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新しいキットの紹介
Feキット-S(直接法)による血清鉄測定の検討
著者: 成川幸子1 吉野二男1
所属機関: 1神奈川県立衛生短期大学
ページ範囲:P.649 - P.651
文献購入ページに移動はじめに
血清鉄は,トランスフェリンと結合した鉄をFe3+として遊離させ,更に還元されたFe2+を比色定量する方法が現在最も一般的に行われ,その発色剤としてバソフェナントロリンスルホン酸塩を用いたものが,国際標準法として制定されている.
今回,除タンパク操作を必要としない迅速で簡便な測定を目的とした新しい発色剤3-(2-pyridyl)-5,6-diphenyl(1,2,4-Triazine)(Ferrozine)を使用した直接定量法のFeキット-Sを入手する機会を得たのでその規定の操作に従い基礎的性状,測定上での種々の点について検討し,有用性に富んだ結果が得られたので報告する.
血清鉄は,トランスフェリンと結合した鉄をFe3+として遊離させ,更に還元されたFe2+を比色定量する方法が現在最も一般的に行われ,その発色剤としてバソフェナントロリンスルホン酸塩を用いたものが,国際標準法として制定されている.
今回,除タンパク操作を必要としない迅速で簡便な測定を目的とした新しい発色剤3-(2-pyridyl)-5,6-diphenyl(1,2,4-Triazine)(Ferrozine)を使用した直接定量法のFeキット-Sを入手する機会を得たのでその規定の操作に従い基礎的性状,測定上での種々の点について検討し,有用性に富んだ結果が得られたので報告する.
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