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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻7号

1975年07月発行

文献概要

研究

オートアナライザーSMA12/60およびジェムサック高速分析装置による自動分析法—酵素による血清総コレステロール定量法の検討(Ⅱ)

著者: 宮原洋一1 中村美好1 安田美知子1

所属機関: 1鳥取大病院検査部生化学

ページ範囲:P.739 - P.742

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 酵素によって血清総コレステロールを直接比色定量するキット試薬「デタミナーTC」を使用して,オートアナライザーSMA12/60およびジェムサック高速分析装置による自動化について検討したところ,用手法より試薬消費が少なく経済的で,高精度の自動分析法を考案し,次のような結果を得た.
(1) SMA12/60法の試薬消費量は1件当たり1.2mlで,測定前の洗浄ロスを考慮しても用手法より経済的であった.
(2)ジェムサック高速分析装置による反応速度分析は不可能であったが,0.7mlの試薬で15分のエンドポイント分析が良好な成績であった.
(3)直線性はSMA12/60法で600mg/dlまで,ジェムサック法で900mg/dlまで確認した.
(4) SMA12/60法における前試料の残存率は+3.0%,−3,1%で,基線および呈色記録図にノイズはみられなかった.
(5)2つの自動分析法の再現精度は,CV1.7%以下であった.
(6) SMA12/60に適用した本法(y)と,SMA12/60原法(x)の相関関係はr=0.976,y=1.08x−10と良好であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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