-zopus, Mucor, AbsidiaなどPhycomycetes,ごくまれにGeotrichum candidumなどによるものがある.米国など特定の地域には多いが,海外旅行者,移住者は別として,日本ではまずみられない肺真菌症としては,ヒストプラスマ症,コクシジオイデス症,北アメリカプラストミセス症,南アメリカブラストミセス症があり,原因菌はぞれそれHistaplasma capsulatum, Coccidioi-des immitis, Blastomyces dermatitidis, Para-coccidioides brasiliensisである.

 原因菌は,分類学上は細菌に位置づけされているが,病像が真菌症に似ているため,慣習的に真菌症の取り扱いをうけているアクチノミセス症(放線菌症),ノカルジア症では,病変が肺に好発する.前者は最近とみに減少しているが,後者は免疫不全などとの関連もあって,その報告が少なくない.

銀染色の総論

渡辺 恒彦

pp.17-22

 この題は本誌編集部から与えられたもので,編集部は好銀線維の鍍銀染色だけでなく,"カビや細胞の中の好銀性物質について"も言及せよと命じたが,これは明らかに筆者の能力を越えた要求である.筆者はしかたなくその要求の大半を無視して,筆者でもどうにか"解説"できそうな好銀線維染色に問題を限ることにした,ただし,そうかといって別に目新しいことは何もない.それでもあえて"解説"しようとするのは,15年くらい昔に筆者の考案した好銀線維の"はりつけ銀"法が,このごろかなりの方々に採用されていると聞いたからに他ならない.以下の記事がいくらかでもご参考になれば幸いである.

総説

血清中LDH活性測定

中 甫

pp.23-30

 乳酸脱水素酵素(LDH;L-Lactate:NAD oxidoreductase,EC 1.1.1.27)はNAD-NADH系を補酵素とし,次のような可逆反応を触媒する酵素である.

  (式省略)

 血清中LDH活性を測定する場合は,pyruvateを基質とする方法(P→Lと略す)とlactateを基質とする方法(L→Pと略す)の両方が用いられる.測定法は更に,最終的に何を測定するかによって数種類に分類できる.ここでは各測定法について論じることが目的ではないのでそれらの解説は省略する.さて,最初に標準化が論じられねばならない背景について考えてみたい.臨床化学分析の精度管理にX-R管理図方式が導入されて以来,同一検査室内における測定の精密度は年々上昇の一途をたどっている.しかし各種団体で施行されているコントロールサーベイの結果をみると,検査室間の測定値の間に差がみられるのである.それは酵素活性測定において特に著しい.このことは測定値の正確度に差があることを意味する.近年自動分析機の導入により,更にその傾向が増大している感がある.本来同一物質を測定している場合には,それぞれの測定法の誤差の範囲内において各検査室の測定値が一致するはずである.

座談会

LDHの測定

上野 幸久 , 中 甫 , 菅野 剛史

pp.32-38

この1年間の間,標準化というテーマで種々検討がなされてきたが,各検査法が標準化されて検査室間の相互比較が可能となる一助となれば幸いと思う.

今回のLDHはアイソエンザイムがI型からV型まで存在しておりそれぞれが性質を異にしているので,標準化を考えると非常にむずかしい酵素の一つであると考えられている.今回は臨床的な面からと分析側とから考えて,どのような方向で標準化がされていくのが望ましいか,現状と単位の問題などにふれながらその方向性を探ってみた.

異常値・異常反応の出た時・25

血液型検査—オモテとウラのくいちがった時

安田 純一

pp.39-43

 ABO式血液型は血球側(オモテ)と血清側(ウラ)の試験結果を対照して判定しなくてはならない.生物学的製剤基準の「保存血液」3.2.1血液型試験には「ABO式血液型については,ABO式血液型判定用血清を使用して赤血球の型を試験し,また,既知のA型およびB型の赤血球を使用して試験管法または,のせガラス法によって血清をも試験して,血液型を判定しなければならない.」と規定されている.オモテとウラの試験結果がくいちがった場合の考えかたを以下に述べる.

臨床検査の問題点・70

肺真菌症の検査

池本 秀雄 , 杉山 千代志

pp.46-51

最近,深在性真菌症が注目されるようになって真菌の検査が目だって増えている.しかし,検査室ではその手技はまだ徹底せず,培養・同定に問題が多い.そこで真菌の性質と培地の選択,培養温度と時間の関係,同定の程度など,最も頻度の高いCandida, Aspergillusをとりあけ検討する.(カットはAbsidiaglaucaのスライトカルチャーで,種々の発育段階の胞子嚢,ストロンなどがみられる)

特別寄稿

アーサー・カルメン教授に会って—その印象とプロフィール

佐々木 禎一

pp.52-54

 1973年秋,トランスアミナーゼのカルメン単位で有名なカルメン教授が来日され,「ホルモンと酵素に関する国際シンポジウム」で講演された.

 そのおりに,札幌まで足を延ばしてもらい「北海道臨床化学分析談話会」で特別講演をお願いした.また,札幌医大病院中検を見学したり,新装オープンした臨床検査センターの祝賀パーティーへ出席され,特別来賓としてあいさつを述べられた.

海外だより

マレーシアでの検査業務に参加して

富川 進

pp.55-59

 マレーシアの人口は1,000万人,土地総面積は日本と同じぐらいである.主な産業はゴム,ココナッツ,オイルパームと豊富な錫が主で,GNPは東南アジアではシンガポールに次いで第2位である.国道はよく整備され,首都のクアラルンプールのメインストリートわきなどは両サイド一面に芝が植えられ,空は青く,その中にエキゾチックな回教文化の建物が建ち並ぶのを見ると,なにかオトギの国へやって来たみたいに美しく感じる.だが気候は1年中日本の真夏みたいな暑さである.戦前戦後を通じて永い間イギリスの植民地であり,シンガポールと離れてマレーシア連邦共和国として独立したのはつい10年前のことである.この国に住む国民の45%はマレー系マレー人で,中国系マレー人も45%を占め,インド系マレー人8%,その他は白人の混血や原住民などの複合民族国家である.

 日本青年海外協力隊員として,私がここへ派遣されたのは医者6名,看護婦6名,助手100名,ベッド数300床の原住民病院の検査室での技術指導ということであった.

私のくふう

試験管立てにナンバープレートを

黒河 和彦

pp.59

 血清分離段階における労力は依然として人手にたより自動化の困難な部分である.人為的作用の継続は長時間に及ぶと生理的疲労が幾何級数的に増し,そこに予期せぬトラブルが介在している.今,仮に血清分離後のテストチューブが十本試験管立に並んであったとする.その内3本が同姓の田中さんであり,名前は一郎,二郎,三郎とする.一郎は左端から3番目,二郎は5番目,三郎は7番目の位置にあった場合,3人のテクニシャンによりこの3本のテストチューブを化学分析のため同時に持ち去り,その後最初にもとの場所に返しに来た一郎の検体をあやまって5番目に置いたち,他のテクニシャンが二郎の検体と勘違いしてよく確認もせず使用する場合がまれにあると推察する.そこでテストチューブのナンバーと試験管立のナンバープレートのナンバーとをダブルチェックすることによりこのようなトラブルを,防ぐことができると思い考案した.ナンバープレートはセルロイドで透明なものがよいようである.私はちょうど恰好なケースの蓋を利用した.ナンバープレートのナンバーまたは氏名は水溶性だとあとで簡単に消せて便利である.また試験管立の底にスポンジを敷くとテストチューブの破損を防げる.

1974年 人事院勧告解説

技師長も正式に2等級へ

佐藤 乙一

pp.60-62

 昨年(1973)の人事院勧告以来,異常な物価上昇はわが国の政治・経済面にいろいろな影響を与えた.その結果特例として期末手当0.3か月分の先払い,本年の勧告前の金額に10%上積支給による暫定措置も講じられた.

 一方,春闘もかつてない規模で行われ,4月には総理府と春闘共闘委員会との話し合いで,「公務員の賃金引上げについては27.5%,約30,500円程度を期待する」という確認も行われている.

研究

パラフィンブロック薄切法の検討—特にブロック冷却と呼気吹きかけの問題について

平山 章 , 赤塚 明 , 櫻田 実 , 亀川 節子 , 黒田 ゆり子 , 松村 亮子 , 小山内 努 , 小川 豊

pp.63-66

はじめに

 パラフィンブロック薄切に際して,従来からパラフィン融点と室温との差が35〜45℃が最適と考えられている1,2).ところが最近では薄切の時,パラフィンブロック(以下PBと略す)を氷で冷却して薄切することが広く行われるようになってきている7).パラフィンを冷却することはその硬度を高め薄切を容易にすることが考えられるが,一方ではパラフィンの収縮を伴い薄切切片の厚さを増すことも考えられ,また,一方では冷却したPB薄切に際して呼気を吹きかけること3,4),はPBの温度を上昇させることとなり,これらの行為は矛盾したことのように思われる.そこで我々は以下述べるごとき実験を行いPBを薄切前に冷却することと,ブロックに呼気を吹きかけて薄切する行為が薄切切片にどのような影響を与えるか,また,パラフィン融点と室温の差が従来いわれている35〜45℃がはたして妥当であるかについて検討を行ってみた.

マイクロタイター法によるSalmonella H抗原の簡易分析法について

中塚 繁 , 滝沢 金次郎

pp.67-71

緒言

 ここ数年来Salmonella症(腸チフス,パラチフス,食中毒など)の汚染源の追求が,多くの研究者によって活発に行われてきた.

 これらの報告1〜8)をみると,Salmonella (以下「Sal」)の型別のための抗原分析は,Kauffmann-White Sche-ma9〜11)に基づいてそれぞれ行われている.しかし,著者らの経験から,これまでの試験管法(以下「Tu法」)によるH抗原分析は,多くの検体を処理するのに大変な手間がかかり,必ずしも能率的な方法ではない.そこで著者らは,これまでのTu法によるH抗原分析の省力化,能率化が必要であると考え,マイクロタイター12,13)法(以下「Mt法」)をSalのH抗原分析に応用したところ,実用化できることが明らかになったので,得られた成績を報告する.

臨床材料から分離されたKlebsiella属の分類(第1報)

竹森 紘一 , 横田 英子 , 高安 敦子 , 筒井 俊治 , 沢江 義郎

pp.72-75

はじめに

 Friedländerによって初めて報告されたKlebsiella属の分類は,Bergey1)やKauffman2)によって行われているが,現在まだかなりの混乱が残されているようである.CowanとSteel3)や坂崎4)によると,Klebsiel-laはKl.aerogenes, Kl.pneumoniae, Kl.Edwar-dsii, Kl.ozaenae, Kl.rhinoscleromatisの5菌種に分けられている.

 我々も日常の臨床検査において,このKlebsiellaの同定と分類にとまどうことがしばしばであるが,本邦における臨床材料の分離菌についての検討は竹森ら5),原6)らの報告があるにすぎない.そこで,今回はKleb-siellaのインドール反応を重点に,その他の生物学的および生化学的性状と薬剤感受性成績について検討を加えたので報告する.

ひろば

推薦と責任

大竹 敬二

pp.75

 昨年近代医療機を取り入れた検査室を作りたいと,検査室使用医療機の相談を受けた.その額が4億,私の手に負えないからお断りしたが,後で気になったので見学させていただいたら,バラバラで組織としての役だてをしていない.今さら発言してもと思ったが,一言こうしたほうが便利で将来に良いと言って,測定機を推薦してそのまま忘れていた.

 半年後の日曜日突然電話で「あなたの推薦した測定機が動かない.日曜日で販売会社も休みなので困っている.早く来て修理できないか」との連絡を受けた.

新しいキットの紹介

リンホプレップによるリンパ球分離法について

平嶋 邦猛 , 川瀬 淑子 , 大谷 正子

pp.76-79

はじめに

 リンパ球に関する知見の最近の著しい進歩に伴い,細胞性免疫機構の担い手としてのリンパ球の動態,機能を検討することが,実験的にはもちろん,通常臨床検査上も,臓器移植上の組織適合性検査1,2)や,更に,癌3,4)および白血病5,6)の予後判定テストなどにも応用されつつある.

 このような場合,いかに迅速に,的確に,細胞をいためず,収量が多く,しかもできうれば無菌的に,濃度の高いリンパ球浮遊液を得ることができるかということが,重大な問題となってくる,最近,Bφyumの原理7)に基づき,無菌的に混合されたsodium metriozateとFicollの液が,リンパ球分離剤として"リンホプレップ—Lymphoprep"の名で市販されるようになった(Ny-egaard & Co.,第一化学薬品).

免疫拡散板による血清アンチトロンビンⅢ測定法の検討

宮谷 勝明 , 高畑 譲二 , 福井 巌 , 金田 吉郎

pp.80-82

緒言

 トロンビンの阻害物質としてはアンチトロンビンⅢ,α2マクログロブリンおよびアンチトロンビンⅡ(Hep-arin Cofactor)などが知られており,また,凝固系の阻害物質として抗Factor Xaが注目されるようになった.これらの因子の中でアンチトロンビンⅢは生物学的活性によって測定されていた1〜3)が,最近,これとは別に免疫学的な方法が導入されるようになった.著者らはFaheyら4)によって完成された一元平板免疫拡散板であるBehringwerkeのアンチトロンビンⅢを用いて行う場合の測定条件について吟味を行ったのでその成績を報告する.

ふん便潜血反応用試験紙の検討

青木 哲雄 , 藤井 麗子

pp.83-85

はじめに

 ふん便潜血反応はレ線検査,各種内視鏡のように局所的な診断法では検出することができない場所での出血を確認できることから,消化器系疾患のスクリーニング検査として,いまなお広く用いられている.

 従来より血色素の持つペルオキシダーゼ作用を利用して検出するフェノールフタレン法,オルトトリジン法,ベンチジン法,グアヤック法などが用いられてきたが,オルトトリジン法,フェノールフタレン法は感度が高くクロロフィル,Fe,I,Cu,Co,Moなどで偽陽性を呈する.一方,グアヤック法は感度が低いので陽性時には消化管出血の可能性が極めて大といえる1)

臨床化学分析談話会より・17<関東支部>

薬物代謝と臨床化学—薬剤干渉は検査室だけのものではない

菅野 剛史

pp.86

 第176回臨床化学分析談話会関東支部例会(1974.9.17)は,東大薬学記念講堂にて薬物代謝と臨床化学というテーマで行われた.

 まず初めに東京薬大・須賀哲彌先生より"薬物の代謝について"という薬物代謝の総論が話された.

質疑応答

組織の脱灰法について

U生 , 三友 善夫

pp.88

 問 病理検査において,組織の脱灰で,組織に変化を与えず,かつ染色性に効果的な方法はどうしたらよいでしょうか.

日常検査の基礎技術

IgEの定量法

伊藤 幸治

pp.91-97

IgEはプラウスニッツ,キュストナー反応(Prausnitz-Küstner反応,ヒトの受身皮膚感作反応)で証明されるレアギンのキャリアーとして石坂博士夫妻により発見された免疫グロブリンであり,アレルレギー性喘息,アレルギー性鼻炎,ある種の食事アレルギーおよびある種の薬物アレルギーなどの即時型アレルギー(I型アレルギーともいう)の症状発現に重要な役割を果たしていることが明らかにされた.その分子量は約200,000である.IgE分子は組織中の肥満細胞や血中の好塩基球に固着する性質を持ち,対応する抗原がIgE抗体に反応すると,それらの細胞よりヒスタミンやSRS-Aが遊離され,これらの化学伝達物質が平滑筋を収縮させたり血管透過性を増強させたりしてアレルギー症状を発現させるとされしている.

IgEの血中濃度は平均0.3μg/mlという微量であるため測定は困難であったが,スウェーデンのJohanssonとBennich両博士によりIgE骨髄腫患者が報告され,その患者より得られたIgE骨髄腫タンパクとその抗体を使ってラジオイムノアッセイ(radioim-munoassay)によりIgE測定の道が開けた.

Senior Course 血液

鉄欠乏性貧血の赤血球形態と鉄剤投与による変化

天木 一太

pp.98

 鉄欠乏性貧血の赤血球は小形で薄い.鉄剤の効果により正常赤血球が増加している,特に大形やや不正円形のものは網赤血球に相当する.この症例で11日目にHb上昇が不十分であるのは出血を伴っているためらしい.

—検査室からみた血液疾患の特徴—低色素性貧血

天木 一太

pp.110-111

本シリーズのはじめに

 血液学的検査では,得られたデータについての判断がどうしても付随してくる.例えば,赤血球数とヘマトクリット値と血色素量とを測定した場合は,色素指数(CI)とか,平均赤血球容積(MCV)とか,平均赤血球血色素濃度(MCHC)とかが算出されるが,これらの数値をみているとその血液所見の特徴がわかる.CIが1.4などという高色素性を示した場合には,それに相当する他の所見,例えば巨赤血球があって,形が不正形で,大小不同が著しいとか,そのような時には骨髄穿刺では巨赤芽球がみられるであろうとかいうようなことである.

 一般の血液検査ではCIが1.3を越えるような症例はそう多くはない.それが毎日数例もあるようでは,どこか検査に正しくない点があるはずである.反対に0.8以下が多い場合にも,そのまま無関心でいるわけにはいかない.つまり,血液検査室の主任級の人は,血液検査データの意味するものを知っていて,他のデータに期待される所見があるか確かめたり,更に臨床の人々に,進めたほうがよい検査の方向を知らせてあげたりすることが望ましい.このような考えから,このシリーズが企画されたのである.

Senior Course 生化学

—酵素の初速度測定—中検における酵素活性の初速度測定法と利害得失

大場 操児

pp.108-109

 中検では1本の検体から同時に依頼される検査項目は多く,そのほとんどに酵素検査の指示がある.酵素測定は,これほど一般化された検査項目となっているものの,タンパク質,糖質,脂質検査のように100ml血清中のg数,またはmg数で表現することはできない.酵素タンパク質の結晶化に成功したものもあるが,血清中に存在する酵素は極めて微量であり,また他の物質と複雑に結合している酵素を絶対量として測定するには至っていない.

 酵素量と呼ばずに酵素活性,単位で表現されるのが酵素の特性であり,酵素検査の難しさが山積しているといえよう.

Senior Course 血清

—最新の免疫学的検査法—β2ミクログロブリン—1.基礎

冨永 喜久男

pp.112-113

 スウェーデン,ウプサラ大学のBerggårdは,1960年代初めから尿タンパク,殊に正常尿タンパクについて精力的な研究を進めてきた研究者で,尿タンパクに関する近年の免疫化学的知見は彼を抜きにしては語れない.このBerggårdが,1968年ロックフェラー大学のBearnと共著で,それまで知られていなかった人体のタンパクとしてβ2-microglobulin(β2ミクロと略す)を初めて記載した.後で述べるようにこのタンパクは小分子量ではあるが,免疫学の分野で近年にわかに注目をひくようになってきた.それはこのタンパクが免疫グロブリン(Ig)ないし抗体と,組織適合性抗原(Histocompatibility Antigen)とを結びつける物質と考えられるようになったからである.最近,β2ミクロをHL-A抗原(Human leucocyte antigen,ヒトにおける組織適合性抗原の主要なもの)の一成分と同定する報告があい次いだことにより,ますますその傾向が強くなってきている.

 このβ2ミクロは初めWilson病,慢性カドミウム中毒,その他数種類の疾患患者尿,正常人の尿および血漿,神経学的に異常ない人の脳脊髄液を材料とし,ゾーン泳動法,G100,DEAE,Sulfoethyl Sephadexなどによるカラムクロマトグラフィーの組み合わせで分離,精製された.

Senior Course 細菌

—病原性球菌の分離,同定—βレンサ球菌の分離,同定,型別法 Ⅰ

宮本 泰

pp.114-115

 血液カンテン平板の上で集落周辺に完全透明な溶血環(β溶血)を形成し(図2),液体培地に沈殿様発育を示し,カタラーゼ反応陰性(-),検鏡によりグラム陽性の連鎖状配列を示す菌をβレンサ球菌,溶血性レンサ球菌(溶連菌)などと呼ぶ.同じく鼻咽腔フロラでしばしば本菌に随伴して同時に検出される緑色レンサ球菌(緑連菌;viridans streptococcus)とはその名のとおり溶血環(緑色)の肉眼的観察の相違により区別できる.溶連菌はその細胞壁多糖体(C多糖体またはC物質という)の種類によりA〜H, K〜Tなどの18群(group)に分類(群別)する.これらのうちヒトからの分離頻度の多いものとしてABCDGFLなどがあげられる.このうちヒトの病原菌として最も普遍的なA群はその細胞壁タンパク質(MタンパクおよびTタンパク)により型(type)を区別(型別)する.ここではA群を中心としてβ溶連菌の検査術式について述べる.

Senior Course 病理

—新しい病理組織標本の作り方—固定 I

平山 章

pp.116-117

固定の目的

 良い組織標本を作製する上で最も基礎的で重要なことは,目的にかなった,そして十分な固定を行うことである.ではいったい良い固定をするということはどのようなことなのか,また,どのような目的を満たせばよいのか今それを具体的にあげてみると次の5項目があげられる.すなわち,①いろいろな細胞成分をできるだけ生きている時に近い状態で保存すること.②腐敗や自家融解などの死後変化を防ぐこと.③固定後の組織処理が容易に行えるよう,自然の軟らかさをもつ組織をある程度硬化させて組織を保護すること.④正常では半流動性の性質をもつ細胞を半固体の硬さに変えること.⑤生物学的色素や化学薬品を使って細胞構造が見やすいように染め分けられるようにすること,などが考えられる.したがってこのことからわかるように,この5項目のすべてに合った固定液があれば最も理想的なのであるが,実際にはこれらすべてを満足させる固定液は現在のところ見つかっていないので,染め出したい物質や保存したい成分によって固定液を選ばなければならなくなる.

Senior Course 生理

誘発筋電図

鳥居 順三

pp.118-119

 末梢神経にその走向に沿って経皮的に電気刺激を与えると,一定の潜時を経てその支配筋が収縮し,M波という筋活動電位を導出することができる.一方,下肢ではM波より更に潜時の長いH波という筋活動電位を得ることができる(後述).このM波やH波を利用して行う検査を誘発筋電図(Evoked EMG)という.

 誘発筋電図を用いて行われる検査には,次のようなものがある.すなわち,神経・筋接合部の異常をテストするための反復刺激検査,末梢神経障害の有無を調べるための末梢運動神経伝導速度の測定,脊髄反射を利用し脊髄前角細胞の興奮性をチェックするためのH波回復曲線などである.

Senior Course My Planning

自動化を第2の出発点とする

太田 抜徳

pp.120-121

化学検査部門における自動化の動向は,ここ10数年の間に非常な勢いで普及,発展しており,今後化学に限らず他の分野においても検査の質的,量的変化に即応して普及,発展してゆくものと思われる.ここで病院検査室における自動化の功罪と,今後の臨床検査技師(MT)の方向について考えを述べてみたい.

検査と主要疾患・25

アジソン病

清水 直容

pp.100-101

 アジソン病はイギリスのAddison, T.が副腎の破壊により,特異な色素沈着をきたした11例を報告したことから名付けられた疾患である.主な臨床症状は副腎皮質ステロイドの欠乏によって説明可能で,ハイドロコーチゾン,アルドステロン,副腎性男性ホルモンのいずれも減少している.

 原因は現在までの本邦の報告は結核性80%,悪性腫瘍転移18%で,その他の原因は少ないが,欧米では数年前より結核性のものが少なくなって特発性萎縮のものが多くなっている.特発性のものは自己免疫疾患と考えられ,他の自己免疫疾患を合併することがあり,慢性甲状腺炎を合併する時はSchmidt症候群と呼ばれる.この症候群の本邦報告例は数例以下である.

検査機器のメカニズム・37

電子卓上計算機(電卓)—ポケット型

竹内 栄一

pp.102-103

 電卓は,リレー計算機から始まり,トランジスター,IC, LSI (MOS・LSI)と素子の開発とともに発達し,特にLSIの技術,およびシステム技術の進歩によって,今日のポケット型電子計算機が誕生しているのである.

検査室の用語事典

臨床化学検査

坂岸 良克

pp.105

1) Absorbance;吸光度(A)

Optical density (O.D・光学密度)およびExtinction (E.消光度)と同じである.光路長Iをcm,濃度をcmol/lとすると,入射光の強さI0と透過光の強さIの間にはIog10I0/IεcIの関係が成立する(Lambert-Beerの法則).このlog10I0/I(=2—log10%T)が吸光度である.

病理学的検査

若狭 治毅

pp.106

1) Abnutzungspigment;消耗性色素

細胞内の核周囲によくみられる微細顆粒状の黄褐色を示す色素で,脂溶性色素で染まるものもあるが,一部のものは全く染まらない.この色素は生理的にみられるが,年齢とともに増加することと,消耗性疾患の場合,特によく沈着するため,このような名があり,肝や心筋に存在することが多い.

学会印象記

第6回日本臨床検査自動化研究会—深まる自動化機器の検討

清瀬 闊

pp.107

6回目を迎えた日本臨床検査自動化研究会は9月19〜21日,東京にて開催された.メイン会場の経団連ホールでは一般演題63題,シソポジウム1題,特別講演1題が発表され,近くの都立産業会館では60社近いメーカーの検査機器の展示発表があり,回を追うごとに規模が大きくなってきている.また,初日には,検査機器の実技講習会がユーザーを招いて行われるなど新しい試みがなされた.参加員数45名.(カットは2波長測定の自動化学分析装置)

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

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今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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