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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査19巻10号

1975年10月発行

雑誌目次

カラーグラフ

リンパ性組織と骨髄—正常組織像・1

広川 勝昱 , 丹下 剛

pp.1034-1035

リンパ性組織は免疫系組織として個体の防衛機構を担う組織で,中枢リンパ組織である胸腺と末梢リンパ組織であるリンパ節,脾臓,腸管付属のリンパ小節,扁桃から成る.後者は,胸腺由来の抗原認識能力を持つT-cellと骨髄由来で抗体産生能力を持つB-cellから成る.皮下リンパ節は外皮からの,脾臓は血管経由の,腸管リンパ小節およびそれに付属するリンパ節は腸管内皮からの,扁桃は口腔領域からの感染などの刺激に対して主として反応する.(広川)

骨髄組織診断は骨髄像を全体的に把握できる大きな特徴を有しているが,最近,臨床的に骨髄穿刺をした際,病理組織診断が要求される傾向にある.通常,3〜4μのパラフィン切片を作製し,H・E染色を普通染色とし,ギムザ,PAS,鍍銀,鉄染色などの特殊染色を行う.正常骨髄の基準は実質(造血細胞集団)/脂肪=1:1(面積比),赤芽球/顆粒球=1:3(数比),巨核球数が1mm2当たり7〜16個である.正常骨髄を見る機会は少ないので病的骨髄と対比してその一部を供覧する.(丹下)

技術解説

IgE抗体の測定法

森田 寛 , 宮本 昭正

pp.1037-1045

 気管支喘息,アレルギー性鼻炎などアレルギー性疾患の原因となるレアギン(IgE抗体)は,これまで,皮膚反応,P-K反応,ヒスタミン遊離反応など,種々の方法で検出されてきたが,近年,WideらによりradioimmunoassayによるIgE抗体の半定量法であるradioallergosorbe-nt test(RAST)が開発され,その簡便性,一度に多くの検体を扱える点,皮膚反応,P-K反応にみられる副作用の心配がない点などから徐々に普及しつつある.その原理は図1に示してあるが,それを簡単に述べると次のようなものである.まずsolid phaseに抗原を結合させ,この抗原とIgE抗体を反応させる.IgEに対する抗体(抗IgE)を125Iでラベルしておき,この抗IgE-125Iを抗原と結合したIgE抗体と結合させ,その放射能をカウントし,その値と標準血清で得られた標準曲線からその抗体を定量する.抗原を結合させるsolid phaseとしてsepha-dex,microcrystalline,sepharose 4B,paperdisc,ポリスチレンチューブなどが用いられているが,paper discを用いた方法が最も簡単で広く行われているので,本稿ではpaper discを用いたRASTの手技について解説する.

真菌症の検査法—直接鏡検とガラス板培養法

金子 修 , 高橋 久

pp.1046-1052

 真菌検査では,まず臨床症状または病的状態によって真菌症ではないかと疑って初めて真菌検査へと進める.最も簡単な検査方法は水酸化カリウム標本による直接検査である.更に,菌の培養を行い,最後に菌の同定へと進む.したがって,今回は真菌検査法中最も基本的な直接検鏡所見と培養法について,現在行われている方法を紹介するとともに,検査手技上の注意すべき諸点を加えて説明する.

総説

個人の正常値—自動化健診のデータから

松岡 研

pp.1053-1060

 現在,我々の日常の診療においては,生化学検査や血液検査などから得られる数値を,正常か異常かと判断するのに,いわゆる"正常値"なる物差しで行っており,それに基づいてデータ解析や,評価,指導および診断推理プランなどを立てているのが通例であり,いまや"正常値"という言葉は日常検査の中では慣用語となっている.今まで,この"正常値"の設定に関しては数多くの先人たちの努力がなされているが,今なお幾多の問題をかかえている.

 すなおち,現在用いられている"正常値"は,その検査に関連ある疾患を除いたものを母集団として,それから数理統計学的手法によって算出されたものであり,集団を対象としたもので,この中には性,年齢,職業,地域,生活環境や,その他の変動因子すべてが埋蔵されたままである.

ひろば

診断名"再生不良性貧血"速急に骨髄穿刺を施行されたし!

近藤 友一

pp.1060

 穏やかな日に,それは起こった.血液検査をやっている女性が私の所へ来て,いくらやりなおしても白血球が2,000しかありませんと言った一言が,私を3日間頭脳と身体を奔走させることになった.まず血液を見て貧血があることがすぐに分かった.白血球を測ったら2,100であった(自動血球計数器).次にチュルク液を吸って顕微鏡で見た.3回繰り返したら2,100, 2,300, 1,900の数値が得られた.同じことを2人にやってもらった.結果は同じで,白血球減少は間違いないと確信した.次に血液像を調べて気づいたことは,リンパ球が多かった(百分率)ということだ.非白血性白血病を疑ったが,それらしき細胞は,全く見つからなかった.いやまてよ,リンパ球が増えてるのではなく好中球が減っているのではないのか.私はこの事態を徹底的に究明しようという気になった.

 翌日,早速患者のカルテを引っぱり出した.いろいろなことが判明した.患者は2か月前に冠不全と低色素性貧血の疑いで入院していた.この間に血液検査を定期的に行い,輸血を繰り返してやっている.外来初診の時,貧血が著しく(W 5,100, Hb5.5g/dl,R 157万,Ht 16%)3日後に入院して直ちに輸血を行うも,4,5日後には再び貧血の状態へ戻る,これらのことを何度も繰り返し今日に至った.

臨床化学分析談話会より・26<関東支部>

一断面から連続性の解析へ—ALP,LAP,γ-GTPはすべて必要であった

菅野 剛史

pp.1061

 第183回分析談話会関東支部例会(1975. 6. 17)は東大薬学の記念講堂にて開催された.今回は"なぜいけないか,本当によいか"のシリーズ(2)であり,"ALP,LAP,γ-GTPの3検査は必要か"というテーマで,慶応大学中検の竹下栄子さんと慈恵医大第1内科の藤沢洌先生から話題提供がなされた.

 初めに測定法に関して竹下さんの話題は,ALP,LAP,γ-GTPもすべて初速度解析による測定が可能であることを述べ,従来のone point測定の問題点を要領よくまとめていった.

症例を中心とした検査データ検討会・5

タンパク尿および糖尿を呈した症例—尿タンパクと血清タンパク分画の関係について

三浦 きみ子 , 田口 和枝 , 元沢 陽子 , 森吉 陽子 , 中野 栄二 , 土屋 俊夫

pp.1062-1065

 司会(中野)本日の症例は66歳,男性です.尿一般検査からお願いします.

異常値・異常反応の出た時・34

赤沈の速い時,遅い時

鈴木 弘文

pp.1066-1070

 赤沈(赤血球沈降速度)検査は周知のごとく,一定時間内における赤血球層の沈降距離を赤沈管にて測定する方法であり,測定手技が容易,装置も極めて簡単であるなどの点から,血液検査室とは限らず外来診察室やナースセンターなどにおいても容易に実施することができる検査法である.しかし,測定手技や装置が簡易であるがために種種の因子,条件によって測定値が左右されやすい検査法ともいえる.したがって赤沈検査に際しては,簡単な検査であるからといって決して安易な態度で望むべきではなく,常に正しい検査が実施できるように細心の注意と慎重な態度が必要である.また,いかなる検査を行う場合でも必要なことであるが,その検査の意義あるいは異常値の意味するものなどについての十分な知識を有することがその検査を正しく実施することに結びついてくる.本論文は赤沈検査にて異常値と遭遇した場合に何を考えるかを述べるわけであるが,まず若干の基礎的問題について述べることとする.

私のくふう

多目的冷却式電気泳動槽

竹村 修

pp.1071

 諸物価高騰の昨今,各種廃品の再利用が見直されている.私たちの検査室の廃品,プラスチックの試薬空箱を利用して,今では日常検査に欠くことのできなくなった冷却式電気泳動槽を試作した.

ハンディーな髄液検査セット

長谷 栄

pp.1099

 日常の髄液検査の時,ピペット立てを利用して作ってみた,緊急時に一度に能率よく行える.持ち運び簡単でどこでも行え,場所をとらない.

尿中HCGの迅速半定量

荒木 康乃

pp.1107

 妊娠診断試薬であるゴナビスとゴナビスライド(持田)を用いて迅速にHCGの半定量することを試みた.ゴナビスの試薬は玉田1)の方法によりHCG半定量できる.定量値から我々2)は切迫流産予後判定の基準をもうけている.しかしゴナビスの結果は2時間を要すので,時間を短縮するため希釈尿をゴナビスライドで判定してみた.

中検へ一言・中検から一言

他部門との連繋を密に,他

伊藤 久雄

pp.1072-1073

 最近,オートアナライザーなどの多種目自動化学分析装置が導入され,患者の検査成績が早急に報告されるようになったことは,我々臨床医にとって最も喜ばしい点であるが,ときに異常な高値や低値の検査成績が報告され,患者の病像と照らし合わせてその解釈に苦しむことも少なくない.我々にとって検査成績は早急であることも必要であるが,正確であることが最も重要なことである.先日,我々の病院で臨床医,臨床病理医,中検技師,看護婦の代表が集まって,中検の将来像,中検と他部門との連繋,自動化学分析装置の正確度を含めた精度管理などにつき語り合ったが,各部門にそれぞれ反省すべき点が少なくないように思われる.我々臨床医の反省すべき点をあげれば,最近の一部の臨床医は,自ら血液塗抹標本1枚すら観察したことがなく,更には重要なふん便や尿などの肉眼的な観察すら怠って,検査方法の過程や数値の意義を完全に理解せずに,検査依頼用紙の検査項目をやたらに記入すればそれでこと足りたと感違いし,検査成績を受け取ってそれをそのままうのみにして省みないという傾向もなきにしもあらずである.また中検技師の中にも,検体を分析装置にかけて得た成績をそのまま機械的に検査成績表に書き込んで臨床医に報告し,特別な異常値の再検や担当医への直接の連絡などがときとして欠けていることがある.

座談会

血清学的検査のエラーチェック

中嶋 八良 , 浅川 英男 , 佐藤 乙一 , 松橋 直

pp.1074-1081

 臨床検査におけるエラーは,技術的なものと事務的なものとに大別される.患者にとっては双方とも絶対に許せないものである.血液型,梅毒血清反応,ASOなど日常的な血清学的検査を取り上げ,その双方のエラーをどうチェックしたらよいか,日ごろの体験のなかから検討していただく.

研究

キナーゼテストの細分判定法

斎藤 功 , 井上 馨 , 横山 桂子 , 長谷川 妙子 , 橘 文紀

pp.1082-1084

緒言

 溶連菌感染症の血清学的診断法としてASO価測定が広く行われているが,本反応単独では本症の診断は不確実であり,その他の本菌体外産物抗体を併用測定することが望まれる1)

 なかんずく抗ストレプトキナーゼ(ASK)の測定が,近年簡単に行えるようになった.すなわち,患者血清にホルマリン,タンニン酸処理のヒツジ赤血球にストレプトキナーゼ吸着の抗原を作用し,間接的に赤血球凝集反応よりASKを測定するものである.

部分トロンボプラスチン時間の検討—第2報

塚田 はつ江 , 松尾 典子 , 鹿沼 克江 , 小林 紀夫 , 新井 仁

pp.1085-1088

緒言

 血液凝固障害のスクリーニングテストとしての部分トロンボプラスチン時間(PTT)特に活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)について,方法の規準化のための基礎的検討とプロトロンビン消費試験との関係を第1報(本誌1975年9月号)において報告した.本稿ではⅧ因子,Ⅸ因子減少に対するAPTTの感度と,各種市販のAPTT試薬および一部自製したAPTT試薬を用いて測定値の相互比較性を検討したので報告する.

アスピリンエステラーゼについて

西川 美年子 , 加納 順子 , 高山 みち子 , 林 英夫

pp.1089-1092

はじめに

 今日までに開発され,測定されてきた多種類の肝機能検査法は,大別しておよそ3種に分類されうる.①肝実質細胞の傷害,変性などを表現するもの.例えば,GOT, GPT, LDHなどのいわゆる逸脱酵素の測定.②肝間質の線維化などの変化を表現するもの.例えば,硫酸亜鉛混濁試験(ZTT),チモール混濁試験,コバルト反応などの膠質反応の測定.③肝実質細胞の本来の機能の解毒,タンパク合成などを表現するもの.例えば,BSPとICG排泄試験,アセチルコリンエステラーゼ測定など.

 肝の各種代謝活動を反映する検査法は,今日まで多数開発された肝機能検査法の中では比較的手法の乏しい領域であったと言えよう.1943年,Vandelliらは,モルモットの肝および腎組織がアスピリンを急速に分解する現象が酵素的過程によるものであることを立証し,1950年,Vincentらは,この酵素をアスピリンエステラーゼ(Asp-E)と名付けた.Asp-Eは,心,腎にも存在するが肝に圧倒的に多く,肝細胞のミトコンドリアに主として存在するといわれている.

酵素法による血清総コレステロール測定の自動化について

山崎 忠夫 , 石田 優美子 , 永井 忠 , 春日 宏元 , 鈴木 良子 , 星野 辰雄

pp.1093-1096

はじめに

 血清総コレステロール測定は従来主として強酸性条件下に反応させるのが常であったが,そのため分析装置の損傷と測定者の危険性が伴うのが欠点とされていた.

 今回"デタミナーTC"を入手し,酵素法による血清総コレステロール測定の検討を進め,これをテクニコンAAⅠ型自動分析装置に適用を試みたが,試薬を大量に必要とするため,1検体当たりのコストが非常に高価なものになり日常検査に不適当と思われる.そこでAAⅠ型による希釈法を採用考案し,試薬量を用手法に比して約半量になるようにセッティングダイアグラムを作成した結果,良好な成績を得た概要について報告する.

新しいキットの紹介

免疫拡散板による血清Gcグロブリン測定法の検討

宮谷 勝明 , 高畑 譲二 , 福井 巌 , 金田 吉郎

pp.1097-1099

緒言

 α2グロブリン分画に属しているGcグロブリンは,Hirschfeld1)によって見い出された種族特異性を示すタンパクであるが,生物学的意義については,まだ,明らかにされていない.

 一般に,Gcグロブリンを測定するには,免疫電気泳動法やデンプンゲル電気泳動法2)などの他に,一元平板免疫拡散法3)があげられるが,著者らは,最近,Behri-ngwerkeによって開発されたM・パルチゲンGcグロブリンを用いて行う場合の測定条件について検討を加えるとともに,併せてこの拡散板を用いて健常成人男女(男子30例,女子30例,計60例)の値をも測定したので,その成績を報告する.

新しい機器の紹介

カルシウムアナライザーによるカルシウムの検討

滝沢 秀晃 , 小松 正孝

pp.1100-1103

はじめに

 血清中のカルシウムの測定法として最も古い方法としてはシュウ酸沈殿過マンガン酸カリウム滴定法,Nuclear Fast Reed(NFR)のアルカリ性溶液に試料を添加して色素の一部をカルシウムと結合させ紫青色の錯化合物を作る比色法,以来いく種類かの分析法が知られているが,現在日常の検査法として広く用いられているのは,o—クソゾールフタレンコンプレクソン(OCPC)法であろう.

 近年生化学検査の自動化が進むにつれ特に検体の多い施設ではその傾向が著しく,それに伴って自動分析機器の発達によりカルシウムの測定も自動化が普及されてきている.しかし自動分析機器は高価な点からも検体数の非常に多い特定の大施設でしか利用されないし,また,カルシウム分析という特殊な検査だけあって,中小病院がカルシウムの自動化に踏み切るにはまだまだ先のことと考えられる.私たちは数年前から緊急検査に,また日常の生化学検査に適した正確でしかも迅速に測定できるカルシウムの自動滴定測定機に興味を持ち,米国コーニンググラス社製カルシウムアナライザー,米国フィスケ社製カルシウムタイトレータ,国産平沼産業KK開発中のCa測定機器について使用経験を得た.ここではコーニング社製カルシウムアナライザーを中心として我々の使用経験に基づき説明することにした.

ユノペットによる血小板算定法の検討

永山 正剛 , 真木 正博 , 千葉 敦子 , 沢尻 恵美子 , 品川 信良

pp.1104-1107

はじめに

 血小板算定法には間接法であるFonio法や直接法であるBrecher-Cronkite法,Rees-Ecker法などが標準的なものとして従来から行われてきている.現在では更にautocounterによる算定を行っている所も多数みられるようになった.ところで従来の間接法では塗抹部位による血小板分布の違いや,直接法では繁雑な操作と標本保存のうえでの難点などがあり,なかなか安定した値を得にくく,かなりの習熟を要するという悩みをもっている.またautocounterは大病院やセンター的な所には適していてもまだ一般病医院での検査法として普及するには至っていない.また,病的巨大血小板や凝集血小板などは算定されないといった問題点もある.

 このたび,私たちは希釈用ディスポーザブルピペットであるUnopette (ユノペット)を用いてBrecher-Cronkite法により血小板計数を行い,もう一つの直接法であるRees-Ecker法と比較し,正確さ,簡便性,安定性などについて検討したところ,より優れた成績を得ることができたので報告する.

セントリフィケム・システムによる血清酵素活性の測定

成田 多喜子 , 徳永 賢治 , 永島 昇 , 伊藤 宜則 , 牧野 秀夫

pp.1109-1113

緒言

 自動分析機の一つであるセントリフィケムは,米国NIHで開発されたバッチパラレル方式の測定機である.この分析機は微量の試料と試薬を用いて迅速に測定することができ,既に血清中の各成分の分析に利用されている3〜10)

 ここでは血清中の酵素,すなわちGOT,GPT,ALP,LAP,LDH,γ-GTP活性の測定に関して,この分析機によった場合の精度,他の測定法との比較および正常値などの検討成績を報告する.

質疑応答

ツェンカー液の使い分け

Y生 , 梶田 昭

pp.1108

 問 血液疾患などの骨髄標本ではしばしばツェンカー固定液を使用しますが大脳や小脳などには使用しませんが,それぞれの理由をお教えください.

日常検査の基礎技術

電気生理検査機器の漏れ電流測定

竹村 靖彦 , 山口 映

pp.1117-1124

 医療技術が高度になるにつれ,人体に医療用電気機器が接触する機会が増え,それだけ不測の電撃事故が発生する確率も増してきていることは否定できない.医用電気機器の安全は,漏れ電流の発生を少なくすることにつきるが,それは,機器それ自体の安全,使用環境(設備も含む)の安全,運用方法による安全確保と,3条件がバランスを保っていなくてはならない.この,どの問題を取り上げても,実は,容易に結論を出すことが難しい多くの問題を含んでおり,そのためにこそ,ME学会,IECや工業会など諸関係機関が現在各種の研究調査を行い,報告書を出すという活動をしている.ここでは,少なくとも日常検査の場で,機器の異常を発見する最少の方法としての,生理検査機器の漏れ電流測定方法を紹介するが,アース設備が完全か,電源設備が完全か,目的的に安全確保という点で最適の機器が使用されているかという問題もあることを忘れずにおかれたい.この問題については,他の機会に譲りたい.

検査と主要疾患・34

気管支炎

深谷 一太

pp.1126-1127

 呼吸器系は鼻腔から始まって咽頭・喉頭・気管を経て気管支に至り,更に細気管支となり肺胞を形成して体系を作っており,血液のガス交換を営み,生命の維持に不可欠の役割を果たしている.

 図1に気管支付近の模式図を示す.右気管支は正中線と約24°,左は約46°の角度をなして分岐し,右は左に比し太く短い.肺内にて肺葉に一致して3本に分岐する.左は2本に分かれる.気管から連続して軟骨壁を有し,組織学的には粘膜・粘膜下組織・外膜の3層に分かれる.粘膜下に気管支腺が存在し粘液分泌を行う.

検査機器のメカニズム・46

心除細動器

古屋 一雄

pp.1128-1129

 最近のICU, CCUの普及や,手術室や心臓カテーテル検査室などの設備の近代化に伴い,心臓に高電圧を印加し,心室細動および心房細動を除去する除細動器を,頻繁に使用するようになってきた.本文では,迅速かつ適切に処理すべき除細動器使用に関し,その基本的な仕組と,電気的な取り扱いについて述べる.

検査室の用語事典

臨床化学検査

坂岸 良克

pp.1131

73) Lohmann reaction;ローマン反応

 Lohmannによって1934年に発見された反応で,中性付近ではATP生成に傾く可逆反応である.

 クレアチン・リン酸+ADP CPK⇔クレアチン+ATP

病理学的検査

若狭 治毅

pp.1132

89) Plasma cell;形質細胞

 この細胞は形態的には偏心性の核を有し,胞体が好塩基性を呈し,超微構造ではGolgi装置と粗面小胞体(r.E.R.)がよく発達している.これが体液性免疫に関係することはよく知られており,メチルグリーン・ピロニン染色で胞体は赤染する.

学会印象記 第9回国際臨床化学会議

臨床化学の新たな指向—診断から治療へ

加野 象次郎

pp.1133

 第9回国際臨床化学会議(9th International Congresson Clinical Chemistry)は,7月13日から18日までカナダのトロントで開催された.カナダはインスリンの発見者BantingとBestを生んだ国であるが,現在もIUPAC(International Union of Pure and AppliedChemistry)で活躍しているTonksの名や,雑誌Cli-nical Biochemistryで知られるように,臨床化学の面でも国際的に大きな役割を果たしていることは,改めてふれるまでもない.

 さて,会議は開催国のカナダおよび隣接の米国を中心とし世界各国から2,500名を越える参加者を得て,教育講演3,シンポジウム12(計50演題),そして481にのぼる一般演題と,まさに盛大そのものであった.日本からも,20余名の参加者があり,16演題が発表された.

Senior Course 生化学

—酵素の初速度測定—LAP

大場 操児

pp.1134-1135

 LAPは常用名leucine amino peptidaseといい,系統名はL-leucyl-peptidase hydrolase,コード番号3.4.1.1に分類される酵素である.

 タンパク分解酵素には,タンパク質またはペプチド鎖の中央部を切断するendopeptidaseと,タンパク質,ペプチド鎖のアミノ酸を遊離するexopeptidaseに大別されている.

Senior Course 血液

—検査室からみた血液疾患の特徴—骨髄腫とマクログロブリン血症

松原 高賢

pp.1136-1137

 骨髄腫とは形質細胞が,マクログロブリン血症とは類リンパ球が単クローン性に悪性腫瘍化した状態であると定義できる.臨床症状および検査所見は腫瘍という形態学的病変と,腫瘍細胞の生産するタンパクに由来する化学的病変とに大きく分けることができる.後者については両疾患は類似しているので一括して述べる.

Senior Course 血清

—最新の免疫学的検査法—免疫不全症候群Ⅳ—分類,臨床

冨永 喜久男

pp.1138-1139

第1次および第2次分類

 本項の初め(I.基礎,7月号)に原発性免疫不全症候群の分類について予備的に紹介した.Seligmanらの考えに発するこの分類は,免疫機構を体液性,細胞性に分けて眺めることを基本とし,合わせて遺伝的基盤をも深く考慮する立場をとったことで,それまでの多数の分類法に比し格段に大きい意義があった.事実,WHOの専門委員会もこの分類法を承認,採用した(1968年,仮に第1次分類と呼ぶ).著者はこの分類を紹介する際,(4)非伴性遺伝性原発性Ig欠乏症(発病と病像が種々異なる)から独立疾患が出てきていると述べたが,具体的には下の症候群である(1971年).

 A.高IgM血症を伴う伴性免疫不全症

Senior Course 細菌

—病原性球菌の分離,同定—りん菌,髄膜炎菌の分離,同定法

横田 万之助

pp.1140-1141

 表題の2菌と肺炎双球菌(Diplococcus pneumoniae)とは,形態上からは,いずれもいわゆる"双球菌"であり,発症時には,その原寄生場所から血流中に侵入して"菌血症(Septicemia)"を起こしてくることに注意を要する.

 この,菌血症を起こしてくることは,これら3菌の特性で,それらの臨床病態を規制している—すなわち,りん菌は関節炎,心内膜炎,髄膜炎あるいは遠く離れた皮膚に壊疽性の炎症などを起こしてくるし,髄膜炎菌もロゼオーラ(ばら疹)様の皮疹を生じ,あるいは慢性敗血症となり(この時には,髄膜炎症状を呈しない),更には激烈なWaterhous-Friedrichsen症候群のごとき例すらも出てくるし,普通の髄膜炎型でも関節炎を起こしうる(殊に,剖検例では,ほとんどの症例にみられる).肺炎双球菌の肺炎の場合でも,病初には全例に菌血症を起こしてくるし(自験),化膿性髄膜炎は決して少なくはないし,まれには心内膜炎すらも起こしてくる.一方,髄膜炎菌による"原発性肺炎"も少なくない.

Senior Course 病理

—新しい病理組織標本の作り方—染色 Ⅳ

平山 章

pp.1142-1143

固定液による核染色性の低下に対する処理法

 普通のルーチンの材料を固定する問題は固定時間も守られており問題はないが,非緩衝ホルマリンに長期間固定したものや,ツェンカー,ブアン液や脱灰液に長時間固定あるいは脱灰しすぎた場合,核の染色性が低下しきれいな標本を作れないことが多い.このような場合核の染色性を回復するには次のような方法を用いると良い.

Senior Course 生理

心機図検査

高橋 文行

pp.1144-1145

 心機図という言葉は,本来,心臓の電気現象である心電図に対応して,機械的現象を表現するために用いられたものである.しかしこの言葉の使用に関しては人により多少の違いがある.広義には心音図をはじめ,心尖拍動波(以下ACG),頸動脈波,頸静脈波,心臓超音波検査,バリストカルディオグラムなど,循環器系に関するすべての記録が含まれるが,狭義には心,大血管に起因する可聴域以下の低周波振動の記録であると解釈される1).すなわち,胸壁からのエネルギーを電気的に変換し,これを曲線として記録する心尖拍動波,大動脈波,キネトカルディオグラムなどを示すことになる.また,心電図,心音図を同時記録し,これと対比することにより,なるべく多くの情報を得ようとするものであり,繰り返して行える非観血的検査法として循環器疾患の診断に不可欠なものである.

Senior Course 一般検査

心包液

高橋 早苗

pp.1146-1147

 心包液は心外膜(Epicardium)と心包(pericardium)とで形成される腔に貯留する液体で,正常人では20〜60ml存在している.心包液に関する報告はほとんどが心包炎の液に関するもので,正常心包液の報告は少ない.心包液は血漿に由来し1.7〜3.5g/dlのタンパクを含有し,血管支配は内胸動脈の分枝である心嚢枝である.心嚢腔の圧は場所により異なり(心房の部分と心室の部分では異なる)また心臓の収縮周期によっても異なる.

 心包液が貯留する疾患として,リウマチ熱,結核,尿毒症,細菌感染,ウイルス,fungal感染,外傷,関節リウマチ,SLE,強皮症などの膠原病,心筋硬塞後症候群,心膜切開後症候群,ワクチンに対するアレルギーなどによる心包炎,また心不全,低タンパク血症でも漏出液が貯留する.解離性大動脈瘤の心嚢内破裂,心筋硬塞の心室穿孔,心臓ペースメーカーの穿孔,外傷による心破裂などでは心包に血液が貯留する.しかし種々の検査を行っても原因のつかめない非特異性心包炎が大部分を占める.そのため心包炎の原因の検索は他の臨床症状,検査成績を十分検討すべきであるが,他方コレステロール心包炎,カイロペリカルデュウムなど心包液の検査が重要な診断根拠になるものもある.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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