文献詳細
文献概要
検査と主要疾患・32
気管支喘息
著者: 高橋昭三1 足立満1
所属機関: 1昭和大・第1内科
ページ範囲:P.886 - P.887
文献購入ページに移動気管支喘息の発症機序
気管支喘息とは,気道の可逆性の閉塞性変化により生ずる喘鳴や咳嗽を伴う発作性の呼吸困難である.このような気道の変化は,主として気管支の①平滑筋攣縮,②血管透過性充進による粘膜浮腫,③分泌物の増加,貯留により生ずる.いったんこのようにして呼吸困難を生ずと努力性呼吸による呼気時の気管支圧迫,更には空気の捕らえ込みにより過膨張した肺胞による圧迫なども加わりますます症状が悪化することになる(図1).
喘息は外因性(アトピー性)喘息と内因性喘息とに分けられることが多い.前者は外来性のアルゲンに対する即時型アレルギー反応として,すなわちアレルゲンとレアギンと呼ばれるIgE型抗体との反応により生ずる.これに反し内因性喘息では,はっきりしたアレルゲンを証明することが困難で,40歳以後に発症したものに多く,気道感染が最も重要な発症因子と考えられている.
気管支喘息とは,気道の可逆性の閉塞性変化により生ずる喘鳴や咳嗽を伴う発作性の呼吸困難である.このような気道の変化は,主として気管支の①平滑筋攣縮,②血管透過性充進による粘膜浮腫,③分泌物の増加,貯留により生ずる.いったんこのようにして呼吸困難を生ずと努力性呼吸による呼気時の気管支圧迫,更には空気の捕らえ込みにより過膨張した肺胞による圧迫なども加わりますます症状が悪化することになる(図1).
喘息は外因性(アトピー性)喘息と内因性喘息とに分けられることが多い.前者は外来性のアルゲンに対する即時型アレルギー反応として,すなわちアレルゲンとレアギンと呼ばれるIgE型抗体との反応により生ずる.これに反し内因性喘息では,はっきりしたアレルゲンを証明することが困難で,40歳以後に発症したものに多く,気道感染が最も重要な発症因子と考えられている.
掲載誌情報