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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査19巻4号

1975年04月発行

雑誌目次

カラフグラフ

r/bシステムによる腸内細菌科の簡易同定法

小栗 豊子

pp.346-347

 r/bシステムは4種の生培地から判定される14種の性状から,腸内細菌科を属(または種)に同定できる.図1左よりtube-No. 1〔PPA反応(PDA),乳糖の分解(LAC),ブドウ糖からのガス産生(GAS),硫化水素の産生(H2S),リジン脱炭酸(LDC)〕,tube-No. 2〔インドール反応(IND),オルニチン脱炭酸(ODC),運動性MOT)〕,tube-No. 3〔シモンズのクエン酸塩利用能(CIT),ラムノースの分解(RHA)〕tube-No. 4〔DNA(DNA),ラフィノース(RAF),ソルビット(SOL),アラビノース(ARA)の分解能〕の4種があり,No. 3,No. 4は目的に応じて使用する.本法は一定の白金耳を用い,分離培地上の孤立した1集落から1回釣菌するだけで,4種の培地への接種が可能である.なおインドール反応は写真では明らかでないが,付属の試薬により検出される.

 なお,r/bとはこの同定法の創案者,RollenderとBeckfordの頭文字をとったもの.

r/b tubeの使用法—カラーグラフ参照

小栗 豊子

pp.382-383

 r/bシステムは,特殊な試験管を用いて作成された4種の生培地の他にインドール試薬を備えている.各々の培地はその反応に適した環境条件(好気的または嫌気的)の下で判定されるので,指示薬の色調の変化を明確に読み取ることが可能である.

 本システムは腸内細菌科の簡易同定法として開発されたものであり,したがって被検菌株はチトクローム・オキシダーゼ試験が陰性のものを用いる.またtube No.1でブドウ糖を発酵しないものも腸内細菌科以外であるから除外する.tube No.4(Soranaseの培地)はEnterobacter-Serratia群の鑑別に必要であり,その他の腸内細菌科の同定はtube No.1(r/bR 1),tube No.2(r/bR 2),tube-No.3(Cit/Rham培地)の3種でよい.

技術解説

解剖介助の仕方

清水 一男 , 進藤 登

pp.349-358

 病理解剖が医学の中に占める位置は,他の臨床検査法,内視鏡などの進歩によって昔とだいぶ変わってきてはいるが,病変の広がり,臨床検査のデータの読みを確実にしたり,治療効果の判定,治療による病変の修飾のされ方,薬物の生体に与える影響や,一つの病気が全身にどのような関係をもつかは,どうしても病理解剖によって調べなければならない.その仕事の中で介助者は表にでない裏方ではあるが,その役日は重要である.病理解剖は通常執刀医と介助者で行われ,執刀者の指示で剖検は進められる.部検は病理医だけでは決してスムーズに進行しないし,また剖検の目的も達せられない.剖検の介助,臓器の固定,写真撮影などのように直接剖検業務に関係することから器具の補充整理,解剖室の管理,肉眼標本の作製,固定臓器の管理,顕微鏡標本の作製など管理運営まで介助者と呼ばれる人が行わなければならない.更に剖検内容によっては病理医に助言のできるぐらいの学識をもてるように,日頃の勉強も怠ることはできない.

 介助者の広範な業務内容全部にふれることはできないが,病理解剖に携わる介助者の,通常行われる仕事の内容について解説する.紙面の都合で総論的記載が大部分であるが,各論は最も苦労の多い脊髄の取り出し方のみ述べ,他は別の機会にゆずる.

インピーダンス・プレチスモグラフィー

吉良 枝郎 , 康 忠一 , 伊藤 阿耶雄

pp.359-363

インピーダンス・プレチスモグラフィーとは

 本法は,生体に貼布した電極を介して生体の呼吸・循環に関する情報を入手しようとする点では,従来より中央検査室,ベッドサイドで行われている心電図,筋電図,脳波の記録と同様にみえるが,原理的には全く異なる.後者は心臓・筋肉・大脳の生体電気現象により発生する起電力を測定し,その変化から生体の異常を検出しようとするものであるのに対し,本法は生体に貼布した電極を介して生体に無害な高周波の電流を定電流状態で印加して電圧の変化から,あるいは高周波の電圧を定電圧状態で印加して電流の変化から,式(1)に従いインピーダンス(Z)を測定し,呼吸・循環動態に関する情報を入手しようとするものである.

Z=E/I…(1)

 式中Eは電圧,Iは電流を示し,Zを抵抗Rに置き換えればE=I・Rの式からも明らかなように,直流のオームの法則である.

異常値・異常反応の出た時・付

異形リンパ球の形態

北見 翼 , 天木 一太

pp.364

総説

血清型

松本 秀雄

pp.365-369

 血液成分のうち,血漿タンパクにみられる遺伝支配をうける形質を血清型1)と呼ぶが,これはABO式,MNSs式,Rh式などの赤血球型や,PGM,AcP,6-PGDなどの血球酵素型と同じように多型現象を示すものである.その主なものを表示する(表1).

 表にみられるように,血清型の型判定法は原理的に大きく4つに分けられる.

症例を中心とした検査データ検討会・2

赤血球の大小不同,巨赤芽球をみる症例

後藤 清 , 尾崎 順子 , 岡田 賢二郎 , 桑島 実 , 土屋 俊夫

pp.370-375

 司会(桑島)今回の症例は54歳の男性で,昭和47年2月24日に入院し,2か月後軽快退院しています.いつものように各分担の討論者は,この検査結果の前提になる測定法上の問題点,次に検査成績から考えられる病態について発表してください.今回は血液検査を中心に話題をすすめていくことにします.

 それではまず血液検査所見についてお願いします.

異常値・異常反応の出た時・28

リンパ球系の異常

北見 翼 , 天木 一太

pp.376-380

 血液中において,好中球に次いで多数を占めるリンパ球は,簡単な形をしているが,一方形態学的変化が著しいのが特徴で,多形性の多い細胞であるといわれている.また好中球が種々の炎症に際し量的変化を来しやすいのに対し,リンパ球は数的には比較的恒常性をもつ細胞であることも知られている.最近リンパ球に関する研究がさかんに行われているが,これは主として免疫反応におけるリンパ球という観点についてである.リンパ球は,発生,分化の違いから,胸腺由来リンパ球(T細胞)と骨髄由来リンパ球(B細胞)のsubpopulationに分けられ,機能的には,前者は細胞性免疫に,後者は体液性免疫にそれぞれ関与している.ここではリンパ球の機能的異常にはふれないことにし,リンパ球増多や減少が見られた時,どのように考え,更に検査をすすめていくか,またリンパ球の形態異常(いわゆる異形リンパ球)に関し,その特徴,正常リンパ球との違い,出現する疾患,分類などについて説明することにする.

質疑応答

菌株の郵送について

T生 , 曽根田 正己

pp.381

 問 菌株の郵送は可能ですか.なにか規定があれば,お教えください.

研究

ラジオイムノアッセイによる血漿アルドステロン濃度測定法の二,三の改良

中牟田 澄子 , 隈本 健司 , 川崎 晃一 , 田中 謙次郎 , 尾前 照雄

pp.386-389

はじめに

 従来我々の教室では川崎1)が吉見2)の方法に準じてアルドステロン分泌量を測定していた.しかし臨床検査としては多量の3H-aldosteroneの静注を必要とすること,アルドステロンの精製に頻回の炉紙クロマトグラフィーを行う必要があるために労力および日数を要するなどの難点があった.BersonとYalow3)によって開発されたラジオイムノアッセイ法を応用して,Mayesら4,Bayardら5,6)が血漿アルドステロン濃度および分泌量の測定に成功し,更に最近,古山7),伊東ら8),福地ら9)などによって測定精度の改善あるいは手技の簡便化のための努力が払われつつある.我々もNIHの好意により,抗アルドステロン抗体(NIH,#088,100倍液)を入手し,若干の検討を加えた結果,従来の分泌量測定法よりも簡便で,かつ臨床検査に十分用いうることを確認したので報告する.

K-カンテンを用いた血清β-リポタンパクの比濁定量法—2.黄疸血清および溶血血清の測定成績

種村 邦子 , 佐々木 禎一

pp.390-392

はじめに

 K-カンテンを用いた血清β-リポタンパク(以下β-Lpと略記)の比濁定量法1,2)について,反応の至適条件などを臨床検査の立場から検討評価して第1報3に報告した.

 その結果,濁度の安定性,標準物質による試薬や使用測定機器のチェックが困難である点,また測定結果を△K-カンテン(吸光度の差)で表現する不便さなど,今後解決すべき二,三の課題も指摘できるが,簡易性,特異性,再現性などの諸点からみて適切な測定法であることを確認することができた.

切迫流産の予後判定—HCG判定量とE3

佐藤 仁 , 小菅 哲夫 , 長島 宏 , 中村 慎次 , 荒木 康久 , 堀口 玉枝 , 青柳 智恵子

pp.393-395

はじめに

 従来,妊娠反応のホルモン測定は生物学的測定法を用いてきたが今日では,ほとんど免疫学的測定に取ってかわり操作も簡単な免疫学的妊娠診断試薬の出現によって妊婦尿中のHCGの検出は非常に容易になった.妊娠初期のHCGの動態をみることにより切迫流産の予後判定も比較的明らかになってきた.一方,妊娠後期の妊婦尿中に高まってくるエストリオール(E3)の測定キット1)も既に開発され,臨床検査に供されている.E3測定の目的は大部分が予定日超過,後期における児の生存有無,胞状奇胎などをチェックするいわゆる妊娠後半の胎児一胎盤機能検査である.しかし妊娠4か月の時期で既にE3はこのキットにより検出される.ところで妊娠4か月の初期に児の心音はドプラーで100%検出されてくるわけではない.したがってHCG半定量とE3測定値を併用することでより効果的な切迫流産予後判定の補助診断となりうると考え,臨床検査上必要と思われる基礎的検討を行ったので報告する.

入院時における血中HBs抗原および抗体検査の必要性について

白井 美江子 , 堀 況子 , 中野 和子 , 嬉野 るみ子 , 佐藤 蓉子 , 瀬戸 幸子 , 塚田 理康 , 真弓 忠

pp.396-397

はじめに

 オーストラリア抗原(以下HBs抗原)とB型肝炎ウイルスとの関係はいわれてから久しいが,病院入院患者のHBs抗原・抗体陽性率と分布,それに伴う感染予防に関してはまだデータが少ないように思われる.

 今回,入院時におけるHBs抗原・抗体の保有率・陽性者の分布などについて調べたところ興味ある結果を得,入院時にHBs抗原およびHBs抗体検査を行うことが必要と考えられたので報告する.

当院職員の血中HBs抗原抗体の検査成績

堀 況子 , 白井 美江子 , 中野 和子 , 嬉野 るみ子 , 佐藤 蓉子 , 瀬戸 幸子 , 塚田 理康 , 真弓 忠

pp.398-399

はじめに

 従来,医療機関従事者に血清肝炎感染の機会が多いと言われていたが,HBs抗原・HBs抗体の検査が行われるようになって,その実態が一部明らかになりつつある.今回,虎の門病院の職員,一部につきHBs抗原・HBs抗体検査を行い,結果を集計したところ,二,三の注日すべき点があったので報告する.

私のくふう

恒温槽付き切片伸展器

武田 勇 , 川上 義太郎

pp.399

 病理標本作製時に,薄切片にした標本をスライドグラスに貼布するための"パラフィン水浴伸展器"と,そのスライドグラス上の水分を乾燥,伸展させる"パラフィン伸展器"は従来より別々には市販されている.私どもはこれら2つの伸展器を1つにした"恒温槽付き切片伸展器"を考案しこの数年間使用しており,大変便利であるので紹介する.

 本器は図のごとく全体が恒温槽(54〜55℃)となっており,内部にヒーターおよび温度調節器があり手前の隔壁により二室に分かれている.手前は湯槽で向う側には蓋があり,使用時にはその上に乾燥板をのせスライドグラスを並べる.

抗CRP血清と被検血清の混合法

六平 力男

pp.413

 C反応性タンパク試験は炎症または組織の壊死があると鋭敏に陽性反応を示し,その消長は病状の変化と平行するとされ,病状の経過観察に,予後の判定に,日常広く応用されている.

 最近の検査の種類の多岐ぶり,加えて検査量の増加はおびただしく,C反応性タンパク試験もその例外ではない.

検査ノート

乾熱処理による硬質ガラスピペット類の容量変化

飯森 糸子 , 北村 元仕

pp.400-401

 1mlおよび5mlのホールピペット,ならびに5mlのメスピペット(材質はすべて硬質1級)を180℃,10分間加熱処理を行ったが,30回の繰り返し加熱処理による容量変化は最大誤差として±0.15,±O.05および±0.2%にすぎず,一定傾向の変化は検出されなかった.この実験結果は,ガラス製容量容器は加熱してはいけないという従来の常識と異なり,感染予防などの実用上の理由によっては加熱処理ができることを示唆した.

新しいキットの紹介

酵素法による血清総コレステロールならびに遊離コレステロールの測定法に関する諸検討

入江 章子 , 舟木 正明 , 阪東 慶一

pp.402-405

はじめに

 血清総コレステロールならびに遊離コレステロールの測定は,肝実質障害,甲状腺代謝異常,胆道閉塞および種々の脂質代謝障害を検査する目的で,古くから広範に日常検査として実施されている,また測定方法も種々改良され,使用試薬についてもしばしば吟味されて,極めて簡易な操作でしかも優れた精度を持つ測定キットも幾多開発されてきた.しかしいずれの場合も,試薬としては強酸を使用しなくてはならず,更に試薬の混合条件が呈色の感度を左右するなどの欠陥が避けられない.

 最近,協和醗酵社より開発された"デタミナーTC","デタミナーFC"はエステル型および遊離型コレステロールにそれぞれ加水分解酵素ならびに酸化酵素を作用させて,コレステロールを特異的に分解し,生成した過酸化水素に呈色反応系を組み合わせて,コレステロールを酵素法により測定するというはなはだユニークな測定キットである.我々は今回協和醗酵よりこれらのコレステロール測定キットの提供を受けたので,本測定法の反応機構ならびに反応条件,更に実地日常検査への応用に関する厳密な基礎的検討を行ったところ,はなはだ興味ある実験成績を認めることができた.

新しい機器の紹介

気送管搬送の血液検体に及ぼす影響

新谷 和夫 , 菅沼 清

pp.406-408

はじめに

 国内の病院における中央検査室制度は戦後著しく発達したが,検体の運搬をいかに円滑にするかという問題が大きな艦路となっている.通常一定時間に検体を集めるとか,病室外来の看護婦によって屈けるなどの処置がとられてきたが,人力に頼るかぎり人手不足の現在,とても問題解決は期待できそうもない.殊に前者のような場合は至急検体の搬送に関して問題が絶えない.そこで機械力に頼るとすればベルトコンベアーと気送管の2つが考えられる.ベルトコンベアーは一部実用化され成果を上げているが立体的動きに弱い.気送管は立体的にも動けるという利点はあるが,搬送中のショックが大きく溶血を起こすので検体運搬には不適当1,2)とされてきた.ところがPragayら3)は新しい気送管システムを用いた実験で,主として生化学的検査項目について検討し,血液検体の気送管による搬送が可能になったことを報告した.事実新しい搬送システムを組み込んだ病院が稼動に入っているとのことで,これは今後の中央検査室制度の運営上有効な手段を提供するものとして注目されるところである.我々は最近機会を得て血液学的検査の観点から検討を加えたのでその結果を報告する.

自動染色機HISTO-TEKについて—その使用経験と検討

杉山 繁雄

pp.409-413

緒言

 近年,医学の諸分野におげる自動化の進展はコンビューターの導入をはじめ,誠に日覚ましく,医療の体系およびその内容に大きな変革を迫りつつある.殊に臨床検査部門における自動化の普及は顕著であり,今日,生化学や血液検査の領域では種々の自動測定が広く施行されている.病理検査部門では標本作成段階において,自動脱水包埋装置,自動染色装置,自動研磨機など自動化ないし機械化の開発が比較的早くから行われ,現在,自動染色装置にはかなり数多くの製品が紹介されている.しかし従来の自動染色装置はその染色性や操作性において,なお一考の余地があった.この度,米国Ames社製の自動染色機HISTO-TEKを使用する機会が得られ,種々検討した結果,染色性および操作性においても良好なる成果が得られたので,それらの概略について報告する.

霞が関だより・31

民間療法の扱いについて

K.M

pp.416

 わが国の医療は西洋医学を中心にしたものであり,その制度の仕組みはすべて医師の医学的な判断を中心としてできあがっている.これに対して,いわゆる民間療法が特に慢性の疾患に対して行われており,これを業として行って良いか否かの議論があり,厚生大臣の諮問機関である「あん摩,マッサージ,指圧,はり,きゅう,柔道整復等中央審議会」で議論されていたが,今回その答申が出されたので簡単にこの問題の経緯および答申について要約してみた.

 あんまやマッサージ師などは,法律によって公認された療法である,したがって,あんま,マッサージ,指圧,はり,きゅう,柔道整復を業とする人は免許制度がある.これに対して電気などを使って治療をする電気光線師,器具などを使うものあるいは温熱を利用したものなどの民間療法があり,これらに対しては免許制度はなく,これらの民間療法をどのように扱っていくかについて,厚生大臣は昭和39年11月30日に「あん摩,マッサージ,指圧,はり,きゅう,柔道整復等中央審議会」に対して諮問を行った.それ以来同審議会では10年間にわたって審議を行ってきた.その間に昭和45年7月にはそれまでの審議経過をとりまとめた報告書を厚生大臣に提出している.また昭和47年には「あん摩等法」の一部を改正して「医業類似行為の業務内容および業として行うことができるものの免許資格等について」厚生大臣は昭和49年末を目途として必要な措置を講じなければならないこととされていた.

昭和49年度第29回,30回 二級臨床病理技術士資格認定試験学科筆記試験

pp.417-425

問題

臨床化学

 1〕次の組み合わせが正の誤差をもたらすものには○,負の誤差をもたらすものについては×を解答欄に記入せよ.

日常検査の基礎技術

光学顕微鏡の操作法

藤野 健

pp.429-436

 顕微鏡は光学機器のうちでも最も精密なものの一つである.光学系はもとより機械部も精密に加工,組み立てそして調整されている.したがってその操作は,乱雑に行うことを絶対に避けるとともに,保守・保管についても十分に注意する必要がある.

 今日の臨床検査において不可欠な存在となっている顕微鏡を,自分自身の手足と同様に自由自在に操作できるようになるには,顕微鏡の各部の働きを十分理解し,正しい操作法を体得しておく必要がある.ここでは,臨床用として開発されたNikon-SBR-Ut型顕微鏡をモデルとして,最も一般的な観察法である透過明視野観察を中心とした光学顕微鏡の操作法と,顕微鏡の保守・保管について解説する.

検査と主要疾患・28

肺炎

鳴戸 弘 , 菅根 一男

pp.438-439

肺炎とは

 肺炎とは主として細菌,ウイルスなどの病原性微生物によって起こるか,あるいは嚥下などの異物吸引,放射線,化学薬品などの非感染因子によって起こる,肺の炎症性疾患をいう.

 本疾患は抗生物質普及以前においては,死亡率は高く,特に乳幼児の死亡の原因の第一にあげられていたが,現在ではその危険が去ったとはいえ,死亡順位の第9位(3.0%)を占めており,5歳以下の死因の第3位(10%),また70歳以上の老人においても第4位(6%)を示すように,乳幼児,老人における死因中で高い割合を占めており,抗生物質が普及した現在でもなおざりにできない疾患である.

検査機器のメカニズム・40

凍結乾燥用の真空ポンプ

小林 正和

pp.440-441

役割と能力の目安

 真空凍結乾燥に必要な真空度は,被乾燥試料の物性と乾燥目的(生菌保存,組織標本その他)から決まる.①一次乾燥(昇華)期に保持すべき凍結試料温の限界τfの平衡水蒸気圧Pfに対し,望ましい真空度はP1〜<Pf/3,少なくともP1<Pf.②二次乾燥(吸着水の離脱)期には,必要残水率Wの試料が許容最終品温τdで示す平衡水蒸気圧Pe(nw,τd)に対し,望ましい真空度はP2〜<Pe/3,少なくともP2<Pe.1/3とはあまりに乾燥に時間を延長しないための実用的目安である.1/10ならなお良い.

 排気系の役割は,①予備凍結済試料が融けない間に,速やかに乾燥庫内をPrまで,排気する初期排気,②昇華速度に見合って水蒸気を乾燥庫から排除しP1を保つ真空保持,③最終段階でP2に達する最終真空到達,以上の3つである.

検査室の用語事典

臨床化学検査

坂岸 良克

pp.443

25) Biuret;ビウレット

尿素の結晶を190℃に加熱すると生ずる化合物.ケト型はペプチド結合と似ているのでビウレット反応で呈色する.

病理学的検査

若狭 治毅

pp.444

29) Disuse-atrophy;無為萎縮

 臓器や組織,更にこれを構成する細胞が長期間活動しない状態を持続すると正常の機能が制限,またはなくなってくる.これを無為萎縮と呼び,作業肥大に対応する概念である.このような萎縮は,機械的に活動を制御したり,神経刺激のない状態,すなわち麻痺の際にも起こってくる.関節疾患や骨折の際,長期間ギプス包帯などで固定した場合の骨や筋肉の萎縮はその一例である.

臨床化学分析談話会より・20<北海道支部>

転換期にある北海道分析談話会の近況

佐々木 禎一

pp.445

 約10年前に発足し,途中から毎月実施することを原則とし,最近109回まで継続してきた「臨床化学分析談話会北海道支部」も,今いろいろな意味で転換期,反省期にあると考えられる.

 本部でもある関東支部と連繋をとり,年々補助金を給付してもらい,それを主財源として活動を行っている北海道支部であるため,従来からの財源の確立の問題はさておき,以前から次のような問題をかかえ続けてきた.すなわち,①アッピールするようなテーマと適切な演者の選択,②勉強する意欲のある人々に一人でも多く参加してもらうような努力,③テーマのレベルと臨床側,検査室側の要望の融合,などである.

Senior Course 生化学

—酵素の初速度測定—GOT,GPT Ⅰ

大場 操児

pp.446-447

 現在,臨床検査室で用いられている紫外部による血清トランスアミナーゼ測定法はKarmen法に準ずるものが多く,Henry,Amadorにより,更に検討され,基質濃度,温度条件などを改良し高単位まで測定することが可能になっている.

 Karmen法は酵素星に比例する反応の初速度で活性値を表すため,補酵素の不安定さ,純度と活性についての問題,測定波長選択の難しさ,光電比色法の正確度などの問題点,そして換算係数を用いて計算するわずらわしさがあるにもかかわらず,他の測定法の"物差し"となっている.

Senior Course 血液

—検査室からみた血液疾患の特徴—溶血性貧血

松原 高賢

pp.448-449

 溶血性貧血の定義は単純明快である.すなわち赤血球の崩壊の充進した状態,換言すれば赤血球寿命の短縮した状態をいう.

Senior Course 血清

—最新の免疫学的検査法—いわゆるM成分の抗体活性

冨永 喜久男

pp.450-451

 多発性骨髄腫やマクログロブリン血症などの,いわゆる"単クローン性免疫グロブリン異常症"でみられるM成分は,我々の体には本来は存在しないもの,異常な成分という意味で古くはParaproteinと呼ばれてきた.しかし,この"異常成分"と正常γグロブリンとが免疫化学的に関係があること,ペプチドマップで分析すると"異常タンパク"のペプチドが正常γグロブリンのペプチドの一部として存在することなどの知見と"クローン"という概念とを結びつけて,免疫グロブリン異常症を"単クローン性","多クローン性"とに分ける今日の見方が生まれてきた.

 Paraproteinと呼ばれていたころは当然のことながらこれらM成分には抗体活性が認められないとされていたが,M成分についての今日的な考え方—正常において多数存在するクローンの一つから生じたもの—からすると,M成分が何かの抗原に対する抗体活性を有していても少しも不思議ではない.事実,1957年,最初の例がFudenbergらにより報告されて以来,かなりのM成分が抗体活匪を示したと報告されている.これらのM成分は,抗体の機能や抗体のSite (抗原との結合部)の研究,あるいは良性ないし悪性単クローン性免疫グロブリン異常症の発生病理という点で興味深く重要な問題を提供している.

Senior Course 細菌

—病原性球菌の分離,同定—黄色ブドウ球菌—分離から同定,型別まで—I

近藤 勇 , 町田 勝彦

pp.452-453

 スルファ剤からペニシリンへと相つぐ化学療法剤の開発によって,一挙に片付くかに思われたブドウ球菌感染症は,耐性菌の出現によって再び臨床医界の難問題の一つとして舞いもどってきた感がある.否,むしろ以前にも増してやっかいな疾患として臨床医を悩ましつつあるといっても過言ではあるまい.このような現状のもとでブドウ球菌(以下ブ菌)の分離,同定,型別の問題を臨床検査の側から,もう一度原点に立ちもどって吟味してみることは決してむだではあるまいと思われる.

Senior Course 病理

—新しい病理組織標本の作り方—組織処理 Ⅱ—パラフィン包埋法

平山 章

pp.454-455

 前回の組織の脱水脱脂,透徹と今回のパラフィン包埋は組織に一定の硬度をできるだけむらなく与えることによってその組織から数μの薄い切片を作るための準備として行われる操作であって,脱水脱脂,透徹が完全に行われていれば透徹剤を仲介として組織内にパラフィンが浸透して組織に均質な硬度を与えることができるようになる.

 また,一般に使われている包埋用基材としては親水性・水溶性のもの(ゼラチン,カーボワックス)と非親水性・非水溶性のもの(パラフィン,セロイジン)があるが,今日では組織処理技術が進んだため大部分は組織処理とパラフィン包埋を行うことで間にあい,特殊な目的の場合にだけセロイジン・パラフィン包埋やゼラチン包埋,カーボワックス包埋,合成樹脂包埋法などが用いられるにすぎない.したがって,ここでは主にパラフィン包埋法について述べる.

Senior Course 生理

負荷心音図試験

坂本 二哉

pp.456-457

 心音図に負荷試験が行われたのは非常に古いことであるが,日常的にルーチンの方法として行われ始めたのはこの十数年のことである.この方法はちょうど心電図のMaster階段試験などと同じように,一定の負荷をかけることにより,心音・心雑音の反応態度を見,それによって診断に役立たせ,殊に鑑別診断上有用な所見を引き出そうとするものである.

Senior Course 一般検査

髄液

大澤 真木子 , 福山 幸夫

pp.458-459

外観

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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