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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻3号

1975年03月発行

文献概要

異常値・異常反応の出た時・27

梅毒血清反応—STS反応とTP反応との違った時

著者: 小野田洋一1

所属機関: 1都立台東病院泌尿器科

ページ範囲:P.275 - P.279

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 STS室から出た結果とTP反応室から出た結果とをもらって,機械的にそれをまとめているのは事務系の仕事をしている人である.結果が双方ともに陽性であろうと陰性であろうと,あるいは一部一致していなかろうと,そのとおりに間違いなく転載するのがその人の仕事である.
 その結果をもらった医師は判断に苦しんだ末に,疑問を差しはさむことがときにある.間違いと気違いとはどこにでもある,といって反応結果の違いを簡単に見逃してしまうことができないのが臨床検査結果なのである.梅毒ならば,STS反応の結果もTP反応の結果も必ず一致すると考えるのは間違いであるが,人情として同じ結果が出ていれぽ安心し,結果が違っていれば不安に感じるはずである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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