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ひろば
ああ!こんなに便利でよいのだろうか?!
著者: 近藤友一1
所属機関: 1田端中央病院検査室
ページ範囲:P.1425 - P.1425
文献購入ページに移動今や,臨床検査部門はあらゆる種類の機器や自動分析器が導入され,検査内容の充実と多数の検体処理になくてはならない物となってきた.ごく数年前までは,試薬は天秤で計り,すべて自分で作った.それがキットなる物が出現し,こりゃあ便利だと思っているうちに,自動分析器なる怪物が現れ,ボタン操作一つで値が出るようになった.なんと目覚ましい進歩であろうか.ただ驚くばかりである.もう試験管を1本1本ブラシを通す必要もなく,血球計算だってメランジュールを必要としなくなった.自慢のピペット操作も生かす機会もだんだんと減り,あれほど一所懸命覚えた検査技術は,機械技術にのみ込まれようとしている.臨床検査の目覚しい発展とともに検査項目の増大,慢性的な技師の不足を補ううえにおいて,自動化の進歩は必然だったのである.だれでも,いつでも,簡単に操作できる.
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