文献詳細
文献概要
異常値・異常反応の出た時・27
梅毒血清反応—STS反応とTP反応との違った時
著者: 小野田洋一1
所属機関: 1都立台東病院泌尿器科
ページ範囲:P.275 - P.279
文献購入ページに移動 STS室から出た結果とTP反応室から出た結果とをもらって,機械的にそれをまとめているのは事務系の仕事をしている人である.結果が双方ともに陽性であろうと陰性であろうと,あるいは一部一致していなかろうと,そのとおりに間違いなく転載するのがその人の仕事である.
その結果をもらった医師は判断に苦しんだ末に,疑問を差しはさむことがときにある.間違いと気違いとはどこにでもある,といって反応結果の違いを簡単に見逃してしまうことができないのが臨床検査結果なのである.梅毒ならば,STS反応の結果もTP反応の結果も必ず一致すると考えるのは間違いであるが,人情として同じ結果が出ていれぽ安心し,結果が違っていれば不安に感じるはずである.
その結果をもらった医師は判断に苦しんだ末に,疑問を差しはさむことがときにある.間違いと気違いとはどこにでもある,といって反応結果の違いを簡単に見逃してしまうことができないのが臨床検査結果なのである.梅毒ならば,STS反応の結果もTP反応の結果も必ず一致すると考えるのは間違いであるが,人情として同じ結果が出ていれぽ安心し,結果が違っていれば不安に感じるはずである.
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