文献詳細
文献概要
検査と主要疾患・31
日本住血吸虫症
著者: 井内正彦1
所属機関: 1甲府市立甲府病院
ページ範囲:P.780 - P.781
文献購入ページに移動 日本住血吸虫は吸虫類に属し,経皮的に人体に感染し,リンパ路を経て感染3〜4日で門脈,腸間膜静脈に達する.ここで成虫に発育し,感染後5〜7週で産卵を開始し,その一部は体外に排泄される(図1).人体内での虫体の生存期間は今なお不明であり,長い例では5〜7年とされている.本症は感染から産卵期の急性期と,それ以後の慢性期に分かれる.
掲載誌情報