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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻7号

1975年07月発行

文献概要

Senior Course 細菌

—病原性球菌の分離・同定—腸球菌の分離,同定法および生物学的性状

著者: 小沢恭輔1

所属機関: 1目黒研究所

ページ範囲:P.802 - P.803

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 腸球菌(enterococci)は,Thiercelin1)によってヒトの腸管内由来の通常卵円形で双球菌状の配列を示すグラム陽性球菌に与えられた菌名であるが,その後腸球菌とStreptococcus faecalisは同意語であると言われたことや,D群レンサ球菌と同一視されていること,更にBergeyの分類(7版)においてLactobacilluceae (乳酸菌科)に編入されていた(8版ではStreptococca-ceaeに編入)ことなどから腸球菌の定義については,多少混乱がみられる.ここでは一応Hartmanら2)に従って,腸球菌として3菌種,2変種を規定する(表2).なおこれらの他に腸球菌に酷似するものとして,Stre-Ptococcus bovis,S.equinus,S.mobilisがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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