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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査19巻5号

1975年05月発行

雑誌目次

カラーグラフ

嫌気性菌の鏡検所見

鈴木 祥一郎 , 上野 一恵

pp.464-465

 嫌気性菌も近頃は割合多くの病院で検査されるようになったことは,誠に喜ばしい.嫌気性菌に限らないが,主要な菌種をよく目に慣らしておくことが細菌検査には重要である.この8枚の写真だけではとても不足であるが若干のお役に立つであろう.培養法が重要であるが,私どもはSteel Wool法を好んでいる.以下の写真はGAM平板培地に塗抹24時間37℃培養である.ただし破傷風菌は48時間である.中村功先生は手指の創から塗抹染色し,芽胞の位置から破傷風を早期診断したご経験がある.以下のC.limosumは私どもの経験した足のガス壊疽であるが,組織の塗抹では芽胞は発見できなかった.Bacteroides, Peptococcusが臨床材料からは分離されることが多い.Bacteroidesの中ではB.fragilisが最も多く,数種の亜種がある.嫌気性(偏性!)杆菌でグラム陰性であったら60%ぐらいの確率でB.fragilisとしてよい.多忙な検査室ではそのくらいで満足すべきであろうが,せめてグラム染色を十分鏡検し,多形性の有無を見ておくとFusobacterium (昔のSPhaerophorus)を発見するチャンスがあろう.グラム陽性の嫌気性球菌は最近のBergey第8版で大きく分類が変わったから勉強せねばならない.

技術解説

動脈血ガス分析法機器分析法

毛利 昌史 , 矢内 千鶴子 , 小川 桂子 , 四元 智恵子

pp.467-475

 動脈血ガス分析は,心肺疾患のなならず,屯症患者の診断・治療にはどうしても必要な検査である.

 検体は動脈血(嫌気的に採血し,ヘパリンを添加)であるが,場合によっては耳朶採血による毛細管血液の使用も可能である.

見る顕微鏡

高橋 昭三

pp.476-477

 顕微鏡は小さな穴である接眼レンズからのぞくものである,という概念が,世界をおおっている.この方法は,比較的少ない光量を用いて明るい像を観察できる利点はあるが,種々の短所をもっている.第一に,1人で観察しなければならず,2人以上で観察することができない.色調の点から,比較的明るい視野を見るため,まわりと違う明るさに眼が順応しなければならないので,観察しながら記録する作業を続けると,眼がつかれやすい.ピントを合わせるのに熟練がかなり要求され,これを1人で体得しなければならない.この最後の条項は特に重要であり,これが形態学の観察法の難しさの一つになっている.小さい穴に眼を近づけて観察する手段の代わりに,像を平面に結ばせて観察することができれば,ここにあげた短所はほぼ解決するであろう。従来の装置では投影顕微鏡があるが,暗室を必要とすること,強い光を用いねばならないため,標本をいためるおそれがあることなどから,日常の検査には使えない.観察用顕微鏡装置で,のぞかないで,見ることのできる装置の実用化が望まれるが,通常の顕微鏡による像に近い精度が要求されるとなるとかなりの難しさがある.

自動血液塗抹装置—HEMAPREP

小島 秀夫 , 渡辺 秀子 , 深沢 広子 , 山田 真理子

pp.478-482

 近年,臨床検査法の進歩の結果,多数の検体を短時間に処理できる自動化が進み,血液検査部門においても自動血球計算器をはじめ各種の自動機器が活用されている.しかし,血液塗抹標本の作製はいまだ用手法のみで行われている.最近,アメリカで開発され1974年よりGeometric DataCorporationから市販されたHEMAPREPを使用する機会を得たのでこれについて紹介する.

総説

尿酸の検査

紺野 邦夫

pp.483-487

 尿酸(uric acid)はプリン体(核酸成分)の主なる終末産物で,体外からは食事中のプリン体,体内では核タンパクの分解産物から由来する.食事中の核タンパクの量の多寡により血中尿酸の量も増減する.また尿酸は腎糸球を経て原尿として排泄され,細尿管から90〜95%が再吸収されるため,腎機能とも密接な関係にある.したがって血中の尿酸量はプリン体の異常代謝,核タンパクの崩壊などの経過を反映し,痛風多発性骨髄腫,腎機能障害などの場合は異常に高い値を示すため診断に極めて有用である.その他,子}商,白血病,赤血球増多症,妊娠中毒,腸閉塞,鉛中毒などの場合にもその増加が認められる.また,悪性貧血や急性麻色肝萎縮の場合は減少が認められるなどこれらの疾患の診断の手がかりに大いに役立つ.

座談会

尿酸の測定

紺野 邦夫 , 中山 年正 , 大沢 進 , 松村 義寛

pp.488-494

 尿酸は現在大いに注目されている物質で,しかも定量法には,いろいろと多くの方法があるが,やはり実際の検査室に即したもの──迅速,正確,簡便,大量処理が可能な測定法──が標準化につながるものと考えられるが,現実に種々の妨害物質など,標準化しにくい物質であり,これからもっと研究されていくものと思う.今回は自動化を含めその方向を見出すべく話し合っていただいた.

異常値・異常反応の出た時・29

クレアチニン・クリアランスの異常

杉野 信博 , 清水 美津子 , 三輪 東一郎

pp.495-498

 腎クリアランスの概念は1917年にAddis, T.により導入され,今日,腎の生理学的,臨床的機能を評価するうえで極めて有用なものである.すなわち腎障害の程度・病期・重症度・予後の判定に重要な役割を果たしている.ある物質のクリアランス値とは,毎分その物質が除去されるに必要な血漿量で表される.腎から排泄される物質はまず糸球体で炉過される.すなわち糸球体濾過値(GFR)は,ある物質が腎で処理される機構を知るために役立ち,かつ病的状態での腎機能障害の程度の評価のうえにも価値がある。GFRを正確に知るには,糸球体を自由に通過し,尿細管から排泄も再吸収もされない物質を用いることが必要であり(表1),イヌリンがこの目的に最も良く適しているが,測定上,操作上の複雑さより,今日では内因性クレアチニン・クリアランスが臨床的に広く用いられている.しかし,イヌリンのような理想的な物質とは異なり問題となる点もあるので,まずクレアチニン・クリアランスに影響する因子について考える.次いでクレアチン・クリアランスの異常な結果を見た場合の病態を説明するが,臨床的には上昇することはなく,あってもごく軽度であるので,実際には低値が問題となる.

臨床化学分析談話会より・21<北海道支部>

境界領域(化学・血清)の研究も活発—ニセコの冬季セミナー

佐々木 禎一

pp.499

 臨床化学分析談話会の各支部では,それぞれの特殊事情があるものと思うが,とにかく恒例的に談話会を実施している点,高く評価できるものである.その中でも,昨年夏の蓼科高原での泊り込みのセミナーは,極めてユニークなかつ有意義な集まりであったといえよう.今回の冬季セミナーが実現したのは,夏季セミナーの成功を基盤に"冬,北海道でセミナーをしては"という話がもちあがったためである.

 そのため北海道支部では,地元として,開催に協力できるスタッフ,時期の選定,会場の確保,参加予想人員,予算案などについて検討を重ねた結果,それをお引き受けすることになった.幸いにも地元の臨床病理学会北海道支部,北海道衛生検査技師会の後援を得ることができ,その旨11月の日本臨床病理学会総会の折に関係者にアナウンスしたのである.

中検へ一言・中検から一言

臨床化学検査の進歩と臨床医の反省,他

伊東 亨

pp.500-501

1.自動分析装置の発展とその問題点

 ディスクリート系のオートアナライザーとして最大のチャンネル数と処理能力をもつスウェーデンAGA社のAutochemistは,25種目の血清成分を135検体定量処理(1時間)し,分析総数として1時間3,200,1日に2万件以上分析する.昭和47年日本にも輸入され分析業務が行われ,筆者も数回にわたり分析依頼した経験がある.結果の精度,迅速度において優れている,数時間後には異常高・低値がテレタイプで打ち出され成績票がもどってくるので,一定集団の健康管理および健康時の測定値の予知から,わずかな変動をも知って疾病の早期診断に供する有利性がある.しかし精度の高いことから混濁血清,溶血血清による異常値も無視できず,血糖値,電解質値,脂質値に与える影響が著しい.したがって多数例の処理が主眼であるオートアナライザーでは,血清の採取(時間),分離保存,輸送についてかなりの慎重を期すことが望まれる.一方筆者らの大学付属病院中検でも,数年来12チャンネルの自動分析装置SMA 12/60が導入され,12種の化学成分の測定を同時に行い,省力化に一役かっている,参考に12項目をあげるとSGOT, SGPT,LDH, AL-P,総ビリルビン,総コレステロール,無機リン,カルシウム,クレアチニン,尿酸,BUN,総タンパクとなり,採血量4mlである.

臨床検査の問題点・72

血清学的検査におけるpHの調整の意義

原 一郎 , 鈴田 達男 , 笠原 和恵

pp.502-508

血清検査におけるpHは,現在それほど大きな問題とはされず,常に気を配ってきたとはいえないもののようである.しかし実際にはpHによって,いろいろの反応が大きく変わり,検査データに影響が出てくる可能性も大いにある.pHというものをここでもう一度みなおしてみよう.(写真はガラス電極pHメーター)

研究

Single Radial Diffusionによる血清補体価のスクリーニング法

高槻 景子 , 伊藤 忠一

pp.510-512

はじめに

 血清の補体ないしは補体成分の測定は,生体内における免疫学的病変の解析に極めて有効な手段の一つと考えられている.現在,血清補体価の測定法としては,もっぱらMayerの50%溶血法1)が普及しているが,本方法は手技が繁雑なため,多数の検体を同時に処理するには,はなはだ不便であるという欠点がある.すなわち1検体につぎ最低4通りの希釈が必要であること,温度の影響を避けるため氷水中で手早く行わなければならないこと,比色とそれに次いで計算する必要があることなどである.

 MilgromとMiller2)は補体の溶血活性をみる方法として,感作ヒツジ赤血球を混合したカンテン板を用いたsingle radial diffusion法を報告した.この方法はその後,血清中に存在する免疫溶血反応を阻害する抗体の検索3)や非免疫学的溶血現象に関与する因子の研究4)などに用いられてきた.著者らは,このたび血清補体価を簡便な方法で測定する方法がないかと考え,MilgromとMiller2)によって発表された方法について検討を加えた.すなわち,感作ヒツジ赤血球カンテン板を作製し,試料孔をあけて血清を満たし,一定時間反応させ,周囲に形成された溶血輪の直径を測ることにより補体価の定量を試みた.

ゲラチンスライドはり付け法による膠細胞の鍍銀法

鈴木 裕

pp.513-515

はじめに

 ホルマリンなど水溶性の固定液で固定した組織をガム・サッカロース液に入れてなじませ,クリオスタットで巻き込み防止板(Antiroll plate)を使用して薄切した切片を,遊離切片とすることなく,このまま直接ゲラチンスライドにはり付けて,凍結切片を使用する各種の染色法を,ちょうどパラフィン切片と同じようにスライドグラスにはったまま取り扱えるようにした.いわゆる"ゲラチンスライドはり付け法"については既に紹介したが,今回は神経膠細胞の鍍銀法に本法を応用した結果について報告する.

クリオスタットによる新鮮凍結切片の各種特殊染色について

鈴木 祐鳳 , 柳川 弘 , 中野 寿子 , 大島 一洋 , 赤木 郷

pp.516-520

はじめに

 凍結切片による術中の迅速診断は,短時間に正確な診断を,臨床医に報告する関係上,良い標本を作ることが第一条件である1).クリオスタットは,従来のザルトリウス型ミクロトーム法に比べ,標本作製に熟練を要せず,短時間に美麗な標本が作れるため,術中,および試験切除材料の迅速診断に広く利用されている2,3).また,Ibanezら4),Klionskyら5),およびNunnallyら6)は,これを剖検材料にも応用し,その成果を報告している.そこで我々は手術材料および剖検材料より,クリオスタットによる新鮮凍結切片(以下凍結標本と略)を作り,これに日常検査室で多用されている特殊染色を施し,パラフィン切片標本(以下普通標本と略)との比較検討を行った.その結果,凍結標本でも普通標本とほとんど変わらない組織像と染色性が得られ,試験切除材料および手術材料の迅速診断の目的に,十分利用できることを認めたのでその成績を報告する.

胎盤性LAPの諸性質—基質および緩衝液の差による他臓器LAPとの判定について

竹下 栄子 , 菅野 剛史 , 佐々木 章子

pp.521-523

緒言

 血清中Leucine aminopeptidase (LAP)についてはGoldbergら1)が膵胆道系疾患での上昇に注目して以来Al-Pとともに肝外,肝内の胆汁停滞などの判別に用いられてきた.

 一方,このLAPの測定法については,Leucineamide(LA)を基質とする方法2),L-leucyl-β-naphthylamide(LβNA)を基質とする方法1),L-leucyl-p-nitroanilide(LPNA)を基質とする方法3)などが報告されている.そしてLβNAを基質とする方法がone point assayとして最もよく普及しているが,初速度解析を行う測定法としては生成物のβ-naphthylamineのモル吸光係数が小さく日常分析には多少難点がある4).またLPNAを用いる方法は生成物p-nitroanilideのモル吸光係数も大きく,初速度解析には現在では最も望ましく,その点から利用される頻度が増加している.しかし,LAPのような血清中での多様性を示す酵素は奥田ら2)の報告するごとく,由来臓器またはその多様性によって基質に対する態度が異なるので臨床評価上はこの点を十分に考慮する必要がある.

検査ノート

Fonio法とThrombo Counter法による血小板数測定値

相賀 静子

pp.524-525

 近年,血液検査室でも各検査について自動化が進み,血小板数測定も自動機械に切りかえられる所が多くなった.私どもの検査室でも間接法(Fonio法),直接法(Rees-Ecker法)をThrombo Counter法による算定に切りかえてから約半年を過ぎた.それで検査件数が半年間に昨年1年間の血小板検査件数とほぼ同数になったのを機会に全測定値の統計的観察を行ってみた.目的は正常範囲を検討することであるが,対照に多数正常人を集めることはなかなかむずかしいため,外来,入院患者症例を集団として扱ったわけである.

新しいキットの紹介

Rantz-Randall法によるASO価とLatex-ASL試薬によるスライド凝集法の使用経験

浜田 昇次 , 土屋 彦治 , 矢島 俊介 , 荒木 博 , 池田 栄

pp.526-529

はじめに

 溶血性レンサ球菌感染症およびその続発症の診断またはこれらとの類似疾患の鑑別上,抗ストレプトリジン(以下ASO)価の測定は欠くことのできない検査で,日常広く実施されている.その方法としてはストレプトリジン(以下SO)の持つ生物学的酵素活性による溶血反応阻止を応用した,Rantz-Randall (以下R-R)法が主流であり,通常,Todd単位(以下U)でその数値を表現している.

 現在,最も多く実施されている本法も操作上かなり繁雑なこと,血清不活化の問題,使用血球の種類,新鮮血液の入手困難,SO標準物質の力価の問題などと,理論的にはASOが19S抗体あるいは7S抗体のうち,どちらに主体性を示すのか,溶血阻止反応をめやすとするR-R法は19Sを完全にチエックできるのかどうかなど,かなり検討を必要とする要素を多分に含んでいる.

ガッスリーテストによる代謝異常症のスクリーニング成績とその問題点

北川 照男 , 小島 和彦 , 佐藤 憲司 , 西谷 修 , 広木 文子 , 野沢 延江

pp.530-535

はじめに

 1953年にBickel1)が低フェニールアラニン食餌によるフェニールケトン尿症の治療を初めて試みて以来,多くの研究者によって食餌の組成,治療開始の時期,投与方法および効果が検討されてきた.そして,早期に診断し,早期に治療を開始するほど予後が良いことが明らかにされて,新生児期に正しく診断できるマス・スクリーニング法が要求されるようになった.

 尿中のフェニールピルビン酸を検出するための試験紙によるフェニールケトン尿症(PKU)のスクリーニングは,既にわが国でも10年以上の歴史があるが,この方法で正常と診断されていたにもかかわらず,後になってPKUと分かった症例が相次いで報告されている2,3).尿検査で異常がないと診断されていた患者は,毛髪が赤く,言語や運動の発達が遅れていても,PKUとは気付かれなかったようである.

免疫拡散板による血清α1-酸性,α2-HS-,β2-グリコプロテイン測定法の検討

宮谷 勝明 , 高畑 譲二 , 福井 巌 , 金田 吉郎

pp.536-538

緒言

 グリコプロテインとはMeyer1)の分類に従うと,タンパクと糖との結合が強固で,その反応が主としてタンパクとしての性格を優先するものと定義され,糖質含有量の多少に応じて,更にGlycoidとMucoidとに分けられている.

 Mucoidに属するものにはα1-酸性グリコプロテイン(以下α1-酸性グと略記),α2-HS-グリコプロテイン(以下α2-HS-グと略記)およびβ2-グリコプロテインI(以下β2-グIと略記)などがあげられるが,著者らはFaheyら2)によって完成された一元平板免疫拡散板であるBehringwerkeのα1-酸性グ,α2-HS-グ,β2-グIを用いて行う場合の測定条件について検討を加えるとともに,あわせてこれら3種の免疫拡散板を用いて,健常人男女(男子30例,女子30例計60例)の値をも測定したので,その成績について報告する.

質疑応答

血液像のリンパ球集団について

O生 , 北見 翼

pp.539

問静脈血の白血球像分類中にリンパ球(9〜14個)の集団を認めました.人工的なものではないように思われますし,細胞は成熱しており病的なものでもないと思います.(その時の白血球像:白血球数7,100,St 4, Seg52,Eo 6, Ba 0.5, Mo 4.5, Ly 33)

 流血中にリンパ球の集団が現れることがあるのでしょうか.また,リソパ球の集団が認められる場合,どのような症状が考えられるのか,お教えください.

日常検査の基礎技術

位相差顕微鏡の操作

塩 育

pp.543-550

我々人間の眼は明暗の差や色調の差を識別することはできるが,生細胞や活動中の微生物の微細構造は無色透明であるので,このままでは極めて観察が困難である,そこで染色する方法も考えられるが,対象物の死滅,微細構造の変形変質は避けられない.

1935年,オランダのF.Zernikeによって発明された位相差顕微鏡は前述の問題を見事に解決したもので,透明な対象物における光路差(屈折率と厚さの積の差)を明暗の差に変えて,肉眼で識別できるようにし、,染色することなく生体のまま観察できるようにした顕微鏡である.

今日においては,この位相差検鏡法は血液検査,血小板の測定,染色体,尿の沈渣,微生物の検査など,臨床検査における応用範囲1)も広く普及しているが,存外,正しい使い方は認識されていない.そこで位相差顕微鏡の正しい使い方について述べる.

検査と主要疾患・29

マラリア

海老沢 功

pp.552-553

 マラリアの診断は,マラリアを疑って標本を見ることと,pH 7.2のリン酸緩衝液で血液を染めることの2つを実行すれば容易である.マラリアのため発熱のある患者であれば必ずしも濃塗標本を必要としない.濃塗標本ではマラリア原虫がいることは分かっても,種の診断がつけにくいことがある.薄層標本で,白血球を200個数えるぐらい視野を動かしてゆけば熱のある患者なら必ずマラリア原虫は見つかる.その間にマラリア原虫が見つからなければその熱はマラリア以外のものと考えてよい.ヒトのマラリア原虫には次の4種類があるがその発育段階によって所見が異なるので代表的なものを図示する.

検査機器のメカニズム・41

心臓ペースメーカー

堀 原一

pp.554-555

心臓の電気刺激

 心臓は自発的に洞房結節が興奮し,それが心房,房室結節,His束,左右両脚,Purkinje線維という刺激伝導系(図1)に伝わり,心房—心室全体の収縮を起こすことにより,ポンプ作用を営んでいる.つまり,洞房結節が自然に備わったペースメーカーとなっているわけで,正常ならば生体の必要な心拍出量がまかなえるだけの心拍数を保っている.

 この刺激伝導系の興奮・伝導障害を心臓プロックというが,そのなかでも洞房および房室間のブロックが徐脈を来すブロックとして,臨床的に重要である.徐脈は心拍出量の不足を来して,失神を主徴とするAdams-Stokes症候群を起こしたり,頻脈をはじめ重症不整脈の原因となる.

検査室の用語事典

臨床化学検査

坂岸 良克

pp.557

34) Cholesterol oxidase;コレステロール・オキシダーゼ

 コレステロールの酸化酵素で細菌に存在する.至適pHは7.0で,次のように△4—コレステノンと過酸化水素を生成する.ペルオキシダーゼでH2O2を分解し,4—アミノアンチピリン・フェノール系かHantzsch反応と組み合わせると,遊離型コレステロールあるいは水解後のコレステロールが定量できる.

病理学的検査

若狭 治毅

pp.558

38) Feulgen's reaction;フォイルゲン反応

 核酸を弱酸で長く煮沸すると,DNAはRNAより速やかに水解されて,ヌクレオチツドに分解し,更にプリン塩基を遊離する.DNAからグアニンとアデニンを除いた物質はSchiff試薬(塩基性フクシンを過剰の亜硫酸と混合して脱色させたもの)によってアルデヒド特有の呈色反応を呈する.これを応用してDNAの定性が可能である.

わが国における血球計算自動化のあけぼの—物理学を学んだ医師の思い出

松枝 張

pp.559

 光電比色計を利用して血球計算を行うことを初めて思いついたのは,昭和23年であった,当時フィルターすら高価で入手できなかった時代である.いろいろと試行錯誤の末に,血球計算のための比色には,赤色光の近赤外線が有効であるという結果を得たのが昭和26年ごろである.そこで,ある工学部の教授のもとで分光光度計や光光電比色計を自分で組み立てた.大げさに言うと食事にも困るそのころであったから,光電比色計など容易に入手できなかったし,また工学部の習慣として,すべての機械は自分で組み立て自分で修理せねばならなかった.正確なフィルターの入手が困難なので,結局は各種の濃度食塩水中の赤血球の形態とその吸光率を追って行ったが,これがはからずもanti-sphering factorやsurfacephenomenの発見につながったのである.貧乏も皮肉なことに研究を助成する要素かも知れない.キューベットなども,そのころは安定性のある装置を望めなかったので,固定密封型とし,大漏斗と大注射器を使って資料を出し入れした.この方法と光源にバッテリーを使うことなどによって正確な光電比色計を製作しえた.もっとも,装置そのものは巨大化せざるを得ない.計測器にガルバノメーターを使うからである.

 赤血球は,2.5%前後の食塩水中でsphericとなり光のdeflection (屈折)やreflection (反射)を起こす.

Senior Course 生化学

—酵素の初速度測定—GOT,GPT Ⅱ

大場 操児

pp.560-561

1.同一型式の測定機器のバラツキについて

 第5回自動化研究会のサーベイ結果によると,SMAを用いて測定したGOTの測定法による測定結果のくい違いは,Babson法(可視部法)のCVは4〜5%であるがUV法のCVは20〜40%と報告されている.自動化機器による測定は残念ながらオペレーターにより測定値がバラつく点は認めざるを得ない.

 UV法による測定はNADH2またはNADの分子収光係数より測定値を算出するため,測定機器,測定法,オペレーターの熟練度などによる測定値のズレと考えられよう.

Senior Course 血液

—検査室からみた血液疾患の特徴—多血症

松原 高賢

pp.562-563

 赤血球の増加した状態を多血症という.ヘモグラムを読むに当たり,貧血に対する関心が強いあまりに多血症はうっかり見逃しがちである.赤血球数男600万,女550万,Hb男189,女179あったら"おかしいな"と思わなければならない.

 多血症は一つの症状であって,いろいろの原因で発生する.それに従って検査すべき項目および検査成績は当然異なってくる.多血症は相対的と絶対的とに大別される(表).

Senior Course 血清

—最新の免疫学的検査法—血漿タンパク研究の進歩

冨永 喜久男

pp.564-565

 血漿タンパクの分析は種々の病態の理解に非常に有用で(例えそれだけで診断がつくという場合は少ないにしても)あるので古くから種々の分析法が工夫されてきている.血漿タンパクの臨床的分析法としては何よりも電気泳動法および定量法が中心となるが,この2法の進歩によりもたらされた最近の大きな収穫として,血漿タンパクの遺伝的欠乏とそれに伴う病態および血漿タンパクの遺伝的多様性をあげることができる.本稿ではこれら分析法の進歩と,得られた知見について概説したい.

Senior Course 細菌

—病原性球菌の分離,同定—黄色ブドウ球菌—分離から同定,型別まで—Ⅱ

近藤 勇 , 町田 勝彦

pp.566-567

 BergeyのDeterminative Bacteriologyの新版によれば次のような分類表が採用されている.

Family Micrococcaceae

Senior Course 病理

—新しい病理組織標本の作り方—ミクロトーム刀について

平山 章

pp.568-569

 良い薄切切片を作れるようになるためには深い経験と使用する器具についての正確な知識と理解がなければならない.また,標本作製に当たっては何といっても熟練が大切であるが,一つ一つの操作はていねいに,確実に行うように訓練することが大切である.もし最初にいい加減に操作する癖をつけてしまうと,いつになっても満足な標本が作れないばかりか,標本の作り直しをしなければならないことが多くなり,結果として標本作製に多大の時間を浪費することになってしまう.熟練した優秀な技師は早い時間にきれいな標本を作製することができるが,これはスピードを目的として行っているのではなく,目的にかなった操作を確実に合理的に行う結果に過ぎないことをよく知っておくことが大切である.

Senior Course 生理

左右別肺機能検査

仲田 祐

pp.570-571

 内科的療法によって治癒せしめえない各種肺疾患に対し,外科的療法が行われるわけであるが,手術自身の問題はほとんど解決され,術後における心肺不全だけが今日残された問題である.特に近年高齢者の肺癌患者が激増してきた,肺機能が非常に低下している患者に術前各種の心肺機能検査を行って,肺機能を正しく評価し,手術侵襲に十分耐えうるだけの心肺予備力を持っているか,また手術後残された心肺機能をもって正常ないしそれに近い社会活動を営みうるかということを検討しつつ手術の適応を決定することがすこぶる重要である.

 特に肺手術の直後期においては対側肺だけで全呼吸機能を代償維持していかなければならないので,対側肺機能が十分に代償性があることを確かめておいて手術しなければならない.このため左右別肺機能検査法が生まれた.

Senior Course My Planning

—なぜ卒後教育は必要か—検査室は工場,実験室,研究室

平沢 太郎

pp.572-573

 臨床検査技師の新人には,まず"これからは独立して責任を持って患者のために毎日の仕事をするのだ"という医療従事者としての自覚を持つことが大前提だと思う.素直に言ってこの自覚が足りないと生涯の仕事として臨床検査を続けることは難しい.技師が中途で挫折し職業を変えることがときにみられるが,これには急速な医学技術の進歩に,技術的について行けない場合もあるが,本人の医療従事者としての責任感と自覚の不足が原因である場合もあると考えられる.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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今月の特集2 臨床検査とIoT

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増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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