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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査19巻2号

1975年02月発行

雑誌目次

カラーグラフ

糖原病の糖原染色

栗田 安子 , 岩政 輝男

pp.126-127

 グリコーゲン代謝経路の酵素欠損症である糖原病は比較的まれな疾患とされているが,I型糖原病(グルコース-6-ホスファターゼ欠損症),Ⅲ型糖原病(アミロ-1,6-グルコシダーゼ欠損症)およびⅣ型糖原病(アミロ-1,4→1,6-トランスグルコシダーゼ欠損症)を経験したので,それらにおける糖原染色性を検討してみた.

 Ⅰ型では正常構造の糖原が蓄積し,Ⅲ型ではリミットデキストリン様構造,Ⅳ型はアミロペクチン様構造の糖原が蓄積する.Ⅲ型では糖原固定に繁用されるカルノア固定を行っても糖原の流出のためPAS染色などの糖原染色性は極めて悪いが,Ⅳ型では流出しにくくホルマリン固定でもよく染色される.これらいずれの型の糖原病においても,未固定凍結切片にセロイジン膜をかけることにより著しく良く糖原を染色することができる.同様に,酵素組織化学的ホスフォリラーゼ反応においてもセロイジン膜をかけることにより良い成績を得ることができた.

技術解説

赤血球酵素の検査

三輪 史朗

pp.129-138

 赤血球内の諸酵素活性を測定することの必要性は今後だんだん高まつてくる傾向にある.その主な目的は,先天性代謝異常性疾患の診断や保因者の検索にある.溶血性貧血やメトヘモグロビン血症のように赤血球自体の障害による代謝異常性疾患の診断に不可欠であるのはもちろんのことであるが,赤血球系には異常を示さず他の臓器症状を主徴とする疾患一例えばガラクトース血症や無カタラーゼ血症—の確定診断のために赤血球内の酵素活性測定が役立つことがある.これは赤血球は他の臓器組織に比べれば比較的簡単にかつ繰り返して採取できるためで,他の臓器組織に欠乏する酵素が赤血球でも欠乏している場合,診断に役立つのである.しかし,もしも他臓器に存在する酵素が正常赤血球にもともと存在しない場合とか,アイソザイムが赤血球と他臓器組織で全く異なる場合には,当該臓器で欠乏する酵素を赤血球を用いて診断することはできない.

 赤血球内の酵素活性の測定法にもいろいろの方法があり,酵素の種類によっても当然異なっている.赤血球のアセチルコリンエステラーゼはpHの低下をpHメーターを用いて測定する,カタラーゼはH2O2濃度を過マンガン酸カリウムを加えて滴定する,またATPaseは遊離するリン酸をリンとして定量するなど様々である.

糖原病の糖原染色性

栗田 安子 , 岩政 輝男

pp.139-144

 糖原病(Glycogen storage Disease)の診断には,臨床医学的諸検査ならびに生化学的な検索が必要なことは言うまでもないが,一方,生検で得られた組織および剖検例の組織形態学的検討も,病型,病態の診断上重要であり4),組織学的検索を行うに際しては,まず第1に組織細胞内に蓄積した糖原を確実に証明することが当然要求される.しかしながら糖原病には種種の型の酵素欠損症があり,蓄積する糖原構造も正常なものや構造に異常のあるものがある.蓄積糖原の構造に異常のあるものとしては,Ⅲ型およびIV型の糖原病が知られている.このⅢ型においては,アミロ-1,6-グルコシダーゼの先天的欠損のため蓄積する糖原は,リミットデキストリン構造を呈し,Ⅳ型では,アミロ-1,4-1,6-トランスグルコシダーゼ欠損のためアミロペクチン様構造を示す.そこで,このⅢ型,Ⅳ型ならびに蓄積糖原が正常構造を有するⅠ型糖原病について,糖原の染色性を検討した.

私のくふう

比色セルの水切りと臭気防止

大元 春美 , 管野 計賢 , 大内 信子 , 水木 保

pp.144

 近年,検査の自動化は目をみはるものがある.しかし生化学検査での比色分析の操作などではとり残されている面もあると思う.例えば,比色用セルの"水切り"の方法とか,比色廃液の臭気などは問題がある.そこでこの度,私たちは比色用セルの"水切り"の器具と,流動パラフィンを利用して,比色廃液の臭気防止の方法を考えてみた.方法が簡単なうえ,効果的なので紹介する.

総説

新しい電気化学分析の臨床化学への応用—膜電極の進歩について

牧野 鉄男 , 吉田 光孝

pp.145-152

 従来の臨床化学分析は,光電比色計の普及により,主として比色分析が基盤をなしている.呈色反応を利用する比色分析は応用範囲が広く,かつ容易に実施できる利点を有しているが,一方,検体の溶血,乳び,黄疸などの影響を受けやすく,また特に生体試料中に共存する成分や混入する薬物などによる非特異的な反応も同時に起こりやすいなど,測定しようとする目的成分によっては正確な測定が困難であることも少なくない.

 一方,電気化学的な反応を用いる電気化学分析は,反応によって生じた電位差や電流変化量など,絶対的な物理量を比較して直接測定するため,より正確で,しかも迅速な測定ができる大きな長所を持っている.

臨床化学分析談話会より・18<関東支部>

限界への挑戦—クレアチニンの検査と評価

中 甫

pp.153

 第177回臨床化学分析談話会関東支部例会(1974.10.15)は東大薬学部3階記念講堂で開催された.今回は測定法と臨床評価シリーズ第5回で,クレアチニンの測定法とクレアチニンの臨床的評価が取り上げられた.測定法については東京逓信病院大森昭三先生,臨床的評価は北里大学内科丸茂文昭先生に話題提供していただき,盛会であった.このシリーズが始まってから常に感じることであるが,テーマが日常測定している項目であり,その測定の臨床的評価を実例を通して聞けるので,出席者はいずれも学術講演会と異なり真剣である.

 大森先生はまずクレアチニン測定法の歴史的経緯をレビューされた.周知のごとく,クレアチニンの測定はアルカリ性ピクリン酸溶液によるJaffe反応(1883)が主流を占めており,この反応はクレアチニンに特異的なものではなく,試料中の類似反応物質の影響があることが知られていながら現在も使用されている.したがってその測定法の歴史は,Jaffe反応における妨害反応の除去に関する検討および工夫が多い.1,4-ナフトキノンスルフォン酸法など他の発色反応の試みもあるが普及していない.また原理を異にする測定法としてUV吸光法,酵素的測定法,Countercurrent Distribution法なども紹介された.

症例を中心とした検査データ検討会・1

クリオ(寒冷)グロブリンを伴ったMタンパク血症を呈した症例

岩本 明子 , 大島 寿美子 , 亀井 喜恵子 , 河口 行雄 , 桑島 実 , 中野 栄二 , 土屋 俊夫

pp.154-160

 司会(中野)症例を中心とした検査データの検討会をReversed CPC形式で始めたいと思いますが,まず土屋先生からこの検討会の意義について一言お願いします.

 土屋 いつも言っていることですが,R-CPC形式は医師が検査データから病態診断を行うトレーニングとしてやられるもので,ここで我々が行うのは,検査科で得られたデータがどのように臨床医に利用されているか,あるいは検査科に提出された血清などの検体のうらには患者さんがいるんだという実感をこの検討会でつかんでほしいと思います.我々は常に正しいデータを提供しているのかどうか,そのデータは病気とどんな関係があるのかなどを考えながら討論してもらいたい.

異常値・異常反応の出た時・26

クームステスト—直接法と間接法の違った時

浅川 英男

pp.161-164

 クームス試験が発表されてから30年近く経過した.Coombs, R, R.A.1)が発表した翌年Boor-manら2)がこれの臨床的応用を試みて以来,今日までその価値はいささかも減ずることなく,ますます重要性を増してきている.現在,不完全抗体の証明には欠かせぬ試験法であり,かつ不完全抗体が臨床的に重要な役割を果たすことがはっきりしている以上,この検査法の価値の大きいことは当然であろう.クームス試験には直接クームス試験,間接クームス試験の2つがある他,表1のように用いられている.しかし,日常検査室では1および2であり,この2つのことについて十分知つていれば日常検査には事欠かない.さてクームス試験はどのような場合に必要検査になるのが,またどのような時に陽性となるのか,またその陽性成績を正しくどう評価したらよいかなどを中心に話をすすめてみたい.

質疑応答

小児の基礎代謝測定について

K生 , 井川 幸雄

pp.165

 問 小児の基礎代謝測定にあたって,覚醒安静時により近い値を求めるための測定法をご教示ください.

座談会

RIの保管と廃棄

高木 康史 , 前畑 英介 , 古畑 武 , 松村 義寛

pp.168-176

RI(radio isotope;放射性同位元素)を利用した検査が,最近臨床検査室でも急上昇している.しかし,新しい検査法であり,かつ目に見えない放射線を取り扱うということで"ミス"を起こしやすく,またそれに気がつがないことがある.今月はin vitro検査におけるRIの正しい保管・廃棄の仕方を話し合う.

レポート

臨床検査付随業務などの評価方法に関する研究(第1報)

佐藤 乙一 , 篠崎 幸三郎 , 下杉 彰男 , 大橋 成一 , 丹羽 正治 , 星野 辰雄 , 中橋 勇次郎 , 吉沢 藤平 , 竹田 直彦

pp.177-180

まえがき

 最近医療法施行規則のなかに臨床検査技師の定員も明示する運動が,ようやく関連学会の運動のなかに組み込まれ活発化してきた.

 各官公庁は年度当初に新しい定員を決めるが,臨床検査部門にはこの基準がないため各機関ごとにかなりのバラッキを生じ,どこの医療機関でも頭を痛めている.

研究

小児脳波記録法における一考察—特にバックグランドミュージックの効用について

兒玉 昭信 , 三藤 孝

pp.181-182

はじめに

 小児脳波の記録は基礎波の発達や異常波の検出のうえから,今日では覚醒がら自然睡眠,更に再覚醒の完全記録が要求される時代となっているが,我々はバックグランドミュージックを用いて,完全な脳波を記録することを試み二,三の興味ある知見を得たので報告する.

クロロホルムによるGPT活性の阻害

畔柳 芳美 , 大山 貴美子 , 中山 年正 , 北村 元仕

pp.183-184

はじめに

 GPT(glutamic pyruvic transaminase)活性の日常検査の中で,基質溶液がなくなりがけるとプール血清の値がわずかではあるが低値となり,またバラツキが大きくなる,という現象が見られた.基質には,日本消化器病学会の指定1)に従ってクロロホルムが防腐剤として添加されており,試薬びんの底に液滴状に分布する.私たちはこのクロロホルムがGPT活性を妨害するのではないかと疑って検討を行ったところ,明らかな活性阻害と,その阻害の状況が試料によって異なり,ヒト血清では致命的な測定誤差につながりうるという成績が得られた.

 現在,防腐剤の使用はわが国においてごく一般的であるが,クロロホルムをはじめ防腐剤による血清トランスアミナーゼの活性妨害については文献上にも全く知られていない.この現状は正常値の混乱や誤った臨床判断に導く危険を示すものといわなければならない.

神経細胞内有機水銀顆粒の組織化学的証明の新しい試み

高屋 豪瑩

pp.185-187

はじめに

 水銀中毒症では,ある種の神経細胞内に水銀が取り込まれることは明らかであるが,取り込まれた水銀がどのような細胞部位に存在するのか,いまだ確証はない.

 組織内に取り込まれた水銀を組織化学的に証明するのに,これまで種々の方法がとられてきた.例えば,硫化水素を用いて硫化水銀として証明する方法,塩化第1錫を介して証明する方法,ジチゾンなどによって水銀に鋭敏に反応する色彩沈殿反応,あるいは硫化銀にする方法などがあげられる.これらの方法はいずれも,無機水銀を証明する目的で行われてきた方法である.他方,有機水銀を証明する方法はいまだ数少なく,白石1,2)が組織を硫化水素アルコールで前処置し,その後Timm3)の無機水銀証明法を行うと,組織内に含まれる有機水銀が証明できることを報告したのが初めである.その後,この方法に改良を加えた二,三の報告4〜6)があるにすぎない.

血中ATP測定上の二,三の問題点について

堀川 秀男 , 伊藤 祐輔 , 内藤 笑美子 , 一柳 邦男

pp.188-191

緒言

 生体が疾患などの非生理的状態におかれた場合,細胞内ATPの産生・消費の平衡が崩れ血中ATP含量が変動する可能性がある.

 ショック時にある種の組織でATP含量が減少すること1〜6),およびATP投与がある種のショック治療上有効であることが報告されているが,その効果の機序については一致した見解はない6〜10).このようにATP投与の有効な場合の一つとして,低下した体内ATPレベルを体外性に補った場合が考えられる.この場合いずれの器官におけるATP変動をとるかが問題になるが,ショック時に肝ATPレベルの低下することは,現在までの報告者の間で一致した見解であり,体内ATPレベル変動の指標として,肝ATP含量を用いるのが合理的であると考えられる.

ディスポーザブルカラムとオートアナライザーを用いた尿中カテコールアミンの迅速簡易測定法

橋本 浩三 , 綱島 勝政 , 余財 伸一 , 工藤 尚文 , 橋本 雅

pp.192-196

はじめに

 尿中カテコールアミンの測定は褐色細胞腫や交感神経芽細胞腫などの診断上欠くことのできないものであり,また副腎髄質機能や,交感神経系,中枢神経系の機能を知るうえでも重要な手段である.しかしその測定は煩雑性や回収率の問題により,日常検査としての普及が妨げられている.我々は市販のカテコールアミン測定用のディスポーザブルカラムとオートアナライザーを組み合わせて,簡単かつ正確に尿中カテコールアミンを測定しているので,その方法,成績について報告する.測定法の原理はカテコールアミンを最終的にトリハイドロオキシインドールに変換するトリハイドロオキシインドール法(THI法)に属する方法であり,カラムによる簡単な抽出操作とオートアナライザーによる反応時間の一定性が特色である.

ひろば

道と環境

大竹 敬二

pp.196

 アメリカはロスアンゼルス郊外のサンタモニカという風光明媚な海岸に,ランド・コーポレーションという,トップクラスの人たちを集めた超一流の会社がある.待遇も非常に良いかわりに,ここに就職するには研究生活5年,民間歴5年,官歴5年,計15年のキャリアが雇用の最低条件になっている.

 私は20年の技師生活で,4か所の異なった官民の病院に勤め,異なった多くの指導を受け,ランド・コーポレーションとは,比較にならないが,過去を振り返って見て,若いうちに大小の検査室で多くの知識を得ることは,やがて自己の創意と判断を基に,かなりの能力を発揮することが可能だと思う.

新しいキットの紹介

吸着剤を用いない血清トリグリセライド迅速定量キットの検討—Triglyceride B-Test Wakoについて

山田 満廣 , 宮崎 武夫

pp.197-200

はじめに

 血清中に存在する脂質は,リン脂質,トリグリセライド,コレステロールおよびコレステロールエステル,遊離脂肪酸,その他少量の脂溶性物質などである1).これらの脂質のうち,コレステロール,リン脂質については古くから比較的よく測定されていた.トリグリセライドについては測定されていなかったが,最近,血清中のトリグリセライドと動脈硬化症との関係が強調せられ,測定せられるようになった.従来からの定量法には,トリグリセライドのケン化を行い,生ずるグリセロールを過ヨウ素酸により酸化を行う.更に生じたホルムアルデヒドをクロモトロープ酸で発色させるVan-Handel & Zilversmit法2)およびその変法3),Hantzch反応によるFletcher法4)が代表的である.現在,主にルーチン検査に使用されているのはFletcherの変法5),およびそのキット法6,7)であるが,この測定方法は,Hantzch反応で類似呈色を示すリン脂質や糖を吸着剤を用いて除去する必要があり操作も比較的煩雑である.今回,従来の吸着剤を用いる方法より短時間に,遠心操作を省略し,トリグリセライドを特異的に抽出し,アセチルアセトンにより発色させるTriglyceride B-Test Wakoを用いてその測定条件の吟味を行った.

新しい機器の紹介

網状赤血球算定用キャピロットの使用経験

勝田 逸郎 , 山川 利邦

pp.201-203

はじめに

 1907年,A.Cesaris-DemeiはBrilliantcresyl blue(BCB),New methylene blue (NMB)などの塩基性アニリン色素で緑青色に染まる物質を赤血球中に観察し,これをSubstantia granulofilamentosaと名付けた.次いでKrumbharrは1922年,この赤血球を網状赤血球(Reticulocyte)と名付け,今日に至っている.

 網状赤血球の算定方法は表1に示したように湿潤法と乾燥法があり,それぞれ一長一短がある.今日ではこれらの方法のうち乾燥法であるBrecher法,およびHeil-meyer-Begemann法が推奨され,多く用いられている.

ACCU-STAT自動血球計数器の試用経験

新谷 和夫 , 菅沼 清 , 日比谷 淑子 , 板野 肇子

pp.204-206

 自動血球計数器はヘモグロビン,ヘマトクリットを含めた多項目型の進出が著しいが,一方ではベッドサイドでも実施できるような小型化への要望もあり,既に実用機が発売されている.その中でもACCU-STATの自動血球計数器は血液の採取,希釈に専用のユノペットを用いる点に特色がある.最近,我々は本機を試用する機会を得たのでその成績を報告する.

霞が関だより・30

49年秋の国家試験から

pp.207

 医師,歯科医師,臨床検査技師,衛生検査技師,看護婦,保健婦,診療放射線技師などの医療従事者は,人の生命や健康を守るためにいずれも一定の水準以上の専門的な知識や技能が必要であることはいうまでもないことである.この一定水準以上の知識や技能を身につけるために,それぞれの専門職種ごとに法令で定められたカリキュラムに従って一定年数の専門教育を受けることになっており,更にその結果得た知識の程度がそれぞれの職種に応じて最小限度必要なものであるがどうがを国家試験によって評価したうえで一定の資格を与えている.この試験には筆記試験と実地試問の2種類があり,歯科医師と理学療法士,作業療法士は口頭試問と筆記試験を併用して行っている.教育測定の立場からいえば,試験を公正に行うためには客観性と妥当性と信頼性の3つが必要であるとされている.このためには試験の内容はもちろんのこと,試験問題の設問形式や採点方法などの試験実施の技術の充実が必要である.厚生省で49年秋に行った主な医療従事者の国家試験は,医師,歯科医師,看護婦,保健婦,助産婦,臨床検査技師,衛生検査技師,診療放射線技師,診療エックス線技師である.大部分の国家試験は春と秋に1年に2回行っている.秋の試験は春に比べると各職種とも例年受験者数も少なく,大部分の受験者は再試験であるものが多く合格率も低いのが普通である.

日常検査の基礎技術

アイソザイム

関 知次郎

pp.209-216

 アイソザイムの分別には,いくつかの方法がある.その中でどれを選ぶかを決める際に最も大事なことは再現性と定量性とである.つまり,ある疾患,病態と結びついたアイソザイム・パターンが常に得られ,またその程度に応じた分画比が得られれば,そのアイソザイム測定には,臨床検査としての価値が生じてくる.そのためには,アイソザイムを泳動だけではなく,他の方法とも組み合わせて検索していくことも必要になることも多い.

 機能的方法としたものには,アイソザイムによって本来的に差のある場合となんらかの処理によって分ける場合とをいっしょに示してある.高濃度の乳酸中でも活性を持つLDHなど合目的性をもつものもあるが耐熱性(56℃15分)のAl-Pは,偶然そうなっているのかもしれない.しかし区別する方法があれば,その違いの成因につきあまり気にする必要はなく利用すればよいのだが,アイソザイム以外の原因で差を生じる場合もあるので,その点だけは注意しておかなくてはいけない.

検査と主要疾患・26

敗血症

内田 博 , 小川 哲平

pp.218-219

 敗血症とは,持続的または断続的に細菌が流血中に侵入し,中毒症状を呈する全身性感染の状態である.自然治癒は期待されず,多くの抗生剤が登場した今日でも,近年におけるグラム陰性杆菌敗血症の著しい増加は(図1),高率の死亡率とショックの発現を示し,診断と治療にいっそうの迅速性が要求されてきている.そこでこのような見地をふまえて,血液培養についてのいくつかの問題点の中から基本的な問題を中心として述べる.

 血液からは好気性菌,嫌気性菌,通性嫌気性菌などの多種類の菌が検出される.したがって,使用する培地も栄養要求,培養条件のきびしい菌でも発育増殖するものでなければならない,現在国内で市販されている血液培養用の増菌培地には,カルチャーボトル(栄研)とバキュティナ・カルチャーチューブ(藤沢)がある.カルチャーボトルには1号(ブレインハートインフユージョン培地),2号(臨床用チオグリコレート培地),3号(トリプトソイブイヨン培地),4号(胆汁培地)があり,それぞれ培地量50ml,陰圧,炭酸ガス封入となっている.

検査機器のメカニズム・38

サーモグラフィー(熱像法)

桜井 靖久

pp.220-221

 原理 臨床における患者検査は,患者に対して苦痛や害の全くない方法であることが望ましい.工業面ではこれを"非破壊検査法(Non Destru-ctive Test;NDT)"と称し,医学では無侵襲テスト(Non Invasive Test)などという.

 絶対零度(−273℃)以上の温度にある物体においては,その物体を構成している分子や原子が運動をしているために,その表面から自然に赤外線が放射されている.赤外線はその波長が0.7〜1,000μという領域の電磁波の一種である.この赤外線の強さ(W)は,物体の表面温度(T)と物体表面の放射率(赤外線を放射する能率;ε)とによってきまる.

検査室の用語事典

臨床化学検査

坂岸 良克

pp.223

10) Anchor arm;連結子

アフィニティ・クロマトグラフィーにおいて担体とアフィナントの間を連結してウデを長くする物質.両端にアミノ基をもつジアミンがよく利用される.

病理学的検査

若狭 治毅

pp.224

11) Best carmine染色

これは従来グリコーゲンの証明に使用された染色法である.検索材料を純アルコールまたはCarnoy液に固定し,セロイジン包埋を行った切片を使用すると良い結果が得られる.切片を核染後水洗し,カルミン液に入れる.グリコーゲンは赤く,核はヘマトキシリンによって青く染まる.この際,粘液,線維素,mast cellの顆粒なども染まる.

学会印象記 第21回日本臨床病理学会

新しい発表企画—推薦演題とワークショップ

青木 紀生

pp.225

 今学会(1974.10.10〜12)は大阪大学医学部教授熊原雄一総会会長のもとに大阪で約2,000名の会員が参加して開催された.シンポジウム4題,特別講演3題,一般演題318題と盛りだくさんな演題に加え,今回は総会会長のご尽力により,新しい試みとして2つの企画がもたれた.その第1は推薦演題(Plenary Session)で,一般演題の中より臨床病理学会にふさわしく幅広い領域から興味深い演題が10題推薦報告されたこと,第2は技術解説ならびに臨床的意義について教育的な効果をねらって「免疫血清学的診断法の進歩」と題したワークショップが開かれたことである.

 一般演題については酵素,タンパク質,脂質,糖質,電解質,N化合物,内分泌,RI,血液,血清,病理,細菌,一般検査,生理機能,精度管理,正常値,データ処理.管理,機器などのテーマに手際よくまとめられ,5会場で報告されたことを述べるにとどめる.

Senior Course 生化学

—酵素の初速度測定—初速度測定に必要な知識 I

大場 操児

pp.226-227

反応速度を左右する因子

1.Kmとは

 基質濃度は酵素反応速度を決定する重要な因子の1つである.

Senior Course 血液

—検査室からみた血液疾患の特徴—巨赤芽球性貧血

天木 一太

pp.228-229

特徴の明確な巨赤芽球

 巨赤芽球性貧血(megaloblastic anemia)の代表は,悪性貧血であり,これはビタミンB12(以下,B12)の欠乏のために巨赤芽球性貧血になるCIが1.1以上にもなるような貧血は高色素性貧血であり,赤血球1個の持っている血色素が正常の10%以上(平均)も多いことを示している.溶血性貧血,再生不良性貧血でもやや高色素性の傾向を示すことはあるが,1.1を越えるようなことは少ない.これに反して巨赤芽球性貧血では1.3以上にも及ぶのである.赤血球を鏡検すると巨大な赤血球があるうえに,非常に小型のものも混じっていて,大小不同症が著しい.赤血球算定の時,この小型のものを数えずにしまうと,CIは実際以上に上昇してしまう.MCVも110〜130μm3ほどに上昇していて,赤血球が著しく大型になっていることを示している.しかしMCHCは34%を越えることはない.正常赤血球の34%という血色素はすでに飽和しているので,これ以上にはなりえないのである.

 赤血球形態をよく観察すると,著しく大型の,凹みのない,いびつな赤血球,すなわち巨赤芽球から成熟した巨赤血球がみられ,大小不同症ばかりでなく,奇形症も著しい.このような時にはよく探すと,少数の巨赤芽球がみつかることが多い.

Senior Course 血清

—最新の免疫学的検査法—β2ミクログロブリン—2.臨床

冨永 喜久男

pp.230-231

 β2ミクログロブリン(β2ミクロと略)が,Igとの構造上の類似性がらみて,免疫反応におけるある種の役割を想定されているがまだ何も証明がないことを前号で述べた.これはβ2ミクロの一次構造が例え部分的にせよ判明してから後のことで,それ以前には機能を抜きにして疾患ごとの変動が主に検索された.

 臨床的にβ2ミクロを考えると,まず,検体中におけるβ2ミクロの同定と定量が必要でともにβ2ミクロに対する抗血清を必要とする.抗血清だけなら後述するように市販品を利用できるが,標準タンパクとして精製β2ミクロが必要で,またβ2ミクロの分離ができれば,抗血清の自家作製も可能である.

Senior Course 細菌

—病原性細菌の分離,同定—βレンサ球菌の分離,同定,型別法 Ⅱ

宮本 泰

pp.232-233

 前回述べたレンサ球菌の定義ないし類縁菌との鑑別の指標を図説したものが図1である.

Senior Course 病理

—新しい病理組織標本の作り方—固定 Ⅱ

平山 章

pp.234-235

固定液の作用

 固定の目的はある種の組織の化学成分を変えて安定した物質にすることであるが,組織成分のすべてを同時に安定化し固定するような固定液はないので,それぞれの目的によって固定液を選択しなければならない.

 現在使われている固定液は,組織,殊に細胞のタンパク質に及ぼす影響によって2種類に分けられている.すなわちアルブミン溶液に対して凝固性に働くものを凝固性固定液と呼び,このものは一般的にいって細胞原形質を網目状に変える働きをもっており,そうでないものを非凝固性固定液と呼んでいるが,後者はタンパク質をゲル化し安定した状態にする作用を利用したものが多い.

Senior Course 生理

脳波賦活法

福沢 等 , 森岩 基

pp.236-237

 安静時の脳波記録が正常かあるいは軽度の徐波異常程度で,異常の性質をよりはっきりと知りたいといったことに日常しばしば遭遇する.このために被検者にある種の刺激を与えその反応のあり方の中で異常性を明らかにするという方法がとられるが,これを脳波賦活法という.安静時は正常脳波なのに賦活によって診断の決め手となるような所見が得られるということも決して少なくはない.

 賦活法には,施行がごく簡単なためにほとんどルーチンの検査に組み込まれている,開閉眼テスト,過呼吸,光刺激や,適用範囲の広い睡眠賦活がある一方,医師の立ち会いを必要とし,被検者にかける負担もより大きい中枢神経刺激剤による賦活法とがある.

Senior Course 一般検査

胸水

小須田 達失

pp.238-239

 胸腔は胸膜に囲まれた空間で,正常な状態では−5cm水柱圧前後の陰圧に保たれている.胸水は血漿に由来し,胸膜毛細管の動脈側から胸腔内に移行し,大部分は静脈側から血管内に戻るが,一部はリンパ系に吸収され,タンパク質はリンパ系のみによって吸収される.Black1)によれば胸水の移行は次の式で示される.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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