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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻8号

1975年08月発行

文献概要

Senior Course 血液

—検査室からみた血液疾患の特徴—慢性白血病

著者: 松原高賢1

所属機関: 1熊本大中検部

ページ範囲:P.896 - P.897

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白血病とは
1.白血病の定義および分類
 白血病とは白血球系細胞が無制限な増殖を営むようになった状態,すなわち悪性腫瘍化した状態である.白血病と診断がつく時には既に全身の骨髄に病変が広がっており,当然血液中には腫瘍細胞──白血病細胞と呼ぶ──が出現している.悪性腫瘍化するのは通常1系統の細胞種で,それによって白血病は分類される,すなわち骨髄性,リンパ性,単球性白血病の3種である.この他形質細胞性白血病があるが,これは多発性骨髄腫の一病態であるから,厳密な意味の白血病から除かれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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