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研究
細胞診にて子宮頸部ヘルペスウイルス感染症と考えられる1例
著者: 岩信造1 飯島陽子1 斉藤雅子1 西浦治彦2 那須健治2
所属機関: 1阪大微生物病研究会臨床検査部 2大阪大学微生物病研究所婦人科
ページ範囲:P.737 - P.738
文献購入ページに移動細胞診は日常簡便,迅速かつ一般的な診断方法として産婦人科領域において最も広く用いられているが,子宮癌のスクリーニングはもちろん,ホルモン環境や,性器の感染症の検索にも用いられている.特にウイルス感染の早期発見には細胞診に頼らざるを得ず,中でも陰部単純疱疹ウイルス(HSV)は妊産婦や胎児新生児に及ぼす影響も大きく,また最近では,HSVと子宮頸癌発生との密接な関係が論ぜられているのでより重要である.
HSVによる外陰炎,膣炎はSlavin and Gavett (1946)をはじめとして,欧米では多くの研究者によって報告され,詳細な細胞所見が記載されている.
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